日経新聞、初の赤字に 09年6月中間連結決算

新聞の業績悪化が激しい。産経・毎日は勿論の事、遂に経営状態が業界ではトップクラスだったはずの日経まで赤字化している。業界内では既に出版部門などの分社化や出向社員の出向先プロパー化などで給与水準を下げたりと人件費までに手を付け始めているということは相当に経営が厳しくなってきているということである。

テレビはスポットCMの激減や、世界同時不況の影響で企業の広告宣伝費が大幅に削減されている影響で赤字になっている局も多いものの、まだ日本最高クラスと言われている人件費までは手を付けていない。消耗品費や光熱費、そして外注費などを減らしている段階だ。

既に広告費の水準でネットに抜かれてしまった、雑誌は悲惨な状況だ。物凄い勢いで業界が縮小均衡に向かいつつあり、既にラジオの業界は縮小均衡が成立しているように思える。つまり、ネットに広告費が抜かれた段階で大幅リストラが始まると考えると、新聞はもうすぐネットに抜かれるだろう。あと1年。もしくは2年か。そして、当然テレビも数年以内に抜かれるのは確実だ。

その後に待っているのは業界の整理統合、淘汰の波である。既にそれを乗り越えて適正水準に落ち着いたラジオ業界を参考に荒波を乗り切って欲しいものであるが、どうも巨艦過ぎて沈没してしまうような気がしてならないのだよね。そこにきて民主党政権でしょ。彼らがもし本気で記者クラブ開放するならば、雑誌やネットの記者が新聞の一番の強みである「信用・信頼」の部分をも奪い取ってしまうような気がしてならない。実際、ネットの有識者のブログは、下手な新聞の社説より随分ましなことを言っている。それも署名記事でだ。

その下手な社説の最右翼が最近twitterで不祥事をやらかした産経新聞だ。

<産経新聞>社会部、ツイッターで民主党批判

今更俺はこんな記事くらいで驚かない。ネット上では有識者も含めて産経新聞に呆れかえっているが、そんなの私にとっては常識だ。私がライブドア時代、ニッポン放送の株式の1/3以上を握りフジサンケイグループの再編案を披露したときの彼らの反応が忘れられない。産業経済新聞社はその名の通り、総合紙から経済紙にと大幅に舵を切り日経新聞と対抗する勢力にしたほうがいいのではないか?という案だ。新聞はそのうち斜陽化していくが、企業情報サービスや株価情報サービスなどはネット上で有料サービスとして継続できるし、企業は経費が使えるからある程度の金額を払ってくれる。一般読者は無料のネットに流れていくはずだからだ。

彼らは、新聞の顔である社説で露骨に私に噛み付いた。
もうほとんど悪口のオンパレードだった。一応一国を代表する言論機関のひとつが個人をあれだけ誹謗中傷する例は他にはないだろう。彼らは右翼新聞で有名だが、北朝鮮の金正日に対する悪口よりも私への悪口のほうが凄かった。

そんな彼らの一部の記者は司法記者クラブを通じて検察庁とも通じ合っている。情報をお互い交換しあっている。彼らに睨まれたら一般市民はイチコロだ。怖い世の中である。

ていうか、こんなことして、他人の悪口言ったり、足引っ張ってる場合じゃないでしょ?自分の足元みたらどう?もっとネット時代に適応できる体制つくったらどう?とおせっかいを言って見る私でした。

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