CARZYリリースへ!

今週末のイベント「関西トリコローレ 2018 with CARZY Live! KOBE」でのお披露目に向けて、本日CARZYアプリを無事にAppStoreに送り出しました。やきもきしましたが、無事にAppleの審査も通りましたので安心して日曜日を迎えられます。

振り返ると、ここまで丁度一年です。私の頭の中にだけあったアイデアが、こうして短い期間にカタチになったことをとても嬉しく思うと共に、実現に向けて努力してくれた全てのスタッフと関係者、そして誰よりも最初に大切なおクルマを出品してくださったお客さまに深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、これがゴールではなく、ここからが本番。マーケットが私たちの提案を受け入れてくれるのか、ドキドキしながら審判を待ちます。夢は限りなく大きく膨らみます。でっかく育てるぞ!

Monterey Car Weekという非日常体験

先週丸々、サンフランシスコの南のモントレーにクルマイベントの視察に行っていました。今回はCARZYの開発スタッフを連れて行きましたのでなかなか大掛かりなツアーでしたが、その価値はあったと思います。ただクルマのイベントを見に遊びに行ったわけではなく、準備中のCARZYの開発チームに世界最高峰の世界を体験させ、その世界観に触れさせてあげたかったのです。それだけの価値のあるMonterey Car Weekのイベントの数々を下記でご紹介しておきましょう。

Automobilia Monterey Expo
これはクルマグッズの販売中心のイベントです。一週間にわたるクルマイベントの幕開けは、掘り出し物を探すフリマ的な楽しみからスタート。一緒にモントレーに行った知人は、ここでポスターを探すのが無上の楽しみなのだそうです。他にも様々なグッズが展示されていまして、例えばランボルギーニがトラクターを作っていた頃のエンブレムとか、フェラーリの初期のベッコウでできたキーとか、各自動車メーカーのエンブレムを型取ったモザイクのプレートとか、興味ない人にはガラクタにしか見えないグッズを夢中になって手に取る大人が集まって凄い熱気です。ある意味、クルマ好きもオタク体質なんですねw

Pebble Beach Tour d'Elegance

日曜日のコンクールに先立って、出展車両がゲートから一斉にパレードに出かけます。陳列して動かないクルマはいつでも見れますが、実際にエンジンが掛かって動いている名車達を見れるのはこのタイミングだけ。だからウォッチポイントには早くから観客が陣取って、ベストポジションを確保しています。EVにはない、ガソリンエンジンの響きがとにかく心地いい! これはメディアで記事を見ているだけでは絶対に感じる事のない、現地だけの贅沢なのです。ペブルビーチで感じるのは、着飾った女性達の晴れがましい姿です。クルマの趣味って男中心になりがちなんですが、奥さんや娘さんたちが思い思いの衣装に身を包み、舞台女優になりきっています。こういう場って、日本にはなかなかないんですよね。羽根飾りの付いた帽子なんて、着ていくところあります?w

The Quail,A Motorsports Gathering
クエール・ロッジでのモータースポーツ・ギャザリングは近年最もチケットが入手しづらいイベントです。なんとお値段が$600もするのに、販売開始から5分で完売してしまいます! 今回はウチはメディアパスの申請が通ったので西川淳さんと一緒に無料で入場できましたが、まさにプラチナチケットなのです。元々モントレーはペブルビーチゴルフクラブでのコンクールがメインのイベントだったのですが、コンクールに出るクラシックカー以外に現代のスーパーカーが集合する各メーカーのお披露目の場になっているんですね。毎年多くの新型モデルがこのクエールを発表の場に選んでいます。今回はBMWの新型Z4のアンベールと展示が会場センターでありました。とにかく華やかなクルマたちが一杯で、こんなに多くのパガーニやブガッティなどのスーパーカーが揃うことは他では考えられません。ここにいると感覚が麻痺してしまいます。ペニンシュラグループが主催なので、お金の掛け方が違うんですね。来年も入場困難なイベントになるのは必至です。

Rolex Monterey Motorsports Reunion個人的にこのイベントが一番アメリカらしさを感じるんですが、ラグナセカという名門コースを借り切って、様々なカテゴリーの旧車たちが本気でレースを繰り広げます。戦前・戦後のクラシックカーからCan-Amカー、昔のF1カーなど、普段なら博物館に鎮座しているはずの名車がガチでバトルをしている様は圧巻です。前に行った2012年はFerrariの250GTO(一台最低10億円!)ばかりで一つのカテゴリーを構成してレースしてましたから、引っ繰り返りました。運転しているのが70代のお婆ちゃんだったりしますから、二度ビックリ。こんな貴重なクルマを飾っておくんじゃなくて、本気で走らせてやる、その心意気にアメリカの懐の深さを感じるのです。

GoodingRM Sotheby'sのオークションこの一週間の夜には各地で幾つもオークションが開催されます。今年のRMでは私の目の前で$44M、つまり約50億円のFerrariが競り落とされました。一千万円単位で値が上がっていくさまは異次元ワールドです。今年の会場の入りは凄く、熱気で息苦しいほどでした。

Pebble Beach Concours d'Eleganceウィークの最後を飾るのが、ショーの花であるコンクールです。全米オープンが開催される世界トップの名門ゴルフクラブの、こともあろうに18番ホールにクルマを並べてしまいます。これは日本ではあり得ない発想。これがカルチャーというものなのでしょうね。これができるのは、実はカリフォルニアの気候という要素もありますから、日本で同様のイベントを開くのはなかなか難しいんですよね。

他にも沢山のクルマイベントに包まれた熱狂の一週間。こんな世界があるのだということをもっと多くの人に知ってほしい。そして、EVや自動運転車にはない、クルマを愛でる文化の愉しさを味わって頂きたい。そう思っています。確かに21世紀後半にはガソリンエンジン車は絶滅するかもしれませんが、それでも人が趣味で楽しむ対象としての乗り物や機械は永遠になくならないと思っています。それは人生を彩るための欠かせない舞台装置だから。生きる目的がどんどんエンターテインメント化していく流れの中で、人を楽しませるためのお手伝いをしていきたい。そう考えています。また来年、モントレーでお目に掛かりましょう!

7年ぶりのアメリカ

モントレーカーウィーク訪問のためにサンフランシスコに来ています。前に来たのが2011年だったので、7年ぶり。うっかりESTAの申請を忘れて大騒ぎになりましたが、ひとまず家族を置いて独りで現地入りしました。

まずはサンフランシスコ国際空港の規模からしてデカい。このサイズ感がアメリカです。SUVを借りましたが、インフィニティのQX80とかいう初めて見るアメリカ仕様モデルがまた無駄にデカい。大体において近年の日産デザインはどうも違和感があって好きになれませんが…。久し振りの海外でのレンタカー運転なので慎重にスタートしますが、アメリカのフリーウェイは広くてやたら車線が多いのです。結構みんな飛ばすので、恐る恐る一番右側をゆっくり走る。荒れた路面、ゴミだらけの路側帯、フリーウェイ脇の景色。ああ、良くも悪くもアメリカだな、と実感します。今回は久し振りの家族旅行を兼ねているので少し張り込んでリッツ・カールトンを取りましたが、古いんですね。丁寧なスタッフの応対に、伝統あるホテルに勤めるプライドとホスピタリティを感じました。そうそう、チップを用意しておかないと…。

荷物をほどいて、ネットに繋いで、メールとSlackをチェック。ちょうど時間が合ったので、会社のスタッフとリモートでスクラムミーティング。これが本当のリモートワークですね。ネット回線がしょぼい(2Mbpsも出ない…)ので音声が通りにくいですが、それでもビデオで顔を見ながら太平洋を挟んで打ち合わせできるのは凄いこと。ローミングしている携帯には普通に日本から用事の電話が掛かってきますし、海外に来ても普通に日本国内の出張と同じ感覚で仕事ができちゃいます。

一通り用事を片付けて、お腹が空いたのでYelpで近くの良さそうなレストランを探す。このYelpが日本における食べログみたいなサイトで、場合によっては連動しているOpenTable経由で予約も完了します。22時で閉まっちゃうらしいので少し急いで向かうと、ほぼ満席状態で賑わってました。アメリカ南部料理のレストランだったので、セントルイス・スタイルのリブステーキを頼んでみる。美味しい。やっぱりアメリカに来たらお肉が外れなし。しかし街は景気が良さそうなのに、やっぱり道中のシャッターの蔭には必ずホームレスの姿があり、勝ち組と負け組の明暗がはっきりしているアメリカらしさを実感します。彼らにも再挑戦のチャンスが与えられることを願います。

明日には家族が遅れて到着する予定なので、またサンフランシスコ空港に出迎えに行きます。今週一週間はアメリカを堪能することにします。というか、サンフランシスコは寒い! マジで夜は上着を羽織らないと冷えます。日本の暑さがちょっと懐かしいカンジ。

Apple Carが見たい!

AppleがTeslaに転職していた上級技術者を再雇用、車の開発を再開する兆しか?

以前からAppleにクルマ本体の開発プロジェクトか存在することは有名でしたが、プロジェクトは迷走していて、人材が流出したり、いつまでも進捗が発表されず低迷状態でした。このエントリーだけでは今後の見通しが分かりませんが、期待しちゃいますね。

テスラモデル3はファントム羊の夢を見るか

こちらをお読み頂くとよく分かりますが、EVの最先端をいくテスラのプロダクトは、"走るスマホ"、それも完成度の低いプロダクトなんですね。このクオリティで量販しようというイーロン・マスクの判断は間違っていると思いますが、彼は世界のモルモットですから皆んな仕方ないと諦めてるんですね。むしろ不完全でもいいから、早く未来を見せてくれと。

そこを、クオリティと先進性を両立させてくれそうな期待を持たせるのが、Apple。だから世界中が、あっと言わされる斬新なクルマの登場を心待ちにしているのです。

頼むぞApple。クルマを「再発明」、reinventingしてくれ!

地方にコレクターあり

土曜日から、東京、別府、宮崎とCARZYの出品車両取材に回ってきました。なんとなく東京に日本中の富が集まっているイメージがありますが、なんのなんの。西川淳さんが永年かけて温めたクルマ好き人脈は日本津々浦々に張り巡らされ、色んな地方に驚くようなコレクションを築いてらっしゃるコレクターさんが沢山いらっしゃいます。秘蔵の愛車たちを拝見するたびにその迫力に圧倒され、コレクターさんの情熱の熱さと人間性の奥行きに深く尊敬の念を抱くのです。

確かに不動産や事業を先代から相続された方もいらっしゃいます。しかしこのご時世、油断していたらあっという間に身代が傾きます。そこを維持発展されているのは、ご本人の経営努力の賜ですよね。そして成功されている方は、例外なく魅力的です。経営手腕だけではなく、人間的に惹き付けられるものがあります。地域のクルマ好きグループ内のキープレイヤーとして多くの人をまとめ、ご活躍なさっている姿にこちらも勇気付けられます。



これはネットで拾った「女性ウケする趣味一覧」なのだそうです。ざっとご覧になっていかがですか。私の贔屓目かもしれませんが、大の大人が本気で向き合う趣味としてクルマに代わるものって、そうはないと思うのです。特にクルマの場合は、独りで楽しんでらっしゃる方もおられるでしょうが、やはりクルマ好き同士の人の繋がりができるもの。仕事も生活環境も全く異なる人が、クルマという切り口で交流が始まるその面白さ、意外さ。これはなかなか他にはない醍醐味だと思っています。

CARZYは、このクルマ好きのネットワークを支援したい、新しい出会いを後押ししたい、もっとクルマを楽しめるような機会をご提供したいのです。こうやって現場を回り、クルマ好きの方とのお付き合いが拡がるにつれ、大きな手応えを感じています。全国のクルマ好きのみなさま、どこかでお目に掛かりましょうね!