米Googleは,新聞向け広告サービス「Google Print Ads」を米国時間2009年2月28日で終了する。既に注文済みの広告については3月31日まで掲載する。同社Print Ads担当ディレクタのSpencer Spinnell氏は,非オンライン媒体向け広告チームの公式ブログに1月20日に投稿した記事で,「当社やパートナが期待したほどの収益効果をあげられなかった」と説明している。

 Google Print Adsは,同社の有料広告サービス「Google AdWords」経由で新聞広告の出稿や管理が行えるサービス。広告主は,AdWordsの操作画面で掲載紙と掲載料を指定し,広告素材をアップロードして申し込む。新聞社は申し込み内容を確認して,掲載の可否を決める。

 2006年11月の立ち上げ当時は掲載対象の新聞は50紙だったが,2007年7月には225紙以上に拡大(関連記事:Google,新聞広告サービス「Google Print Ads」の掲載紙を拡大,米AdWords利用者へ開放)。現在では800紙以上と契約しているという。

 Spinnell氏は,Google Print Adsが新聞支援の手段として成功ではなかったと認めた上で,今後は新たなオンライン・ソリューションとの連携を試していくとしている。「公正で正確なジャーナリズムと時宜を得たニュースは健康的な民主主義に不可欠な要素だ。当社は引き続きパブリッシャと協力し,オンラインでの読者獲得,コンテンツ収集,収益増加のための新たな手法を探る」(同氏)。

[Spinnell氏のブログ投稿記事]