大塚家具から学ぶべきこと

大塚家具、身売りへ 提携先のTKP軸に最終調整

私は大塚家具を揶揄するつもりはありません。久美子社長も勝久前社長も、それぞれが精一杯の努力をなされたのだと思います。それでも反省点があるとしたら、親子で力を合わせて難局を乗り切る体制が作れなかったのか、というところでしょう。実際問題、身内は揉めやすいんですけどね。恥ずかしながら私も父親とはぶつかりっぱなしで、この歳になってもなかなか素直になれません。双方が我を通してしまうのは、ある意味甘えの現れなのです。他人同士なら相手への配慮や尊重が働くのに、近い血縁者ほど感情むき出しになってしまう。普通に進めていても、高級路線も、大衆路線も、どちらも上手くいかなかったのかもしれない。それでもやはりこの結末は後悔が残るし、後味悪いですよね。一番悲しんでいるのは、古くからの顧客なんじゃないでしょうか。創業は易く守成は難し。私もこの言葉の意味を重く受けとめています。