Apple Car Playの破壊力
投稿者 岡野 幹生 日時
弊社は自社ECサイトとして「カーナビ専門店コンタクト」を長く運営してきました。当初のカーナビ本体販売から、取り付けサービスの提供、取り付けキットの販売、と微妙にビジネスモデルをピボットしてきています。零細ショップといえどもやはり時代のトレンドに追従し自社の立ち位置を修正し続けなければ生き残りは不可能なのです。ビジネスモデルの賞味期限がどんどん短くなっている昨今、これはどんな規模の商売でも同じ事情だと思います。
今日、初めてAppleのCar Playという規格に対応した純正ナビを触りました。ああ、これでもう市販カーナビの存在意義はなくなってしまったな、というのが正直な感想です。厳密にはまだニッチな用途でニーズは残っていますが、iOS(Android対応の車載端末もリリースされています)がネイティブ環境として車載OSに採用されてしまえばこれがファイナルアンサーであることは誰の目にも明らかです。カーナビというカテゴリーがスマホに完全に支配されてしまった現実を突きつけられて、カーナビ屋としては辛い思いを致しました。
しかし、これがイノベーションというものなのです。技術の進歩発展というのはこうして古いシステムを破壊してしまいます。そこを嘆いても何も始まりません。水の流れに逆らうのではなく、流れに乗ること、利用することを考えるのが商売人のやるべき勤めであり知恵の見せどころ。危機ではなく新しい機会であると捉えるべきですね。今、新規事業の準備をしているのはそういう理由です。未来は誰かに用意されるものではなく、自分で切り拓くもの。私はそう考えています。経営者が挑戦する気持ちをなくしたら、それは引退する時ですよね。
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