三宮、再開発へ

JR西、中期経営計画 三ノ宮駅ビル建て替えへ

阪急、三宮駅再開発へ ビル高層化検討

三宮戦災復興に終止符 県内最高層再開発ビル完成



JR・阪急の三宮駅、旧国際マーケット跡地と、三つ三宮駅近辺の再開発がニュースになりました。梅田地区の大掛かりな再開発が一段落なので、神戸に順番が回ってきましたね。来られた方はご存知だと思いますが、三宮駅近辺は「これが政令指定都市の表玄関か?」と思うほどショボイ街並みなので、駅が新しくなれば随分印象が変わると思います。(写真が私のオフィスから見えるJR三宮駅の様子です。写真の奥が阪急三宮駅。) 神戸の街は三宮〜旧居留地〜元町〜メリケンパーク〜ハーバーランドと広く面で構成されるので、高層ビルは似つかわしくないんですが、それにしても街の”ヘソ”がはっきり出来るのは良い事だと思います。神戸の百貨店売り上げは大阪・京都を上回るペースで増えているそうで、良いカンジです♪

ユーロの憂鬱

キプロスの預金没収と終わりなきユーロ危機



キプロスの銀行は28日まで営業停止が続くらしいですね。まだ最終決着は見えていません。今のところ、10万ユーロ以下の預金は全額保護、10万ユーロ以上の預金は40%カット、というのが着地点みたいです。キプロス問題、危機の規模自体は大したことないんですよね。GDPが2兆円もない国ですから、破綻してもヨーロッパにも世界経済にも大きな影響は無い。問題になっているのは、結局ユーロというシステムが今後も継続出来るのかという根本的な危惧にあります。個人的には、無理と思っています。



【この1冊】『ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った』
著者によれば、ユーロはもともと、為替の安定と金融政策の統合を維持しながら、各加盟国が財政政策の自由度を維持するのは不可能という構造的・根本的問題を抱えてきた。「ユーロ維持」のためには、最強国・ドイツが長期にわたって南欧諸国に対する財政支援を続ける必要があることが明白になりつつあり、支援を受けるにはドイツの意向に従うしかない。これは実質的な「ドイツ帝国の復活」であり、他諸国のドイツに対する政治的・経済的反発が高まるため、「ユーロ維持」より「ユーロ崩壊」の可能性が高まっているという。
まさにこの指摘の通りの進行ですよね。そもそも国の経済運営システムが各国で異なるのに、通貨だけ統合しようというのが無理なんですよ。ヨーロッパ主要大国(ドイツ・フランス・イギリス・イタリア)と北欧諸国程度にとどめておけば維持も可能なんでしょうが、ハードル下げ過ぎましたね。



最近つくづく思うのは、日本は良い国だ、という事です。ガラパゴスで良いじゃないですか。人口1億2千万人で、世界第三位の経済大国、特殊な自国言語のお陰で適度に外国から守られて独自のポジションをキープ出来ており、ほぼ単一民族の構成による良好な治安と文化レベルが維持できている。とどめに世界最高の食事。これ以上何を望むの?というカンジです。長期的には日本が再評価されるようになるのは自明に思えますけどね。

春ですね

冬来たりなば春遠からじ。東京はもう桜が満開なところもあるみたいで。やはり気分が明るくなる季節、良いですね。神戸のお花見はもう少し先になりそうです。

Panasonic迷走中…

Panasonicが苦しんでますね。家電の花形であるテレビがあれほど激しく価格下落すれば、そりゃ事業計画も狂いますわね。個人的にはプラズマテレビの画質が好きでファンだっただけに、プラズマ撤退の決断は非常に残念です。かといって液晶に明るい未来が見えているわけでもなく、次世代ディスプレイはまだ様子見段階です。半導体の世界同様に、容量やスペックの進行が速すぎて、膨大な開発投資を突っ込める企業だけのチキンレースになっちゃってるんですね。今は勝ち組のサムスンだって明日は分かりません。怖い世界です。



外野ですから無責任発言なんですが、変にAVを追求せずに、ホーム&ヘルスケアに特化した白物家電で行くのが良いかも知れませんね。SONYがやってない分野、と考えるのが分かり易いですか。電子レンジ・冷蔵庫・IH調理器・エアコン・洗濯機・空気清浄機・ヘアードライヤー・健康器具etc.。これはこれで大きな市場があるし、競合に対して優位性を保ちやすい領域のように見えます。ヨーロッパ市場なんてまだまだこれから開拓の余地一杯ありますしね。だから絶対ヘルスケア部門は売却なんかしちゃダメだと思います。レッドオーシャンは捨てて、地味でも収益取りやすい分野にフォーカスして、生き残って欲しいです。関西家電の雄ですからね!

WBC敗戦に思うこと

負けちゃいましたね。プエルトリコ、強かったです。残念な戦い振りでしたが、選手は責められません。監督は、、、ちょっと問題ありですよね。でも、それよりも私は日本の野球界全体に猛省を促したいです。プロ野球人気が低迷していますが、WBCは一級のコンテンツとして非常に強い吸引力を発揮しました。問題は緊張感に欠けるNPBのペナントレースであって、ホンモノの国際試合が持つ迫力は輝きを失っていません。これ、運営がまずい事の証左ですよね。サッカーの世界を見れば、統一されたFIFAという組織があり、国別対抗戦としてのW杯を頂点に、クラブ対抗戦のチャンピオンズリーグなどの戦う場がきちんと用意されています。野球界には全体を仕切る仕組みが存在しません。唯我独尊に走るアメリカ(MLB)が悪いんですけどね。サッカー界をリードするヨーロッパとの違いかな。



この状況を変える事が出来るのは日本だけです。これだけ国際試合が盛り上がるんだから、各国リーグのチャンピオンもしくは上位数チームでアジアリーグを戦ったらどうでしょう。そうすれば意味の無いプレーオフに順位付けの強いモチベーションが働きますし、各国から優秀な選手を集められればリーグのレベルも格段に向上するでしょう。うまく活性化すればMLBも無視できなくなりますから、向こうから参加したいと言ってくるんじゃないかな。野球界のチャンピオンズリーグ、凄いコンテンツになりますよ。



あと、大事なのは下部組織の整備です。今の無意味なプロとアマチュアの組織の壁を取っ払って、サッカー界に倣ったユース組織を作るべきと思います。今ってプロ経験者はアマチュアに指導出来ないんですよね。なんと勿体ない。これって高野連を仕切っているオッサンが既得権益確保したいだけなんじゃないですか。球界全体が問題に取り組まないと。あ、天然芝のグラウンドも増やして欲しいですね。で、全国にフランチャイズ展開して、球団数もJリーグ並みに増やせば応援できる地元チームが出来て愛着が持てると思います。四国アイランドリーグは失敗しましたが、全体の青写真が先に必要なんですよ。全体設計を立てないと、末端だけの努力では成果が出ません。



野球関係者には、個別の利害関係じゃなくて、球界全体の未来を考えて欲しい。今、野球少年に必要なのは将来の夢なんですよ。メジャーリーガーになりたいというだけでは日本球界は永遠に草刈り場です。せっかくのポテンシャルを活かして欲しいな。Jリーグの「百年構想」という素晴らしいビジョンをお手本に。
・あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。

・サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブを作ること。

・「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

40歳の意味

説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ!



私は今満46歳なんですが、このBLOGをご覧頂いている方はお幾つくらいなんでしょうね。同年代が多い気がしますが、振り返ると確かに40を迎えた時は感慨深いモノがありました。人生80年時代の折り返しの時を迎え、まだまだあると思っていた自分の残り時間が明らかに半分以下になったのを気付かさられて、焦りにも似た気分を覚えました。当時下の娘がまだ生まれたばかりだったので、まだこれからという思いもあったんですけどね。皆さんそうだと思うんですが、気分は二十歳の頃から何も変わらないんですよ。ただ、体力的な衰えは否応もなくやってきます。もういつまでも若くないんだな、という自覚を得るのが40歳あたりなんでしょうね。上のエントリー中にもありますが、年を取ると年々知人の死に遭遇する機会が多くなります。有名人がなくなるとちょっとハッとしますけど、あれ昔から同じペースで人は亡くなってるんですが、若い頃はその人を知らなかっただけなんですよね。



で、大事なのは、このタイミングの気持の持ちようだと思います。着地点を見ながら高度を落とす生き方をするのか、まだまだ上を目指す気持を持ち続けるのか。これは人によって大きく異なる分かれ道でしょうね。私の友人・知人を見ていても、大企業に属していてこのまま定年を迎えるまでの流れが割と明確な人は、前者の雰囲気です。片や、自分で会社を経営している人やショップオーナーや小さな組織で仕事をしている人は、概ね後者でしょうか。久し振りに同窓会なんかに出てみると、本当に同い年でこれだけ違うかと驚くほどオーラに差があります。私はやっぱり死ぬまで前向きで新しい事にチャレンジしていたいと思うんですよね。人生の一番の敵は退屈である、そう強く思う今日この頃です。

農業の未来は?

日本の農業に「規模拡大」なんていらない ー 根本的にズレている安倍内閣の農政



日本が少子高齢化社会を迎え、定年退職後の生き方が大きなテーマになりつつあります。抜本的に定年が延びない限り、退職から年金の受給までの空白期間をどう凌ぐか苦慮されているシニアも多いことでしょう。一つの選択肢になるかも知れないのが「帰農」、つまり故郷に帰って農業に就業する生き方ですね。この記事には幾つか重要な指摘があります。
・日本の農産物輸出額は低すぎる

・穀物生産(つまり米作)は儲からない。儲かるのは、野菜と畜産

・野菜/畜産に大規模農地は不要
なるほどね。私の実家(三重県)は農家でして、日本の平均耕作面積が約1ha規模のところを、約30〜50haほどの面積を手掛ける農業法人を父親が経営しています。その田畑の多くが担い手のない老人世帯の耕作地で、農協が一旦受け皿になった後に地域のやる気のある農業法人/個人に耕作委託に出しています。今のところその殆どが米作です。農家は皆自分の田畑に愛着があるので、都会に出て行って帰ってこない息子を待ちながら親が細々とコメを作っているのですが、コンバインや田植機が故障した時が転機になります。高額な修理費を払って自分で農業を続ける自身がなくなると、体のことを考えて自作を諦めるんですね。で、委託に出す。



この前実家に帰った時に父親の農業法人の決算書を見てみたんですが、驚きましたよ。補助金の多さに。雑収入に計上されている補助金の額がほぼそのまま経常利益になっている状況に目眩がしました。政策が変わったら経営成り立ちませんものね。危なっかしいんですよ。しかも補助金で購入した資産(土地・農業用機械類)は資産圧縮なんて特例もあって、その年には税金を払わなくて良い特例付き。まあ補助金の効果を減殺させないための手法で、減価償却費も積めないから長期的には帳尻が合うんですけど、目先のお金を確保してあげる為に至れり尽くせりなんですよ。



農業というものを、地域の環境保全やコミュニティ維持と絡めて考えるから、話しがややこしくなるんですね。確かにこの記事にある通り、帰農するシニアを考えれば大規模農業なんて進められたら付いていけませんからね。今時の大規模農業法人が使用する機械はすんごい高いんですよ。コンバインも田植機も1,000万円クラスは当たり前。それに自前の乾燥・脱穀施設や倉庫を確保すると、本当にちょっとした製造業並みの投資が必要になります。とても年金をアテに食いつなぐ元都市生活者の手には負えません。



どうするのが良いんでしょうね? 野菜はともかく、米作農家が畜産に転換するのはとても無理でしょう。ノウハウもスキルもありませんからね。コメがこれだけ沢山作られているのは、他の品目に比べて圧倒的に手が掛からないという大きな理由がありますから、野菜も大変ですよ。そこを付加価値の高い品目を選択して輸出ルートの開拓まで視野に入れて動くとなると、本当にビジネスセンスが必要だと思います。ハードル高いですね。あと、帰農に関して大きな障害になるのが、奥さんです。定年前からマメに顔を出していれば良いんですが、それをしていないと年を取ってからいきなり全く知らない田舎のコミュニティに入っていかなければならず、実際に苦労していらっしゃる例は私の実家周辺でもありました。



私の結論としては、やはり若手世代に新しい経営を担ってもらうしかないんじゃないでしょうか。儲かる農業モデルを実現してもらって、定年後の帰農ではなくて、積極的な職場としての魅力で人を惹き付けるようにならないと展望は開けないと思います。大規模農業には従業員としてそれなりに人手が必要なのは事実なので、シニアにはビジネス経験を活かしたアドバイザリー的なポジションが良いんじゃないでしょうか。人のマネージメントとか、販路開拓とかね。



そろそろ50年、100年先を見越したビジョンが必要な時に来ています。都会で燻っているより、実は美味しいかもよ>若人の諸君!

シャープの未来は?

経営危機が伝えられるシャープですが、果たしてどうなるのでしょうか。SONY・Panasonicに劣るとはいえども関西の家電の雄、今の苦境は痛々しい限りです。今年夏の社債償還が2,000億円もあるそうで、Wikipediaを読んでみましたが正直絶望的な気分になりました。「経営危機」と題された項目にある危機の原因として挙げられている部分をご紹介しましょう。
1.堺工場は稼働しなくても年間1,000億円の赤字が出るため、無理に稼働した[ 10]。販売量より多い生産をし、それを本社が市場価格より2割程度高く買い、在庫と潜在的赤字が積み上がった。[ 11][25][ 12]。またほとんど当時稼働していない堺工場の損失を、東日本大震災関連の特別損失として計上したが、一流企業ではあり得ないという[26][ 13]。

2.市場が高価格・大型液晶を求めていない[ 14]のに、目標を転換せずにそのまま赤字体質を積み上げた。クアトロン[ 15](通称「チーズバーガー」)が市場で受け入れられなかったことにもかかわらず生産を続け、工場に在庫が積み上がった。大型パネル工場では必要とされるスマートフォン用の小型液晶をうまく生産できなかった。

3.堺工場で不具合があると、自分たちで確認せずにサプライヤー全部を集めて確認させる[ 16]など、サプライヤーに不満がたまった。他にも「シャープとは二度と取引したくない」、「性質の悪い企業」(マスコミ)などという声がある[27]。

4.ソニーに対して受注量を納められなかったことが複数回あった。東芝にも納入遅延を起こした。そのとき悪びれもしなかったという。ソニーは出資比率に応じて堺工場の液晶を買う予定だったが、片山社長のソニー役員に対する横柄な態度もあり、提携を解消しサムスンと組んだ[
17][28]。アップル向けの納入遅延を2012年3月と9月(2ヶ月遅延)に起こしている。以上などの理由により外販が伸びず、設備は余剰となった(2012年8月現在外販比率1割)[ 18]。

5.アクオスフォン用の米クアルコム製の中核半導体チップを入手できずに、自分たちの生産目標も達成できなかった。(サムスンは入手し、Galaxy S IIIに使い大成功を収めた。)

6.信用が増すにつれ、社債などの直接金融に頼るようになり、銀行との関係が希薄になった。

7.2000年頃の購買部門のミスで独自の薄膜系太陽電池の工場を作ったために、工場の買い手が現れない。2011年8月頃から世界中で太陽電池メーカーが倒産・撤退・赤字化しているのに、撤退の決断ができなかった。(シャープ自体も5期連続赤字。特に2011年度は売上高2200億円に対し、赤字が220億円。)

8.液晶に投資しすぎた。液晶関係で亀山工場と堺工場だけでも投資額は9,450億円である。自己資本比率は亀山以前の01年3月期には47.1%あったが、12年6月末は18.7%。販売の7割を液晶に頼る「一本足経営」となり、液晶市場の不振が屋台骨を揺るがすことになった[
19]。1兆円を超える有利子負債はシャープには大きすぎるという。それ以前にはほぼ無借金経営を続けていた。

9.片山社長時代に液晶部門担当者を主要部署に配置した。このため液晶部門が手薄になった[29]。

10.「エコポイントなどでテレビが売れたため市場が回復したと判断を誤った。」2012年8月27日に奥田隆司社長が労働組合を訪問した時に言った言葉である[30]。

11.2012年第1四半期(2012年4-6月)の売上原価率は99%であり、年間販売管理費4,000億円がそのまま赤字になっている。2012年3月期まではだいたいバランスがとれていた。

12.韓国は戦略的ウォン安を仕掛けたという。また韓国の電力コストが日本の3分の1と安い(国営電力公社は年間4兆ウォンの赤字[31])。中国、台湾なども低コストで品質の高い(ガラパゴス化していない)機種を大量生産している。シャープの国内生産では全くコスト的に太刀打ちできなかった。

13.新企画が出てきた。(1)目覚ましベル付きテレビ(AQUOS H7 40V)[32]、(2)コピー機上部に外付けするプラズマクラスター発生器(一式約10万円)[33][ 20][34][ 21]。

14.日本の税制上、巨大設備に必要な投資ができにくい(御手洗キヤノン会長)[35]。

15.世界経済が危機に陥ったとき、日本全体として技術と品質の高度化[36]を選び国内需要を確実なものとし、世界市場の獲得につなげようとした。それが「ガラパゴス化」を生んだ。逆に中国(レノボ、ハイアールなど)・韓国(サムスン(三星)、LG、現代(ヒュンデ)など)、台湾(TSMC、鴻海などファンドリー)は徹底したコストダウンにより急激に成長する新興国市場を獲得し、その後簡潔な機能を重んじるアメリカ市場で勝った。低コスト・高品質[37][38]のこれらのメーカーとの競争に敗れた日本は、生産委託、進出、提携しか選択肢はなくなった。当時の日本の集団思考(グループシンク、集団浅慮)の結果が液晶やエアコン市場などでの没落に現れた[39][40][41]。

16.米VISIO社と台湾・瑞軒科技(AmTRAN)の2社には韓国LGディスプレーが提供する損失補填資金があった。友達光電(AU)や奇美電子(Chimei)も同様な仕組みを持っていた。また大手ファンドリーが、日本から発注されたパネルを増産し中国のメーカーに横流しをする。中国メーカー製品は日本製品と同等品質で、開発費負担が無い分もうけが大きいか安く販売できる。それらの仕組みの中に日本企業は入っていなかった[42]。

17.トップ経営陣の争いと迷走[43][44]。事業本部長が持ち込んだ再建プランを「経営改革は外資系コンサルタントに任せる」として、奥田社長は受け取らなかったという[45]。重要な交渉時期に、奥田社長が巨額赤字を計上した12年11月の中間決算発表の説明に追われ、その空白期に(代表権がない)片山会長が影響力を持った。

18.個々の企業の問題ではなく、日本銀行の無策による超円高が原因である。せめて1$=100円なら競争できた(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)[46][47][48]。

19.両者と取引がある人が『鴻海が「売れるものが良いもの」と考えるが、シャープは「良いものが売れる」と考える。』という[49]。

20.オンリーワン技術が競争上の強みになるとは限らない。アップルの新型iPadで採用したのは、シャープのIGZOとサムスンのアモルファス液晶パネルだが、IGZOの解像度をわざと落としている。1社からの調達は安定性と価格から見て危険であるからだ。シャープとの提携に独自技術を守る日本の役所が出てきて、鴻海は困惑を感じている[50]。
うーん、これは短期間に挽回できる気がしませんね…。一番の問題は、この状況が長引いて優秀な技術者が会社を離れてしまうこと。早い段階でギブアップして会社更生法(or民事再生法)を申請した方が良いんじゃないでしょうかね。で、経営陣を入れ替えない限り抜本的な改革は出来ないと思います。ま、こういうところを迅速な意志決定に踏み切れるようなら今の危機を招いていないんでしょうけど。ボロボロになって手遅れになる前に、出直してくれ!