ニシオカ総研
投稿者 岡野 幹生 日時昨日、ITコーディネーターの佐伯先生のお招きで、大阪産業創造館に「ニシオカ総研」の立ち上げオープニングイベントに参加してきました。
ご存知でしょうが、西岡郁夫さんは、シャープ→インテルジャパン社長/会長→モバイルインターネットキャピタルを立ち上げられ、関西経済の振興活動に深く関わっておられます。
イベントはまず東海バネ工業の事例発表から。
良くお名前はお聞きするものの、実際にお話をお聞きするのは初めてだったので楽しみにしておりました。
結論としては、企業のコアコンピタンスが従来からある企業はWebを活用して露出を増やすことが活性化に繋がる、ということですね。
大多数の中小企業はコアコンピタンス自体が確立されていないことが多いので、まずは自らがその道でエクセレントになることから始める必要があります。
次にケンウッドの河原社長の講演がありました。
私は東芝という会社に少々嫌悪感があるので、東芝ご出身という時点であまり期待をしていなかったのですが、この方はホンモノです。
東芝時代はプラントの制御システムの設計をなさっていたそうです。
上席常務時代にリップルウッド・ホールディングスでの二年間の執務経験をされ、アメリカ流のファイナンス・企業再生の技術をしっかり吸収されたとのことです。
この経験からケンウッドには再生の勝算有りと看破され、債務超過状態の企業に単身乗り込み見事再生を果たされています。
幾つか示唆に富んだ言葉がありました。
・グループの連結経営を指向する場合、子会社は上場させないのがアメリカ流。利益のグループ外流出を避けるため。
・利益を生まないAsset(資産)を買ってはダメ。特にDebt(借金)を充てるのは最悪。
・成熟産業もやり方次第に魅力的な事業領域になる。
・成熟産業の様に全体のパイが大きくならないマーケットでは値下げ戦略はダメ。値下げでパイ全体が大きくなる成長マーケットだけの戦略。成熟産業ではM&Aによるシェア向上を目指すべき。
・苦しい時に投資してくれたのはアメリカの投資会社ばかりだった。結果として彼らに大きな利益をもたらしたが、それはリスクを取る姿勢があったから。
・D/E SWAPなどの金融手法を日本ももっと活用すべき。外資ファンドをハゲタカなどと呼ばずにもっと学んだ方が良い。
などでした。
ある規模以上の企業を経営するにはファイナンスの知識は必須ですね。
結果として売上は就任前に比べて1/3ほど下がりましたが、過去最高益を達成しておられる手腕は見事の一言です。
カルロス・ゴーンだけではなく、日本にもホンモノの経営者は居ると言うことを身近に知れて嬉しかったです。
最後にキャピタルについて。
西岡さんと懇親会でお話ししましたが、「出資を受ける側もキャピタルの姿勢をちゃんと見ないとダメ。相手のことを真剣に考えているキャピタルは日本に何社も無いよ。」とおっしゃってました。
同感です。
極力自己資金で成果を出すつもりです。
有意義な一日でした。(^^)
トラックバック
このエントリーのトラックバック URI を指定するこのリンクは、クリックされるのが目的ではありません。それは、このエントリー用のトラックバック URIを含んでいます。このエントリーにブログからトラックバックと ping を送信するにはこの URI を 使用することができます。このリンクをコピーするには、Internet Explorer の場合右クリックを、「ショートカットをコピー」を選択します。Mozilla の場合「リンクロケーションをコピー」を選択します。
トラックバックがありません
コメント
コメント表示形式 一覧 | スレッドИнформируем Вас об одорении решения выплатить Вам денежные средства. Настоятельн 日時 :