スポーツ選手に見る若手の将来性

この頃日本の未来に対して悲観的な見方が横行していますよね。

確かに少子高齢化や財政状況、政治の頼りなさ、などを見ればやむを得ないところだと思いますが、明るい材料もあります。

それはスポーツ界や芸術・文化の世界での若手の活躍振りです。

ヨーロッパサッカー界は本田・香川・長友・宮市などの活躍で人気沸騰中ですし、イチローの活躍振りはもはや貫禄の部類です。

他にもF1やアイススケート・ゴルフなど、各分野で目覚ましい成果を上げている若手選手は枚挙にいとまがありません。



本来スポーツや芸能・文化といった領域は、贅沢分野です。

食べるために必要なベーシックな生産活動とは違って、人生に彩りを付け加える趣味性の高い領域。

そこに注力出来るという事は余裕があることの表れです。

日本の国力が上がって、日本人の生活レベルが向上し、こういう分野に新しい才能が花開く土壌が出来てきているんですね。



こういうのを見ると、日本の若手の才能や可能性に明るい未来を感じるわけです。

日本人に潜在能力が無くなったわけでも何でもないと。

じゃあ、何故こんなに経済や政治で停滞が起こるのか。

私には答えは「老害」としか見えません。

体力も落ちた60代のトップが居座る大企業。

70代にならないと一人前扱いされない政界。

ライブドアも村上ファンドも、遡ればリクルートも、決定的に過ちを犯したわけではないのに、何となく世論が形成されて、メディアのバッシングの嵐を浴びて潰される。

これで新しい種が芽を吹くわけがありません。



Twitterで見掛けたポストです。

反省すべき点は多いのではないでしょうか。

日本でgoogleを思いつく→著作権法違反で逮捕。 日本でFacebookを思いつく→個人情報保護法で逮捕。日本でセグウェイを思いつく→道路交通法違反で逮捕。 若者は世界を変えることをかんがえろといいつつ、やってみたら取り締まるのではないだろうか。

後継問題

皆さんは相続に興味がありますか?

若い方はご両親がご健在の事が多いでしょうからピンと来ないでしょうが、一定の年代以上の方には身近な話題だと思います。

これだけ少子化が進むと、両家の資産がいくばくかはあるケースが多くなり、どう次の世代に受け渡していくかという問題が発生します。

私にも田舎の実家がありますしね。

田畑や山、資産価値は大したことないんですが、あれどうやってメンテして行くんでしょうか…。



この話は家庭セクターに限った事ではなく、企業セクターでも同様です。

両親が何らかの事業を営んでいた場合、事業継承というのが頭の痛い問題になるのです。

恐らく今の税理士さんの一番の仕事がこの分野なのではないでしょうか。

ま、お金の話は置いておきましょう。

私が言いたいのは、先代が体を張って作り上げた事業を、現場をロクに知らない二代目・三代目に果たして上手く引き継ぐなんて事が出来るのか、という事です。

結論としては、非常〜に難しいと言わざるを得ません。

先代は、ある意味幸せです。

自分の成長と会社の成長がリンクしており、その時々で壁にぶつかる度に試行錯誤しながら自身のステージアップを繰り返す事が出来ます。



これが二代目になるとどうなるか?

不幸ですね。

既に一定の土台が出来上がっています。

しかしそれは先代が作った他人の座布団です。

当然継承の段階では二代目の器が追いついていない。

つまりいきなり背伸びを強いられるわけです。

先代の教育がしっかりしていれば、帝王学を授けて成長を加速させる事が出来るかも知れませんが、三代目の場合とかは悲惨です。

二代名である親が教えるべき基礎を把握していない場合、地位を守る事自体が目的化して新規の事業創造なんて遠い夢、資産を減らさない事に汲々とする毎日です。

幸せな人生とは言えませんよね。



どんなに成功した大企業でも、偉大な創業者の後をスムーズに受け継いだ例は希有です。

松下電器は? トヨタは? ホンダは? SONYは? ユニクロは?

皆、大変な苦労をして事業を継続していますよね。

あれだけの人的リソースを抱えて、絶対的な規模な事業基盤があっても継承は大難題なのです。

いわんや、中小零細をや、です。



私は、無理に子供に事業継承を求めるのは反対です。

引き継ぐなら、社内に適切な後継者が居る場合。

無理に社外から連れてきてもなかなかフィットしませんし。

その意味で会社の寿命が30年と言われるのは、創業者のライフサイクルとまさしくリンクしているのでしょう。



誰かが残してくれた財産をあてにするのではなく、自分の人生は自分で切り拓く。

大事なのはその気概ではないでしょうか。

それにその方がずっと幸せな人生を送れると思いますよ。

やまさんと飲み会

東京からやまさんがお越しになり、相談&打ち合わせをして、飲み会へ。

久し振りに色々話をしました。

電子書籍については、出版業界の関係者皆プランや思いはあるものの、決定的に実行力に欠けている。

アイデアは形にして始めてアイデアたると思うので、蛮勇をふるって前に進むべきだと思う。

ウチも独自の企画にトライするので、お互い良い成果を得たいと思っています。

Alibabaリスク

Alibabaと中国製造業の悲惨な状況



あまり中国の悪口ばかり書くのもどうかとは思うんですが、やっぱりチャイナリスクは無視出来ないビジネス上の重要要素。

ちょっと前に宋文洲さんがテレビで「15人中2人が汚せばやっぱりトイレは汚くなるんですよ」と表現していました。

悪貨は良貨を駆逐すると言いますが、まさに中国の抱える問題の本質だと思います。

つまり、全体の平均値が上がらないと、どれだけ良質な製品・サービスが存在していても悪いイメージに引っ張られてしまう。

そして15億人の平均値を引き上げるというのは途方もない労苦だろうと想像出来ます。

これは10年、20年で実現出来る事ではない。



個別取引をするような業態ならまだ相手を見て判断とか出来ると思うんですが、我々のようなネットサービスは仕組みでスケールするのが特徴ですから、中国向けにサービスを提供するのは非常に怖い。

ウチが英語圏向けのサービスを提供しても中国語版をご提供しないのは、そんな理由があるからです。

ジャスミン革命の波及はどこまで?

チュニジア、エジプトに続いてリビアまで政権崩壊です。

F1の第一戦開催予定だったバーレーンGPも中止が決定という事で、どこまで広まるジャスミン革命。

そして中国も本格的にネット規制を強化している模様です。

ジャスミンの中国語読みを検索出来ない様に、とか狂気の沙汰ですけどね。

しかしこうやって見ていると、我々が考えている以上にネットのコミュニケーション手段は世論形成に影響を与えているんでしょうか。

四六時中繋がっているのが当たり前の日本では、コミュニケーションの重要性を感じる事なんて無いんですけどね。

これ、後世からは「Facebook革命」なんて呼ばれるのかな。

一番の興味は中国への影響ですが、さて…。

住む世界が違う…

クルマ友達と飲みに行ったんですが、信じられない話が一杯。

弟がビル・ゲイツと友達だとか、ニュージーランドにワイナリー買ったとか、家のクルマが全部2ドアだったとか、あれこれあれこれ。

自衛隊と事故って後始末えらい大変だったとかいう話もありました。

こういう全然違う世界の住人さんと知り合いになれるのがクルマ繋がりの面白いところ。

楽しかった〜

中東革命の行く先は?

チュニジアに始まりエジプトに波及した革命の火がリビアに及びました。

どこまで拡がるのか分かりませんが、ドキドキしながら見守っているのはイスラエル・アメリカと、実は中国でしょうね。

独裁政権も共産党一党支配も、民主的手続きを経ていないという意味では同じで、

いずれ国内で圧力が高まる事は避けられないでしょう。

高まるばかりのチャイナリスク、果たしてソフトランディング出来るのでしょうか?

東京と地方のあり方とは?

GDP世界一の都市・東京



う〜ん、確かに東京の集積度合いは凄いです。

アメリカとか中国みたいな広い国はそれなりに分散して都市が発展しますが、普通の国は大体首都に集中するものです。

ロンドンもパリもそうですよね。

しかし、東京の集中度合いはそれをも上回る過密振り。

投資の効率は高いですよね。

実際に東京に住んでる人は息苦しさを感じていないんでしょうか。

私も若い頃に一年だけ横浜に住んで東京に通勤する生活をした事がありますが、電車の混み具合は勘弁してもらいたいレベルでした。

駐車場も高かったしね。

ただ、都心は想像以上に公園とかオープンスペースが多くて、結構開放感があります。

その意味では大阪の方がよほど狭苦しい印象ですね。

東京圏の住みにくさを感じる事があるとしたら、一番は住宅を買う時かな。

それはやっぱり割高。

多分普通の生活をしていたら戸建てはかなりの高嶺の花。

のんびり暮らしたい方は神戸へいらっしゃい。(笑)



東京特区という考え方はアリだと思います。

思い切って、外国人の”高機能移民”をドンドン入れて、投資も集中して、インフラにお金掛けて、法令も冒険してみて、やれることは何でも試してみる。

それくらいしないと活性化はしないかも知れません。

で、その時地方はどういう立ち位置を目指せばよいのか?

これが難しい…。

対東京の優位性としては、住空間のクオリティくらいかな、勝てるのは。

徹底的に仕事をIT化して、販売を仮想化すれば、地方に拠点を置くデメリットは克服出来ると思います。

少なくともウチみたいに営業マンを置かないスタイルにしてしまえば、大丈夫なのは実証済み。

なので、ネットショップという形態は地方の一つの理想の働き方だと思うんですよね。



東京特区で日本全体としてはアグレッシブな施策にトライする。

地方は道州単位で中核都市に緩やかに経済・文化レベルの集積を進めて、のんびり暮らす。

これが理想かな。

人は見た目が9割

こちらで見掛けた投稿です。

人は見た目が九割。人柄は顔に出るし、幸せは目尻のシワにできる。理性は声に宿り、嘘は目に映る。自信は姿勢を正すし、歩く様はその人の生き方を暗示し、表情は今までの思い出を表現する。個性は着るものや髪型を変え、職は手に表れ、口は心の緊張を示す。結局、人間見た目にでてしまうもの。


40を越えたら自分の顔に責任を持て、と言ったのはリンカーンですが、至言だと思います。

男女に関わらず、一定の年齢を越えた人の見掛けに現れるのはその人の生き方そのもの。

鏡の向こうの自分にちゃんと向き合わないとな、と自戒の念を込めて。

上場の是非

最近上場企業がMBOによって上場廃止する動きが目立ちますね。

幻冬舎、TSUTAYAに続きアートコーポレーションもMBOだそうです。

原因は何でしょうか?



幾つか考えられますが、私は今の事業運営においてお金が掛からないようになって来ているのが大きな理由だと思います。

製造業はともかく、非製造業は昔から設備投資よりもソフトウェアの勝負です。

どんなサービス・ビジネスモデルを作れるか。

アイデアと新規性の勝負です。

一番分かり易いのはIT企業ですけどね。

基本的には人件費しか掛からないので、スモールスタートで何とか採算点を突破出来れば、後は安定飛行が可能です。

製造業でも今は設備を自前で用意せずになるべく外注してファブレス経営の時代ですからね。

この低金利下では、世の中にお金がだぶついて調達には困らないのです。



もう一つの大きな理由は、やはり第三者にいらぬ配慮をしたくないという経営者の思いでしょう。

私も他人に指図をされるのが大嫌いなので、良く分かります。(笑)

一番ツライのが、内情に関わらず一定の伸び率を要求される数字至上主義のプレッシャーでしょうね。

外野が勝手に毎年利益を20%ずつ伸ばせなんて言ってきたら、中の人は堪りません。

会社は直線で伸びるのではなく、階段状の成長段階を経てステップアップしてゆくものです。

踊り場にいる時は、じっくり力を溜めて次の準備をしている時。

無理に結果を出そうとするとバランスを崩します。



その意味では、株式市場の果たす役割については意識の切り替えが必要かも知れません。

IPOが、ベンチャーのゴールだったり、経営者の最大の晴れ舞台だったりするのは本末転倒で、本当に事業リスクの高い、けれども社会性の高いスケールの大きなベンチャーにこそ必要な場のはずです。

今の日本に一番求められているのは、志の大きな経営者なのでしょうね。