人材確保

最近、コンタクトとおちゃのこネットの両社で人材募集をしました。

両社とも苦戦しております。

理由の一つには、まだまだウチの事業が魅力的に見えていないところがあるんだと思うので、そこは精進が必要です。

で、実務的な募集の手法についてなんですけど、ウチは



 ・媒体への求人広告出稿

 ・人材紹介会社への依頼



の二つを併用しています。

職種にもよるのですが、本当は求人媒体に出稿して直接応募があるのが望ましいわけです。

転職動機を持っている層に直接アプローチして、求職者側もその企業・職種をよく吟味して自発的に応募するわけで、マッチする確率が上がります。

人材紹介会社を使う理由は、求人企業側の知名度が高くなくて自発的な応募が望みにくいケースと、一定のスキル・人柄のフィルターを間に入る人材会社に期待するケースがあると思います。

ウチは紹介予定派遣を使う事が多いのですが、それはお互いのお見合い期間を明確に定めて、アンマッチの不幸をなるべく回避したいからです。

ところが、最近の人材マーケットを見ていると、特にWeb系の開発職については非常に人材が逼迫している状況で、全然人が足りません。

世間的には不景気なのになんで?と思うのですが、どうやらソーシャルゲーム業界、つまりgree/DeNAが好況で人を取りまくっているみたいなんですね。

人材マーケットというのは因果な商売で、余る時は余りまくってどうしようもないし、足りないとなるとモノと違って増産が効かないからあっという間に枯渇するわけです。

水商売ですから、なんて営業マン氏が自嘲するの良く分かりますね。



実は裏技があるんですよね。

それは、優秀なスタッフがいる会社を、会社ごと唾付けちゃう方法。

丸ごと買収しなくても、出資する事で繋がりを持ってしまう。

いつも使える方法ではないのですが、普通に人材を確保出来ない時には検討する値打ちのある手段です。

ま、お金もいるんですけどね。

そこは最大の企業価値構成要素への投資という事で。

大阪市長選

橋下さん、見事に勝利しましたね。

手法には賛否両論ありますけど、彼の突破力に期待。

今の日本に必要なのは理屈をこねまわすお利口さんじゃない。

現場で汗をかく野武士なんですよ。

今の国会議員を見回しても、個人の力量で橋本さんを上回る人って居ないんじゃないかな。

彼の出自も、成り上がってきた経歴も、鍛えが入ってる。

願わくば、周囲に良いブレーンがいてくれますように。

拙速と暴走だけはやめて。



しかし大阪市長選の投票率は60.92%で前回選挙より17.31ポイント上昇だそうな。

大阪市民は民度の高さを見せましたね!

日本が良くなるために

何が必要なんでしょうか?

教育水準の高い質の高い国民は健在です。

これはまず安心材料。

日本をここまで導いた、大陸との絶妙の距離感という地理的要因も失われておらず、むしろこれからますます有利なポジション。

安易な移民受け入れをしていないので、治安の良さは保たれているし、文化的な独自性も生きている。

企業活動は、全領域順調とは言えないけど、相変わらず世界有数のレベル。

と見てみると、そんなに悲観しなければならない状況には思えない。

むしろ、崩壊しそうなユーロ圏や、経済格差が広まる一方のアメリカ、これから民主的な体制に軟着陸させなければならない中国とかの方がはるかに深刻。

ではこの閉塞感の原因は何なのか?



多分、古くなった社会システム、国の仕組みを自浄的にクラッシュ&ビルドする道筋が見えない事にあるんでしょうね。

戦後六十年は機能してきたシステムが誰の目にも古くなってきた。

変わらなければならないのに、誰がどうやって手を付ければ良いのか、皆目見当が付かない。

国民も馬鹿ではないので、多大な労力を使って政権交代まで実現させました。

日本新党以来の非自民政権に大きな期待を抱いたのに、蓋を開ければこの始末。

この国は結局外圧がなければ変われないのか?

さすがに徒労感が漂います。



考えてみれば、日本は二度外圧で国の姿を変えているわけです。

明治維新と、第二次世界大戦。

でもその前には戦国時代もあり、幕藩体制の変遷もあり、首都移転だって何度も実施しているし、自浄能力がないわけではないと思うのです。



そう考えると、日曜日の大阪市長選、凄く大事なターニングポイントなのかも知れません。

橋下さん、原発発言で底が知れた感はありますけど、稀有な存在である事は事実。

硬直した体制に風穴を開けてくれる事を期待します。

日本人が、自分の手で舵を取れる事を証明するためにも。

要注目です。

仙台を訪れて

11/20(日)に仙台にておちゃのこネット寺子屋セミナーを開催させて頂きました。

ご参加頂きましたお客様には遠方よりお越し頂いた方もいらっしゃり、深く感謝申し上げます。



少し早めの飛行機を予約していたので、仙台空港からタクシーに乗り、運転手さんに震災と津波の影響が残っているエリアをご案内頂きました。

空港は綺麗に片付いていたので少し安心していたのですが、海寄りのエリアを廻って頂くうちにそれが大きな誤解であることを思い知らされます。

元々家屋やビニールハウスが建ち並んでいた場所は軒並み津波にやられてただの平地になってしまっており、ただ荒涼とした風景が続きます。

ところどころに家屋や建物が残っていますが、近付いてみるとどれも一階・二階部分が波でボロボロになっており、その破壊力の凄さに鳥肌が立ちます。

住宅が並んでいた集落エリアは建物の基礎部分の跡だけが残り、そこに人が暮らしていた事が嘘のようです。

亡くなったのであろう息子への母からのメッセージを見つけた時は、本当に涙がこぼれました。

合掌して、その場に立ちすくむしかありません。



震災から8ヶ月が経過し、テレビでも現地の様子を報道する事は少なくなってきました。

遠く離れて生活していると、こちらは毎日目の前の出来事に追われてその日が過ぎていきます。

何となく関心が薄れて、思いをはせることも無くなっていくのですが、被災地の現実は圧倒的なリアリティでまだ全然終わっていないことを訴えてきます。

神戸でもそうでしたが、復興というのは長丁場なんですよね。

急場を凌ぎ、人命の確保に紛糾した後に、静かな、長い生活再建が待っています。

街が見掛けだけ綺麗になっても、傷んだ基盤が本当に元に戻るのには数年、いや10年単位の時間が必要です。

我々一人一人が、自分の出来る範囲で何か貢献できることはないのか、忘れずに意識し続けることが大事だと思います。

その意味で、是非機会を作って現地を訪れることをオススメします。

一度ご覧になれば、その光景が簡単に記憶から消えることはないでしょうから…。

「世界は三層構造でできている」

世界は三層構造でできている ー 「国家」「企業」より重視したい所属先は?



どこかで紹介されていて、良いコラムだと思いました。

経済のグローバル化が進んでとっくに企業は国境を越えてしまっていますが、実は個人も国家への依存度がどんどん下がってるよねという話。

象徴的なのが、
堀江貴文氏は、収監前に出演した朝まで生テレビで、「尖閣なんてあげちゃえばいいんだよ」と発言をしていた。覚えている人も多いだろう。それに対して、重鎮の参加者たちが顔を真っ赤にして反論している姿が印象的だった。



 なぜ彼の口からそのような発言が出たのだろうか?
という部分。

確かに今国境が大きく引き直されたとしても、企業は同じように新しい市場を開拓しに世界を駆け回るし、個人は感性の合致する人を勝手に見つけて繋がっていく。

この国で生まれてこの国が好きだからここでこれからも生きていくつもりだけど、子供達が外国で暮らしたいというなら引き留めるつもりもない。

日本の日本らしい文化は残って欲しいけど、だからといって窮屈なのはイヤだ。

多分本気で会社をシンガポールに移そうと思えば出来ちゃうんだろうし、給料が円建てである必要も無い。

僕たちの子供の世代には随分国家への帰属意識が変わっているんだろうと思います。

そう考えると、小さな枠の中で発想を狭くしているのが馬鹿みたい。

ホンモノのグローバル時代って、何だかワクワクするな。

「月がきれいですね」

異性に「月がきれいですね」とメールして返信をうpするスレ



恥ずかしながら、夏目漱石の逸話を知りませんでした…。

会社のスタッフに聞いてみたら、一人だけ知ってました。

ウチは文学属性低いみたいです。。

日本語ってニュアンスが豊富ですよね。

ちょっと甘い気分の秋の夜。

TPP参加の是非

フジ出演の京大TPP反対派中野剛志先生が正論すぎワロタ 賛成派はこれに反論できるの?

宋文洲(sohbunshu)氏が語るTPPの本質



この二つのソースを読む限り、貿易開国という総論は正しいけれど、それを実現する手段としてTPP参加は不適切、という結論みたいですね。

つまらないテレビを見てるよりネットで情報収集した方が早くて正確ですな。

シリコンバレーの求人スペック

Yelp シリコンバレー本社で日本向けプロダクトマネージャ募集中



Yelpってご存知ですか?

分かり易く言えば海外版の食べログなんですが、レストランにとどまらず全ての領域にレビューを拡張している非常に意欲的なサービスです。

海外旅行で当たりのレストランを探すのに凄く重宝しますから、スマホをお持ちの方は是非アプリをお使い下さい。



で、このYelpが日本進出を真面目に考えているみたいで、日本向けのプロダクトマネージャーを探してるよ、という話なのですが、驚くのはその求人スペックです。

・Python、Map reduceのジョブ、ベイジアンアルゴリズムなどについて、通訳なしでバシバシ英語でエンジニアと話ができ

・技術オタクでない普通のユーザと共感でき

・BFFやtee ballのコーチのようにYelpにとって厳しいことも言える人
これ、マジですか?

まあ千賀さんもこれでは見つからないだろうと書いてるくらいですからアメリカ基準でもハイスペックなんでしょうが、普通はこんなにハードル上げたら全然見つからないと思います。

逆に言うと、こんなレベルで仕事をしなければいけないのなら、日本人が、いや日本人に限らず、シリコンバレーの第一線で働くというのは本当に厳しい事なんですね。



そう考えると日本はぬるいな…。