ZOZOSUITの延長に

ZOZOのラインナップにビジネススーツが追加、体型データに合わせた完全オーダーメイド

今でこそファッションアイテムをネットで購入することも当たり前になりましたが、ECが始まった当初はもっとも親和性の低い領域と言われたものでした。その理由は、風合いなどの微妙な情報を得られないことと、サイズ合わせの問題でした。ここを様々な工夫で乗り越えてきたから今日のファッションECの隆盛があるのですが、ZOZOはそこに新しいソリューションを持ち込んできましたね。

本当に自分の不見識を恥じるのですが、ZOZOTOWNの凄さが私には分かりませんでした。メジャーなファッションブランドが自前でECをやり出したら存在意義はないよね、としか思っていなかったのです。ZOZOの当事者感覚溢れるECビジネスセンスはホンモノでした。在庫を持ち、自分たちで写真撮影をし、決してメーカーの情報に頼らずに、自分たちで必要なコンテンツとリソースを提供する姿勢は見習うべきです。そして彼らはついにサイズの問題を解決しようとしています。自社で(外部調達したとはいえ)サイズ測定を内製化し、個人の体にぴったりフィッティングしたアイテムを選択出来るというのは画期的ですよね。そしてついに、彼らはメーカーへの道を歩もうとしています。まずビジネススーツから参入というのがまた的確なチョイスですね。

これはユニクロにも通じるところがあるのですが、ZARAのようにファッション性を追わずに、機能性で勝負しています。流行廃りが少なく、ある意味消耗品的な機能と価格で勝負できる領域。ひょっとしたらZOZOはユニクロと競合していくのかもしれませんね。いや、前澤さんならファッション性を追求するかな。どちらにしろ、このビジネスモデルは世界に通用するはず。ぜひ、驚かせてやって欲しいものです。21世紀の日本発世界企業が見てみたいのです!