デフレの終わりが来たのかも知れない

違うこと書こうと思ってたんですが、寄り道してる間にこんなこと考えました。「いよいよ失われた20年のデフレモードから脱却しようとしているのかも知れない」

随分長いこと、デフレ思考でしたよね。バブル崩壊、ネットの登場、ユニクロの登場、100円バーガー、牛丼戦争、Amazon、ヤフオク、メルカリ、シェアリングエコノミー。全部デフレの流れで出てきたサービス、トレンドだと思います。結局全ての根本原因はネットの登場にあるのだと思います。日本は、バブル崩壊とネットの波の影響をダブルで被ってしまった。グローバル化の流れで製造業の海外流出が起こり、安価な海外労働力との競争を強いられ、いつ終わるとも知れない泥沼に陥ってしまったのが日本の状況。それが今、人口減とブラック労働排除という新しい波が生まれ、人手不足という大きな潮目の変化が起きているんじゃないでしょうか。

その一番分かりやすい表れが、配送コストの増大です。物流業界の人手不足は、もう個別企業の努力でどうにかなるものではありません。今まで16時間労働で成り立っていたものが8時間労働に移行すると、同じ量を処理するのに倍の人数が必要になります。そりゃ送料を値上げしないとやってられません。これから、全てのネットショップにこの送料問題が押し寄せて来ます。すると、どうなるか?

安売りだけしか特徴のないお店は潰れます。薄利多売のビジネスモデルはもう続けられない世の中になっていくんじゃないでしょうか。だって日本の少子高齢化は止められませんものね。外国人労働力を短期に輸入することもできませんよね。人手不足は物流業界に限った話ではありません。イマドキの若い人は3K職場なんて敬遠しますから、ブラックな職場に絶対に人はやってこないんですよ。エンジニアの採用をしていて、それはひしひしと感じます。これが全ての日本企業の常識になっていくんだと思います。だからあのハードワークの日本電産が働き方改革なんてことに真面目に取り組んでるんですよね。

これからの日本のポジショニングは、気の利いた製品・サービスを高付加価値で売るところにしか活路はないと思います。みんな心の中では薄利多売はシンドイと思いながら脱却出来ていなかったと思いますが、これからいよいよこの問題を避けては通れないようになってきたのです。智恵の見せ所ですね。