環境か遺伝かそれとも…

少し前にこんなことを考えました。「逆境をバネに踏ん張る人と、その逆境に負けてしまう人の差はどこから来るのか?」 例えば、とても貧乏で親がクズの過程に生まれたとします。子供が全員グレるわけではない。多くは不幸の再生産スパイラルから抜けられませんが、稀にハングリー精神を発揮してとてつもない成功を収める人がいる。ソフトバンクの孫さんとかがその典型例でしょうか。でも同じ家庭に育っても兄弟で全く違う人生を送ることはよくありますよね。その原因は何なのだろうかと疑問に思ったのです。皆さんはどうお考えになりますか?

私の結論は、魂の違い、です。

人の性質の多くは遺伝で決まり、環境や努力は大きな影響を与えないという論があります。正しいようにも思えますが、兄弟の差を説明できない。双子の兄弟でも全く違う性格で全然違う人生を贈るということ、よくありますものね。だからもっと本質的な原因があるに違いない。それは何なんだろう、と考えた末に行き着いたのが、魂の存在だったのです。私は魂の生まれ変わりを信じています。その人の特質や性格、考え方の多くは、前世から魂と共に受け継がれ、来生に繋がっていくのではないでしょうか。

だから、もし今苦しい状況に置かれている人がいたら、それはあなたが意図してそういう人生を選択したんですよ、何らかのトレーニングをしたくてわざとそういう環境下に生まれるようにあなたが選んですよ、と伝えたい。恐らく前世で学べなかった新しい気付きを得るために、今生の課題として自分が設定した結果が今なのです。だからシンドイ時に誰かを恨んだり、身の不運を嘆くのは間違っています。だって自分でわざとその状況を招いたんですから。そう考えれば、ツラい状況に前向きに立ち向かえませんか? 自分を鍛える学びの場にいるわけですからね。

自分の魂の声に耳を傾ければ、自然にやるべきことが見えてきます。やり残しのないように毎日を大切に過ごしましょう。一生死ぬまでこの世は学びの場なのですから。

ビジネスのセンターピン

元グッドウィルの折口雅博さんが、事業のセンターピンを外すな、とよく言っています。これは本当に的を射た表現で、センターピンを外しているとそのビジネスは絶対に発展しません。ではCARZYにおけるセンターピンとはなにか?

それは、信頼感と賑わい、の二つです。

メルカリと違って、扱うのが一千万円単位の高額な商品。そこの取引を妨げる心理的な障壁をどう下げるか。ここは信頼の置ける場だという印象を与えなければなりません。CARZYは西川淳さん他の著名ライターによる直接取材レポートと、エスクローサービスによって、クルマの品質と代金決済の不安を取り除こうとしています。まだ見せ方が不充分かもしれない。そこは改善していく必要があります。

もう一つ大事なのが、賑わい感。これをどう演出するか。サクラ物件が並んでいてもそんなものはすぐに見透かされますので、本当の売り物件を数集めなければならない。品質を高く保ったままで、数を集める。なかなか難易度高いですよね。これをどうクリアしていくかが当面の課題です。私は全国の有力な整備工場がキーになると思っているので、そこをネットワークしたいですね。

SNS的な機能を実装してコンテンツを増やそうかとも考えたのですが、それはあくまで傍流なので発想が間違っているのかもしれません。本筋はやはり売り物件のクルマの数そのもの。私のイメージは年間一万台規模の取引量なので、一日当たり30台換算。これだけの数が常時更新されていれば、余計なコンテンツがなくても毎日アプリを開く意味が出てきますものね。ここにフォーカスして集中突破しようと思います。

センターピンを倒しに行きます。

販促策の整理

大阪でばったりおちゃのこネットユーザーさんに出会いました。こんなことがあるんだなと思いながらあれこれ営業施策についてお話しをしていて、恥ずかしくなりました。ご指摘のプロモーション策をことごとくやっていないんですよね。改めて考えるまでもなく、至って当然の策ばかり。”銀の弾丸はない”とよく言いますが、地道な行動を積み上げるしかないんだなと反省しました。

・DM:いまやネット上に殆どの情報が公開されているわけなので、ターゲットリストを収集することはたやすい。そのリストへのアプローチは、メールではなくできれば郵送DMが望ましい。メールは簡単でローコストですが、そもそもDMなんて見ないからリーチしない。コストを掛けて郵送する意味はいまだに健在です。
・コンテンツサイトの制作:Lancersやクラウドワークスといった外部リソースの調達手段がありますから、ライターもデザイナーも安く調達することができます。質の問題もありますが、まずはコンテンツの量を用意することが必要です。
・動画プロモーション:多くのユーザーがスマホで動画を見ている時代。訴求するには印象に残る短時間CM動画が欲しい。これもイマドキは制作者を個人単位で調達できるので、ローコストで用意することができます。

何が有効か悩んでいるヒマがあったら、まずはやってみること。それも迅速に。思いつく事は全部やってみようと思います。やってから、上手くいかなければ修正すればいい。まずは行動です。

商売センス

とあるマッサージ店にて。
私:予約の岡野です。宜しくお願いします。
店長:はい、お待ちしておりました。こちらがメニュー表です。どのコースになさいますか?
私:60分コースで、レフレクソロジー(足裏)と全身の組み合わせがいいです
店長:可能ですが、それはメンバー専用の組み合わせメニューなんです。メンバー登録はお済みでしょうか?
私:二回目なので済んでると思うのですが…
店長:お調べします。初回のご利用から二ヶ月以上経過していますので、有料登録になりますね。(二ヶ月有効の)優待券があればメンバー登録無料だったんですが。
私:えっ、メンバー登録は有料なんですか? (1,080円するらしい) 確かに優待期限は過ぎてますけど、無料適用できませんか?
店長:無理ですね。どなたにもこの条件でお願いしていますので。
ここで私は予約をキャンセルして帰りました。自分はクレーマーではないと思いたいですが(笑)、釈然としなかったんですね。まずメンバー登録におカネを取る仕組みが解せない。そこはどなたでも無料でWelcomeなんじゃないのかな。で、二ヶ月の無料優待を実施してるんだから、それが三カ月後であっても半年後であっても、無料でメンバーになってくれれば腹は立たないはずなんです。お店の持ち出しがあるわけでもなし。集客と顧客囲い込みのために用意した仕組みのはずなのに、それが顧客を遠ざける結果になってはなんのためにやっているのか意味がないんじゃないでしょうか。

お店のルールはあります。お店の都合で一定のサービス成約を設けて、合理化と収益性アップに努めるのは当然です。でもせっかく足を運んだお客さんが目の前にいるのに気分を害して帰らせてしまう現実に、何かおかしい、と感じるセンスが必要なんじゃないでしょうか。で、必要なら仕組みを改める。そこの裁量が現場に与えられているか、もしくは本部に正しくフィードバックされて改善されるフローがあるか。そこが大事。発想が膠着することは企業の老化の始まりです。柔軟性を維持できるお店が発展するんじゃないでしょうか。

マスターマインド・グループ

「思考は現実化する」の中に、”マスターマインド・グループ”という表現が出てきます。これは平たく言うと、一定以上のレベルで成功した人たちの集まり、です。このグループの中で共有される情報の質は非常に高く、得られるものは計り知れません。これをおちゃのこネットのユーザーの中で作りませんか、と提案されました。いいですね。そこで共有された情報は、可能な限り他のユーザーにもシェアしたいと思います。その情報を活かせる人はごく少数なのですが、それでも響く人には響くと信じたいですものね。

経営者に求められるのは、人格か、業績か

私は、業績だと思っています。「人間として凄く尊敬できるけど、業績はイマイチ」「人としてはダメだけど、業績はいい」どちらが有能な経営者かといえば、後者ですよね。昔の経営者は人徳経営を志向するところがあり、松下幸之助、本田宗一郎、井深大、盛田昭夫、稲盛和夫、あたりまではその流れだったと思います。しかしデジタル世紀を迎えるにあたって、そこの常識も変わってきたように思います。

スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグが人格的に褒められたものではないのは周知の事実。でも圧倒的な結果を残すことで栄誉に浴してきました。これはデジタル技術の特性にも関係があると思います。つまり、昔は一兆円企業を作ろうと思えば数十年の月日が必要でした。カタチのあるプロダクトを開発して、販売組織を作り、グローバルに規模を追うのにどうしてもそれだけの歳月が必要だったのです。それがいま、ヒットするプロダクトを作れば、非常に短期で世界を制覇することができてしまいます。Google、Facebook、Airbnb、Uber、全部そうですよね。こうなってくると、経営者として人格を磨くよりも、デジタルの特性を理解して適正なビジネスモデルを組み立て、マーケティングプランを実行できる有能さの方が大事になってくる。これは善悪ではなく、必然です。

日本ではまだここのデジタルのエコシステムがアメリカレベルには機能していないので、大成功した先例が少ないのです。メルカリが先鞭をつけてはくれていますが、まだ物足りない。サイバーエージェントや楽天は日本というローカル市場から出れていない。本当の意味でグローバルマーケットで評価される日本企業が不足しているのです。これがもっと沢山出現してくれば、日本にもシリコンバレー的なベンチャーを目指す若者経営層とそれを育成するエコシステムが整備されていくと思います。そのためには、誰かが先行事例を作らねばなりません。日本というある意味恵まれた小さなマーケットの成功に満足せず、本気で世界を目指す志が必要です。どこまできるか、私も挑戦してみたいのです。

余命三年

と診断されたら、あなたならどうしますか?

実際に、私の親しい先輩に膵臓ガンが見つかりました。超早期発見なので余命診断などは無縁の話なのですが、仮にそうだとしてどうするかという話になったのです。

その先輩は、「やっぱり仕事するなぁ」と仰いました。それを聞いた別の先輩は、「俺は考えられん。余命三年なら目一杯遊び倒すぞ」と。あなたはどちらでしょうか?

私は、仕事派です。確かに家族との時間も大事にするし遊びもしたいですが、それでもやっぱり仕事が第一。何故なら、それ以上に楽しいこと、やるべきことが見当たらないからです。逆に言えば、余命三年と言われてそれならやらないよということを、今やっていてはダメなんじゃないでしょうか。それは人生の時間の使い方を間違っていると思うのです。

自分が目指すもの、登る山の頂きを定めて、そのために最優先のことから手を付ける。人生の持ち時間は有限であることに今一度思いを向けたほうがいいんじゃないでしょうか。

そんなことを、最近のセミナーでお伝えしました。大きな災害がある度に、こういうことを考えます。たまに自分の生き方を振り返ること、大事なことだと思います。

災害対応

台風21号、思っていたより強烈で各地で大変な被害を引き起こしました。皆さん、ご無事でいらっしゃいましたでしょうか。

私は仕事のアポが入っていたので台風で電車が停まらないうちに、と思い朝から東京に移動。それでも在来線がちょうど運航停止する直前で、東京行きの新幹線は新大阪からの出発が10分ほど遅れ、途中で何度も強風を警戒しながらいつもより倍ほどの時間をかけて新横浜まで到着しました。そこでまた強風のために停まってしまったので、在来線で品川まで移動。ここまで5時間。

この間に芦屋の家族から連絡が入り、台風による高潮で街中が浸水し、自宅の周辺も完全に水没しているとのこと。停電して情報も入りにくい中で私も不在、どれだけ心細かったかと申し訳ない思いでした。9/4(火)15時の段階で自宅前のバス道が完全に水没。満潮が17時過ぎだったのでこれはアウトかと覚悟しましたが、台風が通過すると共に水位が下がり始め、なんとか自宅の浸水は免れました。やれやれ。それでもご近所は相当な浸水被害が発生していますから、皆さまには心よりお見舞い申し上げます。まずはご家族の無事の確保が第一。まだ我が家も停電したままですので、少しでも早い復旧と日常生活の回復が望まれます。関係各位の不眠のご努力に敬意を表します。ありがとうございます。

正直なところ、事前に台風21号対応で私鉄各社が運休見通しを発表していたり、企業の業務縮小アナウンスを大袈裟に感じていました。過剰コンプライアンスなのではないかと思ったりもしたのですが、実際にこうなってみるとまったく妥当な判断で、私の見通しの甘さを恥じるばかりです。先日来の水害といい、どうも自然災害の規模が従来の常識を上回ってきつつありますね。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。判断基準をバージョンアップする必要性がありそうです。

企業としてできる対応としては、やはりリモートワークの導入がまずありますね。災害が予想される時には、極力出社を避けて自宅から対応する。もう流行だとかエンジニアの採用対策だとかのレベルを超えて、全ての企業で危機対応のファーストステップとして認識されるべきです。まあこれも社員が自宅で被災してしまってはお手上げなので、居住エリアや国が分散していることが望ましいんですがね。

電気・ガス・水道・通信、のライフラインのうち、実は一番影響が大きいのは通信なのかも知れません。お互いの安否確認を始めとする連絡がつかないと、どう行動すべきかの判断ができません。繋がっていることの大事さを改めて感じました。スマホが通じること、充電環境を確保すること。でもねぇ、通信環境はキャリアに依存するから個人としてできることは限られるんですよね。予備の契約を持っておくというのも非現実的だし…。格安スマホはどうだったんだろうか。Twitterで検索してみましたが、案の定繋がりにくいという書き込みがあります。大手キャリアの安心感はこういう非常時に活きてきそうです。日本に暮らす以上は災害との付き合い方は考えておく必要があります。自分の身は自分で守らないと。

セミナーの講師体験

おちゃのこネットのお客さまに依頼されて、初めて他社のセミナーで講師をしてきました。自社イベントでは司会や挨拶などをいつもしていますし、CARZYのイベントや普段の朝礼などでも人前で話すことは多いので特別な緊張はしませんが、それでもおカネを払って参加されるセミナーで講師をするというのは気を遣います。しかも今回のセミナの参加費は結構高いんです。なので、参加者さんはどんな方で、何を求めてセミナーに来られるのか、どんな話が訴求するんだろう、私がいま伝えたいことはなんだろう、と頭を悩ませました。スライドが完成したのはセミナーの直前。スライドの中身そのものはシンプルに要点だけ示すに留め、その場のノリで殆どアドリブで一時間ほどお話しをさせて頂きました。

私が伝えたかったことは、多分お分かり頂けたと思います。問題は、で、どうするか。世に自己啓発セミナーの類は山ほどありますが、どんなセミナーに参加してもその場はテンション上がるんです。でも二、三日経つと熱気も失せ、元の日常に戻る。その繰り返しです。本当の意味で自分のスイッチを入れることができる人は少ないのです。人が一人前になる三つの大きな経験というものがあるのは、その意味なのです。

恵まれない身の上に生まれついたことを嘆く人がいます。気持ちは分かりますが、逆境を克服して成功した人も多い。ある意味、自分を鍛えてくれる環境に身を置けたことはラッキーでもあるのです。成果を出した人には、頑張らなければならない理由がある。私にも理由があります。だからこそ、大きな目標に向かって前に進みたいのです。ご来場頂いた方にとっての小さなキッカケになれば嬉しいです。