日本が目指すべき立ち位置

毎年48万人が米国留学から帰国し、イノベーションを主導させる中国のすごみ

もし今でも日本が中国より進んでいるとお考えの方がいらしたら、すぐに改めるべきです。残念ながらもう中国に追い抜かれていますし、その差は今後開くばかりで縮まることはないでしょう。その原因が端的にこの記事に述べられています。要するに、人材の差、なのです。

日本はもともと資源のない国。明治の先人たちはそれをよく分かっていて、有能な若者を多数欧米に留学に出し、貪欲に学びました。今はどうでしょうか。留学生の数が減ったのは少子化だけが理由ではありませんよね。

戦後の高度成長期の遺産をほぼ食い尽くした今、次の世代が世界でどう戦うかの戦略的岐路に立っています。もうボリュームでアメリカ、中国、インドに勝てないのは明らか。では日本はどこで勝負すべきか。

私が思う日本のストロングポイントは次の3つ。

1.信頼性
 これは皆さん納得されるでしょう。工業製品の信頼性という他に、約束を守ることや信義を重んじるという意味の信頼性も世界で評価されているところだと思います。ここが簡単に劣化するとは思えない。恐らく国民性に帰属する強みとして今後も残ると思います。

2.要素技術
 日本の強みはディテールにあります。細部の細い作り込み、そして一つのことを地道に追求する職人魂。この伝統が生きているのが、素材や生産技術分野におけるモノ作り領域だと思います。この強みの大もとは、日本語という特殊言語にある気がしています。SVOの文脈が曖昧でも成り立ってしまう日本語の特性と四季に囲まれた環境が強みの原因なら、これも簡単には失われませんよね。
 その代わりに日本の弱みは、システム思考の弱さと、それに起因する経営能力の低さです。トップの判断の悪さをミドル以下の現場が補う構図は昭和初期から何も変わっていないと感じます。これを補う特効薬は、インド・ユダヤ・中国などから有能な経営者を連れてくることだと思います。あのマイクロソフトがこれだけ良い方に変われるんですからね。

3.センス
 これは年配の人間にはもう一つピンと来ないことかもしれませんが、日本人の若者のセンスは世界最先端です。ファッション、音楽、ゲーム、マンガ、なとなどCool Japanで売れ出せるものは多いのです。ここ、実は韓国も隠れたハイセンス国になりつつありますけどね。我々は老害にならないように慎重に注意して、若者がもっと自由に活躍できる舞台をお膳立てしてあげるべきなのです。古いシャッター商店街とか、集客に悩むくらいなら、若者に無料で開放して好きに商売させれはいいんですよ。街の活気は若者のクリエイティビティを開放することでしか取り戻せないと思っています。

私は自分が生まれたこの国が大好きです。だからこそ、この先もいい国であり続けてほしい。そのために自分にできることを精一杯やり続けます。子どもたちに遺す価値のある国だと思うから。

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