エライ賞

ウチの会社では、毎月月末にその月一番頑張ったと思える人を一人表彰することにしています。

選定は、スタッフがそれぞれ推薦者を社内BBSに書き込む方式。

当然、誰が誰を、どのような理由で推薦しているのか、皆が分かります。



コメントを見ていて思うのが、見ていないようでちゃんと他人の仕事ぶりを見てるんだな、ということ。

派手な成果がなくても、ちゃんと評価されていて、感心します。



こういう意志決定のプロセスが透明なコミュニケーション手段は、多いほど社内の活性化に貢献すると思います。

毎日の業務日報をイントラネット上にアップするのと併せて、皆さんにオススメ。

KDDI、PC向けデータ定額プランと専用データカード「W05K」を発表

KDDI、PC向けデータ定額プランと専用データカード「W05K」を発表



やっと出たか、というカンジですが、これは画期的なプランの登場です。

以前から、今のカーナビに必要なのはブロードバンド通信環境の整備だ、と再三お書きしているのですが、いくらカーナビメーカーが頑張ってもキャリア側の受け皿が無いと実現できない話でした。

従来のデータ通信定額プランは、どれも携帯電話からの閉じたネット接続のみが対象で、PCや外部デバイスを接続する形態では定額制の対象外だったのです。

唯一実現できていたのがイーモバイルですが、やはり提供エリアの狭さがネックです。

三大携帯キャリアの一角、auからこのプランが登場することの意味は大きいです。

(多分DoCoMoもソフトバンクも追随するかな?)



WiMAXの登場前にこうやって定額モバイルブロードバンドの選択肢が増えるのはとても良いことです。

カーナビやモバイル環境の本当の黄金期はこれからですよ。

SPAM対策

今日は一日メール配信遅延トラブルとの格闘でした。

ご迷惑をお掛けしたユーザーの皆様、本当に申し訳ありません。



最近海外からのSPAMメール送信が本当にヒドイ。

これがますます増えていて、もはやSPAMは正常なメールの数倍の量に到達。

最初はメールサーバーの処理能力増強を考えたんですが、原因を元から絶たないと解決にならないので、ブラックリストを作成して外部接続を徐々に制限する方向で処置することに。

しかし、これでは追いつかない…。

送信されてからブラックリストに追加しているのではいつまでも後手に回ることになるので、今日のトラブル発生で意を決し、思い切って中国国内からのSMTP接続を全て遮断する事にしました。

明日以降もロシアなどSPAM送信のヒドイ国を中心に広く網を掛けて、SPAM対策の実効性を上げる様トライします。



今後の英語版のリリースを考えるとやみくもに海外サイトを遮断するのはデメリットもあるのですが、現実問題としてそうは言っていられない…。

日本国内は各ISPのOutband Port 25 Block(OP25B)などの対策が功を奏して殆どSPAMの踏み台には利用されていないので、同様の対策が各国に広がることを期待したいですね。

それまではやはり自衛措置が大事です。

「月刊ビジネスチャンス」

「月刊ビジネスチャンス」さんが取材に来られました。

WebSite等で受ける印象とは裏腹に、編集方針も取材活動も非常に真面目に運営してらっしゃる媒体のご様子。

積極的に地方の企業を回って足で情報を得る姿勢が素晴らしいと思います。

最近東京のメディアさんは東京だけで取材して終わりというケースが多く、地方ネタが少ないと感じています。

それだけ東京に色々なモノが集中しているからなのですが、ますます地方の縮小が続く悪循環が解消しないんですよね。



それともう一つ感心したのが、大手企業グループに依存しない広告営業方針。

「一社に依存すると媒体が不健全な状態に陥ります」とのことで、至極ごもっとも。

「世の中のECをまだ始めていない97%の氷を溶かしていきたいと思っています」という言葉も頼もしかったですね。

今後の活動を注視したいと思います。

介護について

この週末三重の実家に帰っていたのですが、私には今年93歳の祖母がいます。

さすがに目も耳も遠くなり足下もおぼつかないので、施設入りを勧めたのですが、何と数百人待ちですぐには受け入れてもらえないのだとか。

母も70歳手前で自分自身の体調も万全ではなく、いつまでも世話をする体力が続かないのではと危惧しています。

私たち若い夫婦が実家を出て戻らないという就業事情にも問題があるのですが、といって嫁さんが介護をしなければならなければ相当な負担には違いなく、そもそも結婚をしたがらなくなるかも知れませんよね。



やはり家庭内で吸収するには無理のある負担ですので、福祉・介護の仕組みは絶対に必要です。

でもあのグッドウィルが利益を出せないのでは、今後も企業の進出はあまり期待できないのでしょうか…。



誰にとっても身近な問題である介護。

綺麗な最適解は見出せず、今後も国中で解決策を模索していくしかないですね。

24 Season 6


連休は24三昧だ!

「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか」

梅田さんの本を読んでいる途中なのに、届いたこちらを見ていたらこっちの方が面白そうなので先に読むことにしました。(笑)



う〜ん、梅田さんとひろゆきは本当に考え方や立場が対極的。

どちらが正しいのか判断に困りますが、多分この両者の中間に正解があるんでしょうね。

片や「これからネットが全てを変えてゆく」、片や「もうこれ以上ネットは社会を変えない」。



読んでいて感じるのは、ネットという言葉の定義がそもそも違う気がします。

梅田さんは非常に広く捉えているのに、ひろゆきはパソコンを使うインターネットアクセスに限定して考えているフシがあり、携帯電話を含めたモバイルデバイスの発展については楽観的な意見も述べています。

私も、パソコンを使うネットの技術革新については、そう画期的なものは現れない気がしています。

今後の発展の鍵を握るのはやはりデバイスの進化によるところが大きいでしょうね。

だからこそ、自社で端末まで含めた提案をしているAppleに可能性をより感じるのです。



「人がそもそもモバイルだから」という言葉を聞いたことがあります。

ユビキタス社会の実現には、ハードウェア開発が得意な日本企業にも大きな可能性がありますから、楽しみにしています。

「スモールビジネス・オーナー」という着地点

今、梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」を読んでいます。

まだ途中ですが、ビジネスモデルの一例として「craigslist」が紹介されています。

これは1995年にクレイグ・ニューマークがサンフランシスコのローカル情報(不動産・求人・出会い・買いたいもの・売りたいもの)を交換するために作ったシンプルな構成のサイトです。

ご覧頂ければ分かるとおり、当初から殆どデザインを変えておらず、今となっては非常にそっけない部類のサイト構成ですね。

このサイトは今やアメリカ国内外に300以上の都市を網羅し、月間利用者は1,700万人、40億ページビュー以上という有数のサイトに成長しています。

これを専門家が分析した結果、「クレイグスリストの追求可能な売り上げ規模」は何と1,000億円規模なのだとか。



しかし、現実には彼らは売り上げの可能性があるにも拘わらず広告掲載などを最小限に絞っており、現在の売り上げは100億円以下なのだとか。

彼らはネットバブルの興奮に巻き込まれず、巨額の創業者利益を得られる株式公開にも興味を示さず、ただ良質のコミュニティであり続けることを追求して淡々とサポートを続けていたのです。

梅田さんは、

クレイグスリストは、公開企業となって時価総額何千億円とか、事業売却によって数百億円を手にするといった世界を目指さないけれど、売上高数十億円規模で非公開の超高収益企業になった。これはスモールビジネス・オーナーとしては究極の成功だと言っていい。


と評価しています。



そう、これが私の持つイメージですね。

ロクに事業内容も知らない外野にとやかく言われずに、「好きなことをやりたいように続けていくための枠組み」としての企業、というのが良いと思っています。



自分が本物のゴジラだと信じるならIPOしてGoogleを目指すのも良いでしょう。

でもこういうスモールな成功例を数多く立ち上げて、良質なサービス群を充実させるのも大きな社会的意義があると思います。

こっちの方が働きやすいとも思いますしね。

今ビジネスを立ち上げている若い経営者の皆さんの選択肢に入れて頂きたいです。

「とてつもない日本」

たまたま書店で見掛けたので手に取って読んでみたところ、冒頭の前書きが気に入って購入。

インドへのODAで地下鉄を建設した際の、日本人技術者の影響についてのエピソードでした。

時間厳守の感覚、働くことの価値観、労働の美徳、といった文化的側面こそが一番大きなプレゼントであった、という現地の地下鉄総裁の言葉は感動的です。

(ちなみにこのプロジェクトは、納期二ヶ月半前倒し、開通後の運航も数分単位の誤差で運営され、驚くべき成果を上げているそうです)



つまり、我々日本人が当たり前と思って行動している事が、いかに海外では普通でないか、その凄さをもっと日本人自身が認識すればもっと未来を明るく語れるのでは、という提言に満ちています。



例えば、イラクのPKOについても、サマワへの駐留期間中に婦女暴行・脱走兵・無銭飲食といった非行は一切無く、一人の犠牲者も出さず、一発の実弾を撃つこともなく撤収を完了した。

更に日本のPKO活動の内容そのものが、現地のニーズを徹底的に汲み上げることに注力し、道路の修復・飲料水の確保・電気の開設・医療活動といった地域の要望を、”イラク人と一緒に”やり遂げた、と。

このイラク人と一緒に、というのが大事で、ブルドーザーなどの重機の使い方や病院・学校の建設・オペレーションといったノウハウは、自衛隊撤収後も現地に残ります。



最終章では、「麻生ドクトリン」としてアジア重視の未来を描いています。

2030年までに、中国とインドの人口は15億人に達し、これに2億人超のインドネシアなど周辺諸国を併せると、アジアの人口は世界の半分以上に達することになる。

これはつまりアジアが21世紀に世界の生産と消費の中心になることです。

そして麻生さんの提言は、

明日からできることは、今日までやってきたことと、少しの違いもない。

それはすなわち、懸命に働くこと。知識や経験を分かち合うこと。成功と失敗の体験を共有するため、機会をとらえて対話を重ねていくこと。その中から、政治でも経済でも、ベストプラクティスを互いに学びあっていくことーー。これらがアジアを今日のアジアにしたのであれば、明日から私たちにできることも、これらと変わるところはないのである。


今までやってきたことが間違いじゃない、これからも同じ事を続けていけば良い、というのは大変勇気が出る言葉です。

政治家の役割がよりよい未来に社会を誘導する事なら、こういう明るい展望を見せてくれることは大事なことですね。

気付いていない日本の良さを輸出

今日、帰宅後にテレビを見ていたら「日本に嫁いだ外国人の奥様感心した便利グッズランキン」なんてのをやってました。





1.洗濯物干し

 何の変哲もないプラスチック製の洗濯物干し。外国はロープを張って吊すだけのところも多いのだとか。「雨が降ったときにすぐに取り込めるのが便利」ですって。なるほど!



2.コロコロ

 ウズベキスタン出身の奥さんが、「部屋中カーペットだらけなので簡単に埃が取れて便利!」と言ってました。



3.熱さまシート

 「効かないと思ってたら良く効いてビックリ」 「外国に売っていないので、まとめ買いして故郷に持ち帰ってる」とか、ビックリ。



4.使い捨てカイロ

 アフリカ出身の奥さん「私は寒いと動けない」(笑)



5.洗濯ネット

 「手洗いしてた」 「枕カバーに入れて洗ってた」 「どうしてこれが故郷の国に無いのか!?」 そんなに難しい商品でも無いのに…?





つまり、我々が気付いていないだけで、日本という国の持つ素晴らしさはまだまだ外国に知られていないということ。

これらのグッズ、いますぐにネット通販するだけで成功するのでは?

日本は宝の山かも、ですよ。(^^)

中日はどこまでMLBで通用するのか?

浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグで見事に優勝しましたね。

まずはおめでとう!



これで12/7から開催されるクラブワールドカップ2007で、一つ勝てば準決勝であのACミランとガチンコ勝負が出来るわけです。

(大会日程はこちら)

スゴイ!



こういう世界一を決めるオフィシャルな場が、サッカーにはあっても野球にはありません。

WBCは面白かったですし、オリンピックも楽しみですが、やはり毎日同じ顔ぶれでプレーしているクラブチーム同士のマッチアップこそが実力を測る一番良い場だと思うのです。

今年の日本野球のクラブNo.1は中日。

中日がメジャーのチームとやってどれくらいやれるのか、日本中の野球ファンなら見たいはず。



MLBのプレーオフにワイルドカードでアジアNo.1チームが参加できる、そんな日が早く来て欲しいですね。

第三世代検索エンジン

今日立ち寄った書店で見掛けたNewsweekが「グーグル危機?」"世界で増殖する「第3世代エンジン」がネット検索の王者を脅かす"なんて特集を組んでいました。

そこに紹介されていたのは、



quintura(アメリカ)

 関連性の高い情報をGoogleより高い精度で表示



NAVER(韓国)

 2002年から導入している知識検索サービス(日本のOK-Waveみたいなもの)のストックが豊富。韓国では2,800万人のユーザーを抱える。「naver.co.jp」は2005年8月31日からサービス停止中。日本再参入の計画あり?



MISTER WONG(ドイツ)

 ソーシャル・ブックマークをベースにした検索エンジン。ドイツで250万人のユーザー。現在ロシア語・中国語・スペイン語・フランス語・英語を含めた6つの言語でサービス展開中で、日本語版を開発中とか。



ヤンデックス(ロシア)

 ロシア国内の検索エンジンシェア55%を獲得し、ユーザーは3,000万人。「メールから検索ツールまで全てにおいてGoogleより使い勝手が良い」のだとか。



という面々。

ローカル言語の処理という特性もさることながら、Googleの検索結果品質に満足していないユーザーニーズを汲み取って発展している模様です。

一番のネックはサーバーリソースへの投資でしょうが、Googleが古い世代の検索エンジンとして過去のモノになる可能性は大いにあります。

まだまだ勝負はついていないのです。

モバイル・プラットフォーム戦国時代

gPhone雑感:「モバイル・プラットフォーム戦国時代」の幕開けだ



ご存じ、元Microsoftの中島さんのBLOGです。

Googleが参入を表明した携帯デバイス”gPhone”ですが、どうやらハードウェアそのものは提供せず、OSとアプリケーションプラットフォームのみの提供となる模様です。

で、現状の携帯プラットフォームの業界地図を業界内部の視点から解説してくれています。

(1) MicrosoftのWindows Mobile、(2) Nokia+Symbian、(3) Ericsson+Motorola+UIQ 、(4) Qualcomm BREW。少し番外で追いかけるのが、SavaJを買収した (5) Sun Microsystems 。そして、マイペースで我が道を行くのが(6)アップル


確かに錚錚たるメンツで、日本勢としてはパームOSを買収したアクセスが何とかここに割って入ろうとしていますが、相手が悪い気がしますね。



それよりも、中島さんの取っている

え?UIEvolutionは指を加えて見ているのかって?いやいや、うちはもう一つ上のレイヤーなので。UIEngineは既にJava, BREW, Flash, Symbian, Linux の上で動いているし、Android VMの上にだろうと、iPhoneの上にだろうと簡単に移植できるのがUIEngineの強み^^。


この戦略が賢明な気がします。

我々アプリケーション屋としては、様々なプラットフォームに移植する手間はなるべく少なくしたいわけですからね。



しかし、Javaってどんどん当初の理念から離れていきますね〜。(苦笑)

不透明な自動車業界

今日、何件か中古車の買い取り業者さんを回ってみました。

最初から査定額をズバリ出してくれたのはオートバックスさんのみ。

他のお店は「他社は幾らの査定を出しましたか?」 「幾らなら即決できますか?」 「今日決めていただけますか?」などと追い込みを掛けながら、最初の提示額は低調。

他社の提示額を出しながら交渉すると、概ね10〜15%の上積み。



こういう人の顔色を伺いながら駆け引きするやり方、古いんですよね〜。

消費者が一番嫌がってるの、分からないかな〜?



昔から、高額商品ほどこの手の不透明性が残ったままです。

自動車しかり、不動産しかり。



だからこそ、新しい感覚の商売が食い込む余地が大いにあると思うのです。

若い人、是非挑戦してみて下さいね!

受託に未来が無いのは当たり前

ニッポンIT業界絶望論



こちらに書かれていることは至極まっとう。

不思議なのは、今の若い学生さん達がどうして分かり切っているのに相変わらず知名度や企業規模で社畜の道を歩むのを止めないのか、だ。

これだけ情報がふんだんにあるのに、自分の未来を真面目に考えているのか?



だって、考えてみないさいよ。

受託開発は、マンツーマンの世界。

そこで仕事をした成果は、基本的に納入先一社の為だけのもの。

そりゃDoCoMoに納入したシステムは沢山の人に使われるかも知れないが、au・ソフトバンクユーザーには絶対に届かないのだ。



対して、独自のサービス提供者側に回れば、そのサービスを評価してくれるマーケット全てを相手に出来る。

そしてそれは日本国内だけに止まらない。

江島さんが言ってるのも、受託型のITビジネスの限界であって、全てのITビジネスを否定しているわけではない。

社会の貴重なリソースが、もっと合理的に、世の中に必要とされる現場に配分されて欲しいと切に願っている。

とりもなおさず、それは若い人自身の幸せに直結しているのだから。