Amazonのブラック化

アマゾン、取引先に「協力金」要求 販売額の1~5%

Amazonが取引先に協力金という名目のチャージを課すようです。今のところ対象は自社の直販事業に限定されるようですが、恐らくマーケットプレイス出店店舗にも拡大されるんじゃないでしょうか。なんだかどこかで聞いた話みたいですね…。

楽天市場もこうやって出店店舗に様々な課金をしてきました。元々の出店手数料に加えて、ポイント原資・アフィリエイト・メール配信、などなど。封建時代のお代官さまに重税を課せられてきた農民みたいな気になりますが、モールの集客力に頼っていると理不尽に思える要求にも黙って従うしかないのです。出店店舗さんはそろそろ本気で自分が幸せになる道とは何なのか、お考えになった方が良いのではないかと思います。

楽天市場も創業当時はこんな体制じゃなかったんです。出店店舗と楽天の双方がハッピーになる共存共栄を目指して、地道なサービス改善を積み上げていたはず。それが企業として成長すると、自社の利益をとことん追求する姿勢に変化していくのですね。いや、変化せざるを得ないと言うべきか。企業の存在意義がそもそも利益追求なのですから、当たり前と言えば当たり前。資本主義って、こういうことなんですよね。

では、どうするのか。我々は、お客さまに選択肢をご用意したいと思っています。確かにモールにはモールのメリットがある。圧倒的な集客力で、短期間に売上を作ることができる。それは事実です。ただ、物事にはなんでも裏がある。モールのデメリット、つまり顧客はあくまでモールの客であって店舗の顧客ではないという事実。自由に販売活動を行う事を制限され、各種の手数料を課金される。ここをよくよく理解した上で、賢く使い分けをすべきなのです。そのためにはモール以外の選択肢もなければならない。それが我々のような単独店舗型のカートサービスが存在する理由なのだと思います。

確かに単独カートには弱みもあります。集客の努力は自分でしなければならない。そこの努力ができないお店、体力的に続かないお店は、月商をつくるというハードルを越えられず退場ということになります。そこはモールよりもシビアな世界かも知れません。しかしながら、このハードルを越えられたお店には、自店舗独自の顧客と自由な販売活動という自由が待っています。そもそも自分の店を持つということは、一国一城の主を目指したわけじゃないですか。ならばやっぱり自分の城を持ちたいですよね。それはモールじゃなくて、自社の独自店舗なんじゃないでしょうか、そう私は思うのです。

こんなことは重々承知のショップオーナーさんも多いと思います。だからこそこのページを見て頂いているということも理解しています。カートサービスも新世代のサービスが沢山登場し、おちゃのこネットというサービスの立ち位置が相対的に低下していることも認識しています。しかし、永年に渡って積み上げてきたノウハウと信頼関係があるのもまた事実だと思います。10年以上に渡ってサービスをご提供してきた会社として、次の10年もお客さまに選ばれる存在でありたい、より発展しているサービスでありたい。そう思っています。やるべきタスクは山積みですので、一つ一つ片付けながら理想のサービスを目指して前に進みますので、引き続きのご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

我々のミッションは?

求人採用の原稿を書いていて、会社のミッションを記入する欄がありました。さて、どう書くか。皆さん、自社のミッションとか考えてらっしゃいますか?

色んなことを考えました。ウチにとって大事なことはなんだろう。ウチはなんのために仕事をしてるんだろう。ウチの目標はなんだろう。ウチにとって欠かせない絶対大事なキーワードってなんだろう。

経営書を読んでいると、自社のミッションステートメントをはっきりさせなさい、とあったりしますので、過去に何度か考えた事はあります。ただ、それをカタチにして公表してはいなかった。で、今回まとめたものがこれです。
我々は神戸の会社であることを大切に思っています。東京に行かず、あえてここでやるという決断を正しかったのだと証明したい。神戸発で世界に通用するITサービスを生み出し、地域に大きなインパクトを与えたい。それが我々の想いです。

クルマというビジネスを手掛ける理由は、思い入れの持てる対象であることと、クルマが時代を超えて価値を持ち続けるワールドプロダクトだから。時間と空間を超えて世界の人たちと繋がる切り口としてのクルマに、愛を持って接していきます。
これは株式会社コンタクトでのミッションなのでクルマという記述がありますが、おちゃのこネット株式会社においても大筋は共通です。私が思うウチにとって大事なキーワードは、「ITサービス」と「神戸」の二つなんじゃないかなと。

私は自分のことをIT屋だと思っています。そしてそのことに誇りを持ってもいます。なぜか。一つにはIT業界の持つ特性が好きなのです。IT業界は法律や規制に守られていません。金融業や医療業界のようにガチガチにやれることやれないことが決められておらず、常に新しい技術やサービスが登場して競争環境がリセットされます。ここが最大の魅力なんですよね。どんなに後発であっても、規模が小さい会社であっても、常にレースに参加して勝てるチャンスがある。これが自動車メーカーや製造業みたいな設備投資が必要な業界だとこうはいきませんから。そしてIT業界のもう一つの魅力は、スケール感だと思います。もの凄い短期間に圧倒的な規模に成長するスピード。これも他の業界では考えにくい特性です。今やアメリカを代表する時価総額のビッグ4、Apple・Google・Facebook・Amazon、日本ならLINEやメルカリ。全て社歴は短い会社ばかりです。そして今後もそのスピード感は早まるばかりで、次々と新しいプレイヤーが生まれることでしょう。我々もそうなりたい。そう本気で思っています。

もう一つのキーワードは、神戸、でした。冷静に振り返ると私は神戸の生まれでもありませんし、大学も最初の職場も大阪で、特別神戸に縁があったわけではありません。しかしコンタクトを創業して丸二十年。私の社会人生活の大半を神戸で過ごし、東京に行かない、というチョイスをして今日がありますから、積年の思い入れというものができてしまいました。地方が衰退していると言われて久しいですが、やはり東京に行かないと大きな仕事ができないというのは悔しいのです。地方にいても価値の高い仕事はできるんだぞ、成果は出せるよ、というところを見せたい。そう思っています。それはやはり日本という国が好きだから。この国が未来永劫、いい国であってほしい、発展し続けてほしい、子供や孫の世代にも良い状態で引き継ぎたい。年を取るに従って年々その思いは強くなります。だからこそ、地方を含めた日本という国全体がよくなっていってほしい。活力のある地方を作ることが、日本全体を強くすることに繋がるのだと考えるのです。我々は神戸でいい仕事をして、地域にインパクトをもたらしたい、魅力的なエコシステムを作ることに貢献したい。そう思っています。

クルマは、上記のミッションを達成するための、ある意味ツールです。何故クルマのビジネスをやるのかと問われると、そこに私の個人的な趣味や思い入れの存在は否定出来ません(笑)が、それでいいとも思っています。個人と同じく、法人にも人格があり、歴史と背景があるのです。私が個人的にクルマが好きなのは事実ですが、やっていてクルマという商材の奥深さも感じています。住宅と並んで高額な耐久消費財であり、かなりの高額なお金を投入するということは、それなりの魅力も備えている対象なのです。特に我々が対象としているのは趣味車です。実用車と異なり、ただの移動の道具ではない愛着を抱く存在であり、そのクルマを通じて共通の趣味を持つ人との繋がりも持てる。それが時代と国境を越えて世界に広がるネットワークをもたらす、とても貴重なコミュニケーションの媒体でもあります。最近、各地のコレクターさんと知り合う機会が多いのですが、皆さん本当に個性的で魅力的な面白い方ばかりです。お仕事で成功している方ばかりですから、クルマ以外のお話もとても興味深いし勉強になります。それがクルマというしがらみのない繋がりでもたらされた関係だというところがイイ。クルマがなかったら知り合っていないだろうな、こんな場を共有することもなかっただろうな、と思うとクルマ友達を持てる有り難さをつくづく感じるのです。

今新規に立ち上げようとしているCARZYは、コレクタブルカーの個人間売買マーケットプレイスです。これは世の中にそのニーズを満たすサービスがまだ存在していないということもありますが、個人的にマーケットプレイス型のビジネスモデルを試してみたいという思いもあります。おちゃのこネットという単独のカートシステムは、それはそれで良い面もありますが、いわゆるネットワーク効果が働きにくいビジネスモデルでもあります。なぜ2014年発のメルカリがあんなに短期間で成長したのか。それはサービス設計の秀逸さもありますが、このネットワーク効果が大きい。eBayやFacebookが短期間で大きくなったのと同じ構図ですね。このカタチのモデルは手掛けたことがないので、その破壊力を自分の目で見てみたいという理由もあるのです。

こんなことをつらつらと考えていました。会社のミッション、整理してみるのは大事ですね!

「おちゃのこサークル」開催のお知らせ

●「おちゃのこサークル」開催のお知らせ



4月から新たな取り組みとして「おちゃのこサークル」というセミナーを開催させて頂きます。従来おちゃのこネットでは100名規模のセミナーを不定期開催していたのですが、参加頂いたユーザーさんから評判がいいのは決まってパネルディスカッションと交流会でした。ならば余計なコンテンツを省いてその二つに特化した内容で構成した方が喜んで頂けるのでは、というのが開催の趣旨です。パネルディスカッションでは売上上位で成果を上げてらっしゃるお店のオーナーさんに登壇頂き、



 ・開店当時の苦労話

 ・月商100万円を達成するためにやったこと

 ・月商500万円のカベ突破の秘訣

 ・商材開発の努力

 ・今、工夫していること、よそのお店とはここが違う!



といった内容でざっくばらんに語って頂こうと思います。結局のところお店を始めるオーナーさんの一番の関心事は売上を上げること。そのための参考情報としては、何よりも実際にお店を運営している当事者、それもきっちり売上という成果を上げてらっしゃるお店のお話を聞くことが一番だと思うのです。今回、第一回の神戸セミナーを開くにあたってパネラーとしてご協力をお願いしたのは下記の三店舗さん。



SPLASH



ポリッシャー.JP



ちゅうくうWebショップ



オーナーさんお三方とお話しをしましたが、皆さんオリジナルの創意工夫と販売努力に溢れた素晴らしいお店ばかりです。生で手の内を聞ける機会はそうそうありませんから、ご来場頂ければきっといいヒントが掴めるはずです。



そしてパネルディスカッションの後は、ユーザーさんの交流会を開催します。今回は意図的に参加人数を30名程度に絞らせて頂きました。あまり数が多いと交流も起こりにくいだろうと思いますので、ある程度顔の見える規模で情報交換をして頂ければ嬉しいですね。下記に開催概要の詳細をお書きしておきますので、ご興味おありの方はご参加を検討くださいませ。

・開催日時:2018年4月6日(金) 14時~18時30分

・開催場所:神戸 〒651-0096 兵庫県神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸18F ミントテラス

・参加費用:3,000円(税抜)/お一人様(交流会(立食形式)の費用として)

・参加資格:おちゃのこネットの会員様に限らせて頂きます。

・定員:30名(※会場の都合上、1アカウント1名様のみとさせて頂きます)

・スケジュール

  14時 開場

  14時30分~16時 パネルディスカッション

  16時15分~18時30分 交流会

・申込締切:2018年3月12日(月) ※先着ではございません。
なお、「おちゃのこサークル」は今後全国各地で開催を予定しております。



 ・東京:2018年5月

 ・仙台:2018年7月

 ・福岡:2018年9月

 ・神戸:2018年11月

 ・東京:2019年1月



これから沢山のユーザーさんとお目に掛かれることを楽しみにしております。どうぞ宜しくお願いします!

電子マネーの普及

東京でタクシーに乗ると、ほぼ必ず交通系電子マネー(Suica)が使えます。これが関西だとそうはいきません。さすがにクレジットカードが使えないタクシーは少数派になりましたが、それでも電子マネーに対応している会社は少ない。私がよく使う阪神タクシーさんはPitapaしか使えない…。いくら親会社が阪神電鉄でも、さすがにそこまでしておいてICOCAはダメってどうなのよ。運転手さんもクレジットカードの処理するより電子マネーの方が圧倒的に楽だと思うんだけどな。手数料がどのくらい掛かるんだろうと思って調べてみました。



実店舗にSuica決済を導入する方法まとめ!お店でSuicaやPASMOを使えるようにして、会計時間のスピードアップを目指そう。



初期導入費用はほぼ無しで、決済手数料も概ね3%程度だとか。楽天ペイなんて最短で翌日入金されるんですよね。これなら店舗にとって導入しない理由は何もないと思うんですが…。個人的に一番電子マネーを導入して欲しいのはコインパーキングです。小銭を出すのが本当に面倒なので、早く普及してもらいたいものです。機械への設備投資が嵩むのも分かりますけど、いずれいつかは導入するものだと思うので入れたもん勝ちなんじゃないでしょうか。経験してみると本当に決済のストレスって大きくて、手軽なお店への心理的なロイヤルティは凄く高くなります。少額の手数料をケチっている場合じゃないですよ。

ダイレクト・レスポンス・マーケティング

ダン・ケネディから学ぶ 「稼ぐ社長」の作り方



この本は元々「おちゃのこネット」でよく売れているお店のオーナーさんにご紹介頂いたことで知りました。その方は短期間にお店を軌道に乗せ、ウチでも有数の売上規模を誇る繁盛店の店主さんです。どうやってそんな短期間で成果を出したんですか、という私の問いにお答え頂いた答えが”ダイレクト・レスポンス・マーケティング”でした。非常にざっくりまとめますと、”モノを売るということについてのノウハウ体系”をまとめた考え方なんですね。
ダイレクト・マーケティングは、従来型のマーケティングのように、お金をかけて広告を打って、結果は祈るだけ、といったものとは違います。ダイレクト・マーケティングは科学的なアプローチです。
とあります。正直最初は少々眉唾のテクニックなのかなと思っていたのですが、学ぶ価値がある考え方だと感じました。以下にエッセンスをご紹介します。
社長の最も重要な仕事は、マーケティングである

まずマーケティングの仕事をせよ。残りの時間でそれ以外の仕事をせよ
冒頭のこの言葉からして考えさせられました。なんとなく日本では、”良いモノを作っていれば自然に売れる”なんて考え方に支配されていませんか? 売り込みとか営業という言葉がどこか胡散臭い、質の低いものを無理に押し込む、というネガティブなイメージで捉えられている気がします。私みたいに営業畑出身者でさえそうなのですから、多くの方は更に印象の悪い言葉として”営業”活動をイメージしているんじゃないでしょうか。でも、どんなに優秀な商品でも、売れなければ何の意味も無い、顧客に良さを伝えてナンボ、というのは当然といえば当然すぎる観点です。そこを軽視していたんじゃないかな、と反省させられました。
商品は、顧客獲得または維持の単なるツールにすぎない

群れを囲うフェンスを張れ
”群れ”というのは少し挑発的な表現ですが、顧客を囲い込め、顧客とのリレーションを構築しろ、というのは至極真っ当な考え方で、これはどんな業界・商品・サービスでも同じですよね。我々は自分の商品を通じて顧客に何らかの価値を提供し、長期的なリレーションを気付くことで商いを成立させているわけです。肝心なのは顧客との関係そのもので、商品は実は脇役である、というのも強烈な主張です。
一般大衆はつねに間違っている

価格の不思議ーなぜ価格を上げた方が売れるのか?

嫌な客は競合にくれてやれ

コピーは王様。売れるコピーを作るスキルがあなたの収入を決める
アクの強い言葉が続きますが、言わんとすることを読み込むと一つ一つの主張は非常にまっとうな考え方から出ているのが分かります。自社の有利なポジショニングを構築し、自社が対象とする顧客を明確に定義し、正しい相手に正しくアプローチする。科学的な方法論であることが分かります。
経営者と起業家は全く別の生き物です。

他人のアイデアを合法的に盗め

スピードがお金を引き寄せる
クリエイティビティとは何か、という話なんですけどね。世の中に本当のオリジナルなアイデアなんか存在しません。全ての人は”巨人の肩”に乗って世界を見ているのです。どんな大事なアイデアもノウハウも、みんな本に書いてあります。多くの人は目の前にある正解に学ばないだけ。だからこそ我々は、スピーディに失敗を積み重ねなければならないのです。頭の良い人はこれができない。極度に失敗を恐れすぎるのです。凡人には一度で正解を出す能力はありませんが、それでいいのです。「失敗は、上手くいかない方法を一つ発見しただけである」と言ったのはエジソンですが、我々はIT技術の進展で失敗を統計的に処理できるツールを手にしたわけですから昔よりはるかに改善の精度が高められた良い時代に生きているのです。そのメリットを最大限に活かすために、大いに新しいことを試し、失敗し、学びましょう。成功への王道は昔も今も同じなのです。

Facebookのオッサン化

Facebookがオッサン・オバサン化してると言われて久しいですが、皆さんは利用頻度は如何でしょうか? 私は多分ヘビーユーザーの部類に入ると思います。毎日何かしらアップしてますし、朝昼晩のチェックも日課になっています。しかし周囲を見回してみると、会社のスタッフは殆ど使わなくなっちゃいましたね。どうしてなのか、考えてみました。



一つには、若者があまり使わない理由は、親世代と同じ空間を共有したくない、というのがあると思います。自分の若い頃を思い返してみても、親と一緒に街を歩いているだけで友達に見られたらどうしようなんて自意識過剰になってる年頃ですから、親から”いいね”なんて付けられたら死にたくなりますよねw 同世代の若者だけで”イケてる”メディアを使いたがるのは自然だと思います。付け加えるなら、若者世代には中年層と比較して友人関係の蓄積が薄いということも言えると思います。せいぜいクラスメートかそれに派生した人間関係くらいしか持ち合わせていない訳ですから、複雑なリレーションを維持するモチベーションがあまり高くないと言えるでしょう。



対して中年層は、卒業してからもう何十年も顔を合わせていない昔のクラスメート、最初に就職した会社の同僚や先輩、転職先の新たな人間関係、これに経営者や自営業者・フリーランサーなどは数多くの取引先や仕事関係先といった重層的な繋がりがありますから、世間で広く使われているSNSを良い悪い関係なく共通のインフラとして使用する意味が出てきます。クルマなんかの趣味の世界で深く社外の友人と繋がっている人たちもSNSの利用が高い傾向にありますね。プライベートがアクティブに充実しているかどうかがSNS更新の頻度に関係している、とは言えそうです。



あとは個人の資質の問題でしょうか。こう言ってはなんですが、承認欲求の高い人、有り体に言えば少々目立ちたがり屋で人前に出てアピールするのが好きな人はSNS利用度高いです。自覚あります、はいw 比較的女性のSNS利用度が低めに見えるのは、それだけ露出を避ける意識がどこかにあるんでしょうか。奥さんに言えない遊びをしている人はあまりSNSを利用しない様にも見えます。そりゃそうですね、痕跡残すとどこでどうバレるか知れないw あとはITデバイスの利用リテラシーに左右される面もあると思います。食事や移動の度にスマホを取り出して写真撮ってアップする、なんて行為を面倒と感じる人は当然SNSの利用度低めです。



こうしてみると、FacebookもInstagramも利用シーンは飽和して、もう大きな伸び代は見込めない気がしますね。LINEあたりはコミュニケーションインフラとして完全に定着しましたが、特定の相手以外に情報をアップして発信しようという人は、そもそも世間の大多数ではなかったということなのでしょう。使っている人にはこれ以上ない有用なツールなんですが、個人的な体感アクティブ率はざっくり30%以下、くらいかな。これが天井な気がします。



さて、そうすると広告メディアとしてのFacebookはこれから価値を伸ばせるのか、という話になりますが、難しい気がします。利用者数のパイも、滞留時間も、スマホへのメディアシフトも、動画コンテンツへの移行も、殆ど全部上限に達しているように見えますからね。個人的には今後も使い続けるでしょうが、Facebookのメディアとしての旬は過ぎたなと感じる昨今です。

楽天市場、直販モデルへ

楽天、ネット通販大改革で狙う新たな「金脈」



楽天市場といえば、沢山のサードパーティーショップが軒を借りて商売をするいわゆる百貨店型のモールビジネスです。リアルなショップなら場所貸しの賃貸料と売上に応じたロイヤリティを徴収しますが、ネットモールでも全く同じ構図で、出店者から出店料と売上に応じた従量制の販売手数料と各種システム利用料(ポイント代やアフィリエイトやカード決済など)を徴収するビジネスモデルです。私は個人的にはそんなに手数料を沢山取られて出店者は商売が成り立つのか、独自の店舗を構えて集客した方が利益貢献度高いでしょう、と考えていたのですが、結局のところ圧倒的な消費者の集客力の前に多くのお店が跪いて楽天市場方式を受け入れていたのですね。ところが今、そのモール型事業がAmazonとの競争に晒されて、ビジネスモデルの転換を迫られています。それがメガストアへのシフトです。



Amazonも厳密にはモール型のサードパーティーショップの出店場所としての受け皿機能を持ってはいますが、殆どの人はAmazonという一つの大きなお店で買い物している、という認識だと思います。事実、初期の書籍・CDに関してはその有無を言わさぬ在庫量がもたらすロングテールビジネスの品揃えと、翌日無料配送という強力な物流機能で世界中の消費者を取り込んでしまいました。今やすっかり日常のECインフラとして生活に溶け込んでしまいましたので、少しくらいの価格の差なら気にせずにAmazonでポチッと購入、という方も多いでしょう。かく言う私もそうです。早い時間に頼めば当日配送されてくるのですから、Prime会員になって、Amazonで買えるものは殆ど何でもAmazonで買う習慣が根付いてしまいました。この在庫と物流機能の実現に必要な事、それが自社で商品在庫を抱えて配送まで体制構築する「直販モデル」型のビジネスモデルなのです。



今、楽天市場は従来のモール型ビジネスを大きく転換して、Amazonに倣った直販モデルにシフトしようとしています。これは全く経済合理的な判断で、正しいと思います。問題は楽天市場に出店していたショップのこれからですね。どういう戦略を採るべきなのでしょうか?



実は今までも、慎重なお店や経営体力のあるお店は多店舗展開をしていました。つまり楽天市場だけに頼らずに、Yahoo!ショッピングにもAmazonマーケットプレイスにも出店し、更には独自ドメインでモールの外に自社の単独店舗も用意する。運営の労力的には大変ですが、こうやって何店舗も運営して、モールで一定の売上と知名度を稼ぎながら、上手に自社単独店舗にお客さんを誘導する賢い戦略を採っているお店も多いのです。だって普通に考えれば、知名度と集客力を持っていれば、販売手数料のかからない自社店舗で販売した方が圧倒的に有利に決まってるじゃないですか。よほど粗利の高い商品ならいざ知らず、いえ例え粗利が高くとも、余計な売上ロイヤリティやポイント原資をモールに徴収されて嬉しいお店なんてあるはずがありません。モールに出店しても、結局そのモールの中で競合多店舗と熾烈な競争が待っているだけです。モールには確かに大きな集客力がありますが、そのモール内で広告を打って店舗間でお客の争奪戦が行われているなら、最初から自社で集客した方がはるかにスッキリしていると思いませんか? 今、多くのお店がそのことに気付きだしています。



「モールの客は、自社の客ではない」。この当たり前の事実をよくよくお考え頂いて、早期に自社の顧客を自社で独自に囲い込んでしまう。それこそが商売の替わらぬ王道で、路面店の時代から何も変わらない商売の本質なのです。他人の土俵で相撲を取っていても幸せにはなりません。一人でも多くのショップオーナーさんに幸せになって頂きたいものです。

インフルエンザ

一週間も寝込んでおりまして、家内や子ども達にも迷惑をかけてしまいました…。ずっと寝てるというのもシンドイですね。



後半は少し回復してきたので、読みかけの本を読んでました。「ダイレクトレスポンスマーケティング」について勉強しています。これ、一つ間違うと、怪しげな情報商材を売り込む、みたいな話になってしまうんですが、実は統計と心理学に関する大事な知見なのだと思いました。結局全ての会社は何らかの商品やサービスを販売することで生計を立てているわけですから、売るということについてもっとちゃんと学んだ方がいいのです。何となく日本では、良いモノを作っていれば自然に売れる、なんて考えている人が多い気がしますが、販売の現場にもっとちゃんと科学的な手法を持ち込んだ方が絶対にいいのです。
社長の仕事はマーケティングだ

一般大衆はつねに間違っている

嫌な客は競合にくれてやれ
なかなか刺激的な文言が並びます。面白そうでしょw あらためて後日ご紹介しますね。

スマホユーザーのトレンド

インスタ女子による「インスタ疲れ」や、メルカリのシェア倉庫化、YouTuberは「芸能人ではなく友達」など、スマホユーザー9つのトレンド(2017)



なかなか良い記事ですね。年を重ねると行動がパターン化されてきて、変化に欠けるきらいがあります。しがらみや思い入れのない若い世代はすぐに新しいトレンドに乗っかるので、意識してみていないと変化に気付かないことが起こり得ます。
1、メルカリの「シェア倉庫化」すぐ買ってすぐ売る

2、インスタ検索の高度化「バイト先・気温を調べる」

3、インスタの価値は「写真を撮るまで」も含めた体験

4、インスタ女子による「インスタ疲れ」とストーリーの浸透

5、YouTuberが信用できるのは「芸能人ではなく友達だから」

6、中国アプリの独自進化

7、テクノロジーによる「国境や縛りのちょい溶け」

8、動画コンテンツが破壊する「言葉のカベ」

9、ジャンルや用途による「検索の分散化」
この9つの最新トレンド、なるほどと思いました。シェアリングエコノミーってやっぱり購買の絶対量を減らす方向に働きますよね。でもモノの回転速度が上がると経済自体のパイは成長するとも思うのです。モノを売る、決済する、ロジスティクスがモノを運ぶ。ネット+スマホというメディアインフラが社会に浸透して、情報とモノの流れが加速する新しい時代の潮流の真っ只中に我々はいるということなのでしょう。ビジネスにはプラス要因ですよね。



インスタって、完全に若者世代の重要なプラットフォームになりましたね。正直私はまだそこまで使用頻度が高くありません。インスタ疲れと言われてもピンと来ませんが、既にギャップができちゃってるんですね。従来ネットの世界はGoogleが支配する構図が長く続いてきましたが、Googleはテキストの文化。Instagramは写真と動画の文化です。Googleの支配力に陰りが見えているのかも知れませんね。文字よりも写真、写真よりも動画の方が表現力が上なのは明らかですから、このトレンドは引っ繰り返りそうもありません。コミュニケーションの主体は動画、というのがファイナルアンサーなのでしょう。



ITの世界にまた競争環境のリセットタイミングがやってきたのです。写真(Instagram)・動画(YouTube)メディアの隆盛、ブロックチェーン、AI。これだからIT業界は面白い。後発組や弱者にいくらでもチャンスが巡ってくる刺激的な業界。やめられませんね!

顧客ツアー

東京で「おちゃのこネット」ユーザーさんを訪問しています。成果を出してらっしゃる方はキャラが濃いですね。売上を上げるにはどうしたらいいですかとよくご質問を受けますが、結局のところオーナーさんの人間力によるのだと思います。お店のコンセプト作り、商材開発、マーケティング、採用、マネージメント。こういったことを最初から出来る人はいませんから、皆どこかで学ぶのです。そのプロセスをすっとばしていきなり成果を求めても、それはムシが良すぎるというもの。大変だし、成果を出せる人は少数だし、殆どの人が脱落していく。だからこそやり甲斐があるとも言える。これを辛いと思う人は壁を突破できない人なのだと思います。我々は学びの場をご提供することはできるけど、最後はご本人の努力次第。ある意味結果が正直に出るフェアな世界だとも言えます。努力し続けるオーナーさんの姿に敬意を表します。

中抜きというトレンド

今CARZYで新しいクルマのサービスを仕込んでいます。コレクタブルカーマーケットを活性化してやろうと目論んでいるのですが、コアとなるコンセプトはクルマ屋の中抜きです。当然既存の勢力から反発はあるでしょうが、特別なしがらみのないウチだからこそ可能なサービスだと思いますので、思い切って波紋を起こしたいと思います。全ては不透明な商売へのユーザーの不満が発端。時代は21世紀なのですから、新時代のクリーンなプラットフォームがあってしかるべきなのです。今日もそのための仕込みを少々。業界にインパクトを与えたいですね。ご期待下さい!

NY株、乱高下

ここ数日のNY株式市場の乱高下ぶりは異常ですね。**ショックと名付けられてもおかしくない下げ幅の割には、下げ材料が見当たらずマーケット関係者が狼狽している様子もありません。そしてこの戻し方。システムトレードの弊害なんでしょうね。



これから社会のいろんなところがこうやって自動化、機械化されていきます。アルゴリズムがこなれていくまで、不安定な挙動をみせることも増えるでしょう。交通や電力などのインフラは安定運用第一でお願いしたいものです。



AIという、パワフルだけど得体の知れないものを人がコントロールできるのか、21世紀最大のテーマなのだと思います。それでも私は技術の進歩が善をもたらすと信じていますが。

One on One

●「HIGH OUTPUT MANAGEMENT



皆さんの会社では、スタッフとの個別面談をしていらっしゃいますか? されているところは、どのくらいの頻度で実施してらっしゃるのでしょうか。ウチは従来三か月に一度のペースでしたが、今は二か月に一度にしています。ご紹介しているのはインテル創業者のアンディ・グローブの名著ですが、ビジネス書はこれだけ読んでおけば間違いない、というくらい良い本だと思います。この本の中で部下の管理についてこんなことが書かれています。
マネジャーの部下は何名が適切か。6人から8人ぐらいの部下がよく、3、4人では少なく、10人では多すぎる。この範囲は、部下の一人ひとりにつき、週に約半日をあてなければならないという基準から考えたものである
そして、ワン・オン・ワンの重要性を説くのです。
上司と部下が偶然に出会うのと、あるいは具体的な問題を解決するミーティングとでさえ、ワン・オン・ワンとは格段の差があるのだ
ワン・オン・ワンを実施する頻度はどのくらいが適当か。
部下一人ひとりの習熟度による。経験が少ない部下には例えば週に一回頻繁に実施し、経験に富んだベテランならば2、3週間に1回に回数を減らす
逆に言えば、ベテランでも2、3週間に1回はしろ、ということですね。うーんと思うのですが、ウチでは今のところ二か月に一度のペースです。今後もっと頻度をあげる必要があるのかもしれませんが。どのくらいの時間をかけるべきかという点についてはこうです。
最低1時間は続けるべきであろう。私の経験でいうと、時間がそれ以下の場合に、部下が持ち出してくる問題は、すばやく取り扱える簡単なものにおのずと限定されがちである
ワン・オン・ワンはどこで開くべきか。
できれば、部下の仕事場所か、その近くで持つべきだと思う
非常に具体的に、かつ徹底的に考察が加えられているのがお分かりでしょうか。インテルが大きくなったのにはちゃんと理由があるんだなと思わせられる、それだけのクオリティの経営論です。



正直なところ何かとパワーが必要でおざなりにしがちですが、人こそが組織の競争力の源泉であり価値である今日では、情報収集と意思伝達の労を避けてはなりません。他にも紹介しきれない名言であふれたこの名著を全ての経営者とマネジャーにお勧めします。

「ランディングページの教科書」

●「ランディングページの教科書



ちゃんと広告について勉強していなかったので、この本を課題図書にしてスタッフと一緒に読み込んでいます。広告のプロにとっては物足りない内容かも知れませんが、入門書としてはバランスよく書かれた読みやすい良い本だと思います。前半がランディングページ(LP)の作り方、後半が広告の設定について。LPを作るために顧客のペルソナを考えるところから始まり、具体的なLPのデザイン要素まで分解して具体的なアドバイスをくれるので、まずは本の通りに実行してみるのがいいと思われます。変に自己流にカスタマイズするより、言われたとおり素直に実行した方が成果が出やすいですからね。



広告もどんどん仕組みが進化しているので、数年前の知識しかない私にはどのページも目新しくて驚きました。一番お金が動くところですから、みんな真剣ですからね。Googleも最新の技術を投入して、自動化と効率化に知恵を絞って日夜改良を加えています。付いていくのは大変ですが、勉強した人に成果が現れる公平な世界でもあります。現場で手を動かして、最新の情報をキャッチアップしたいと思います。

人に会うことの大事さ

東京に出張して、何人かの「おちゃのこネット」ユーザーさんにお目に掛かりました。10年来の知人もいれば初めての方もいらしたのですが、やはりリアルに対面でお話しをすることでしか得られないものがそこにありました。感じたのは、結果を出してらっしゃる方はやはり皆さん濃いキャラの持ち主ばかりで、話が深いなということです。人に会うといってもただ闇雲に沢山の人に会えばいいというものでもなく、異業種交流会で名刺交換だけしても上っ面の付き合いで何も残りませんから、おこがましい言い方になるかもしれませんが、相手は選ぶべきですね。



これは実は自分が選ばれているということでもあります。相手にとって価値のある人間でなければ時間を割いて頂けない。一度はお付き合い頂けても二度目はない。だから自分が相手にどれだけの価値を提供出来る人間であるか常に意識しないといけないと思います。インプットとアウトプットを繰り返しながら新しい気付きを得て自分を高めていく。その努力を続けるしかないのだと思いますね。