Google Public Data

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調べ物があったので初めて触ってみたんですけど、これ面白いですね! 主に世界銀行が公表している各種統計データが検索出来ます。しかも各国別にリアルタイムにグラフ表示可能。







↑こんな風に、各国の人口1,000人あたりの乗用車台数なんかがあっという間に分かります。GDPや平均寿命なんかの基礎数字から、故意による殺人件数や役人への非公式な支払い(笑)まで、一杯指標があります。いやあ、ネットって本当に便利ですね〜 昔の人が見たら引っ繰り返るだろうな。ま、どう使うかが大事なんですけど。

カーオブザイヤー2012

日本カーオブザイヤー



一般人にはあまり意味がなくなってしまった「日本カーオブザイヤー」ですが、業界人にはまだ重要みたいで(笑)。2012年は、国産車がマツダのCX-5、輸入車がBMWの3シリーズに決まりました。個人的にはマツダは良いクルマを作っていると思うので、受賞出来て嬉しいですね。



丁度日経新聞にフォードのマーク・フィールズCOOが取り上げられていまして、この人は38歳にしてマツダの社長を経験し、次のフォード社長を確実視されています。エリートらしからぬ短気な性格は有名らしく、取締役会で財務担当役員に殴りかかったのは有名らしいです(笑)。マツダでの経験は非常に大きかったと語っており、”マツダマフィア”がフォード社内の有望勢力になっているのだとか。



本当にクルマが好きな”カーガイ”がトップにならないと、やっぱり魅力的なクルマって出てこないんですよね。結局は人なんだな、と痛感します。

ネットショッピングする理由

男性はPCや家電、女性はファッション――ネットショッピングで購入するもの



幾つか興味深い事が書いてありますね。(そもそも調査がネットで行われていますので、ネットサービスの利用度合いはリアルより高めである事にご留意を。)



・ネットショッピングの利用度合いが非常に低い層が1/4

「過去に何度か経験した程度」と「経験がない」を併せると26.5%。ネットを使ってるのにね。ネットサーフィンはするけど、買い物には抵抗がある人がまだまだいるんですね。まあクレジットカードを持たない人もいますから、この層は将来に渡っても行動に変化がないかも。



・今でも大部分の人はPCから買い物をする

93.8%の人がPCから、というのはちょっと予想より多い気がします。それでも20代は20%以上の人がスマホから買い物をしているので、モバイルデバイスからのアクセスは間違いなく増えていくでしょうね。まだまだショッピングサイトのUIがスマホに最適化されていないところが多いのも一因だと思います。



・価格よりも利便性に魅力を感じている

一番以外だったのはこれですね。ちょっと前までネットで買い物をする一番大きな理由は価格が安いことにあったと思いますが、ECが生活に浸透するにつれて利便性の魅力が上回っているのですね。「実際に足を運ぶ手間や時間が省ける」「重たい荷物を自宅まで運んでもらえる」「近所にショップのない商品でも手に入る」「同じ商品や競合商品を比較検討しやすい」どれも納得のいく理由です。



で、スタッフと話してたんですけど、だんだん使うECサイトも固定化しつつある気がしますね。私の場合だと、コンピューターや電化製品周りはAmazon、お歳暮や贈答品は大丸、ホテルは楽天トラベルかBooking.com、航空券は国内線.com、あとはお気に入りのお店をブックマークしてて直接、みたいな。漫然とGoogleから検索して買うという事は少ない気がします。馴染みの店で買うのが好きというのもあるでしょうが、へんなところで無駄な時間を費やしたくないという気持ちが強いと思います。そう考えると、言い古された事ですけど”差別化”が必要なんですね。どのカテゴリーにおいても「そのお店で買い物する理由を作る」。そこが弱いお店はいつまでも浮かび上がれないんだと思います。

アジア各国の発展にかける想い

安藤百福さんはご存知ですね? そう、あの日清食品の創業者です。2007年に96歳で大往生されましたが、まさに波乱の人生でした。日経新聞の”私の履歴書”の連載も読んだ覚えがあるのですが、改めて上記のWikipediaを見ると戦後に47歳で無一文になり、独力であの世界企業を創業された不撓不屈の人であったのですね。ご一族と面識を得る機会があって改めて興味を持ったのですが、人づてに「日本の良い時代に商売をさせてもらった」と語ってらっしゃった事を知り、日本の戦後史に思いが及んだ訳です。



そう、日本の戦後史は、世界史に記録されるべき驚異の発展の歴史でした。西欧列強が世界を植民地化していたあの時代に、必要に迫られたとはいえアジアから反旗を翻し、正面から戦いを挑んで、一敗地にまみれました。世界の誰もがもう復活はないだろうと思ったあの焼け野原から、これだけの隆盛を見せるまで発展すると想像した人はいなかったでしょう。我々日本人の今日の豊かさは全て先人の努力の賜です。



今、日本を覆う先行きの不透明感の正体は、成長のストーリーが見えないこと。でもそれって当たり前じゃないですか? こんな歴史上に残る大発展が何度もある訳はありませんし、もう日本は世界のまぎれもない先進国になったのです。戦後第一世代から代代わりもし、文化的な成熟も進みました。もう農協のおじさんチックにマナーの悪さを笑われるシーンもなくなりましたよね。そんな国に、誰もが分かり易い成長ストーリーなんか描く方が無理があるのです。これからは、個々の努力の成果が問われる時代。全員が右肩上がりだったのは、発展途上の段階故の幸せな時代だっただけです。



そう考えると、伸び代が限られる国内マーケットの代わりを探さねばなりません。アジア各国が、今後の有望マーケットであるのは明らか。今、国内向けに一定の商売の基盤を築いている企業も、成長のタネは外に探す必要性に迫られています。アジア各国を旅行した人には、まだまだ低レベルな国情をよくご存知でしょう。一部で日本を上回る勢いの成長を実現している国(香港・シンガポール・中国沿海部)もありますが、それらの成功国にしても国民全てに富が行き渡っているとは到底言えません。追い掛ける中堅国(タイ・マレーシア・インドネシアetc.)の発展はまだまだこれからです。なんとなくぬるま湯に浸かってしまっている日本の経営者は、皆そろそろ本腰を上げて海外マーケットの開拓に取り組むタイミングでしょう。日本人として、各国の発展に貢献出来る智恵と経験は沢山あるはずですから。



おちゃのこネットはアジア圏向けのご商売のプラットフォームとしてご活用頂けることを目標にしています。次の一手を模索しているオーナーさん、是非トライなさってみて下さい。一度で上手くいかなくても、得られる知見にはプライスレスな価値がありますよ。

専用端末はスマホに駆逐されるか?

スマホが異分野の市場を侵食 「テレビ、ゲーム機、デジカメ、カーナビ、音楽プレーヤーが売れない」



右の画像、見た覚えのある方もいらっしゃるでしょう。iPhoneに代表されるスマホがいかに従来の家電品市場を食い荒らしたか、一目で分かる秀逸な画像です。今や任天堂を始め、各分野でマーケットを侵食されている企業が続出しています。ウチもカーナビを売っているお店として、他人事ではありません。さて、このまま専用端末はスマホに駆逐されてしまうのでしょうか?



私はそうは思いません。確かに、各分野の用途のうち”カジュアル”なものはスマホに置き換えられてしまうかも知れません。しかし、この画像をよく見てみると、駆逐された例に挙げられたプロダクト達は皆それぞれの専門分野で生き残っていることが分かります。身の回りからラジオや電卓やビデオカメラやヘッドホンが完全になくなってはいませんよね? スマホは、モバイル分野のパソコンなんですよね。パソコンが世の中に普及した時、同じように全ての情報処理端末はパソコンに統合されるという論調がありました。しかし現実には、自動販売機やPOSレジや各種計器板は相変わらず専用端末が使用されています。汎用的な端末で置き換えられる部分と、やはり専用設計品が必要とされる分野は峻別して残るのです。その意味では、各分野のメーカーは専用端末が必要とされるだけの専門性が要求されますね。コンパクトデジカメが売れなくなっても一眼レフカメラが隆盛であるように。エントリーモデルには徹底した操作の簡便性を実現するなど、専門性の方向を間違えないことでしょう。



大事なのは、売れない事を誰かのせいにして思考停止しないことでしょう。自分の頭で何が必要なのか解決策を考えて、実行出来る人。求められている人材はいつの世も変わりません。

Webの限界と可能性

最近感じるのは、Web、特に日本市場におけるWeb業界の頭打ち感です。概ね、普通の日本人にはパソコンもスマホも行き渡りました。一日の始まりにその日のニュースをTVではなくネットから得ている人も多いでしょう。メールは今や完全に社会のライフラインですし、買い物も実店舗を回って店員のレベルの低さに呆れるくらいなら最初からネットで買った方が良い。Facebookで知人の近況を見るのが楽しみ、という人も増えていると思います。もうWebは特別な人のものじゃない。



それでも、Webには依然として限界があります。”リアル”と”バーチャル”という言葉で現される通り、今でも現実の人と人の繋がりこそがリアルであり、ネットはそれを補う存在に他なりません。限りなく拡張されていくかに思えた仮想現実の世界に、我々はどこかで歯止めを掛けてエスカレートし過ぎない限界を設けているのですね。そのバランスが、見えてきたのが今年あたりなんじゃないでしょうか。



ネットを過小評価するつもりはありませんし、その必要もありません。世界が一つの神経系で結ばれ距離と時間を超えてコミュニケーション出来る現代は、まさに驚異です。ある意味夢の世界ですよね。そして、このパワーを活かせるかどうかは、結局個人のリテラシーにかかっています。他人とコミュニケーションしたいという欲求、発信するに値するコンテンツ、その表現方法、全て個人の資質に大きく依存します。分かり易く言えば、その人が面白いかどうか、です。



人には承認欲求があると思います。もはや衣食住に困らない先進国に生きる身としては、これこそが日々の最大のテーマなのかも知れません。勿論人によってスタイルは異なりますので、ひっそり身内に対してだけコミットする人もいるでしょうし、出来るだけ目立ちたい人もいるでしょう。でも自分を知って欲しい、認めて欲しい、という願望は多くの人の胸の内にあるのだと思います。その発露の場としてWebが使われるのなら、幸福感を実現するステージとして得難いポジションであり続けるのでしょう。



22世紀はどんな世になっているんでしょうね。知らない世界を想像するとワクワクします。SF映画を見るだけじゃなく、未来に繋がる先端領域で仕事が出来ることがこの上ない歓びであり誇りです。人生が旅であるなら、なるべく船の前にいたいなと思っています。

雑感

46歳になりました。Facebook等でメッセージ頂いた方、ありがとうございました。誕生日が来て嬉しい年でもないのですが、色々感じるところもあるのでまとめておきます。



まずは、本当に楽しい人生を送らせて頂いているという実感がある事に感謝。周囲の人に恵まれました。本当にありがとうございます。「もう一度人生をやり直せたら」なんて問いがありますけど、今までそう思ったことはありません。その時その時を懸命にやってきましたし、もう一度やり直しても同じような事になる気もしますし、今ほど上手くやれなかったかも知れません。それはひとえに人との出会い、ご縁があるからなのですね。これは自分の力だけではどうしようもない。会社の同僚もそうですし、伴侶・家族、友人、取引先など、今繋がりのある多くの方と適切な時に適切な場で出会っていなければ到底今はありません。自分の運というものをもたらしてくれた、ひょっとするとご先祖様なのか他の力なのか分かりませんが、目に見えない何かにも感謝です。



仕事は、常に順調というわけではありませんでした。どんな商売でもそうですが、周囲の環境は常に変化しますし、上手くいっていると思って慢心してしっぺ返しという事も多々ありました。でもその都度気持ちをリセットしてここまでやってこれたのは、自分が好きなことを仕事にしているからなのでしょうね。金儲けが先では続いていなかったと思います。自分にとっては、まずIT。これが全てのベースですね。既得権益とか、先行者利益とかがあまりなく、一定のサイクルで競争環境がガラッと一新されます。免許とか規制で保護されていないので、新しいプレイヤーがどんどん登場し、誰にでもチャンスが用意されている本当にフェアな業界だと思っています。ここで生き残る競争に身を委ねるのはシンドイ事なのですが、それでも努力が必ずしも成果に結びつかない他の業界を見ていると、IT業界で仕事をしてきて良かったと心から思います。クルマの世界は、もうどこまで趣味でどこから仕事なのか、自分でも分からなくなりました(笑)。



年のせいか、子供が大きくなってきたからか、最近はこの国の将来のことをよく考えます。やはり自分が生まれて育った国ですし、ここで生活基盤を与えてもらって生きているのですから明るい未来が待っていて欲しい。子供達にこの国の良さを引き継がなければとも思います。客観的に見れば、楽観出来ないのは事実でしょう。少子化と国際競争の影響は大きく、島国としてある意味守られてきた平和な時代は終わろうとしています。しかし、それでもマスコミの流す安易なネガティブ世論には与したくない。この国の良さは、海外を自分の目で見れば良く分かります。こんなに平和で、安全で、清潔で、人の気持ちの良い国はない。そう感じます。大事なのは、未来を切り拓こうという意思、志なのだと思います。それさえ失わなければ、必ず創造的に発展させて行く道はある。無責任な評論家ではなく、実際に知恵を出して毎日を戦っている一人一人が答えを出すのです。右往左往せず、やってきたことを信じて前に進みましょう。意外とこれから日本が再評価される時代が来るんじゃないかな、なんて思ったりもします。



これから一年一年の目標は、一人でも多くの人を笑顔にすること、としたいと思います。それはきっと正しい事だから。まずは足下から。今後とも宜しくお願い申し上げます。

ロジスティクスの進化

最近Amazonの発送が早いな、とお感じではありませんか? 朝注文して当日到着、夜注文して翌日午前中到着、が当たり前のようにあります。慣れるとこれが当然と感じる。怖いですね〜 これを支えるのは物流(ロジスティクス)の進化です。Amazonは首都圏と関西圏に巨大な自前の倉庫を建設し、当日配送を可能な限り増やしています。そして、忘れてならないのはモノを運ぶ物流網。ヤマト運輸は一般企業向けにも当日配送サービスを提供すべく、三大都市圏における当日配送サービスを拡充すると発表しました。



ヤマト運輸、東名阪間で当日宅配へ 2016年めど



驚きですよね。これでは実店舗の競争力は落ちる一方で、ECへの依存度は上がって行くでしょう。



忘れてならないのは、国際輸送のスピードアップです。



海外宅急便展開地域への「国際宅急便」の最短翌日配達を11月15日からスタート



香港・台湾・上海へは翌日配送ですよ。しかも料金は従来と据え置き。凄い時代ですよね。実際にウチが海外(アメリカ・イギリス等)から商品を輸入した場合でも、少し高いExpress料金を選択すれば三日程度で入荷したりします。国内から仕入れてるのと殆ど変わりませんよね。



全てのサービスはグローバル化し、スピードアップ、そして低価格へ。サービス提供者の競争は熾烈でシンドイと思いますが、このインフラの進化を商売に使わない手はありません。まだまだ国を超えれば競争力のある商品・サービスは数多くあります。そういう発見をするためにも、是非ご自身の目で海外の現状をご覧になることをオススメします。必ず新しいビジネスのヒントがあるでしょう。

リクルートがネット通販

リクルートがネット通販 仮想商店街、楽天を追撃



ま、十年遅いよ、の一言ですね。(^^; ちまたではリクルートという会社と人に良いイメージがあるようですが、過大評価だと思うところもあります。特にWeb系では、強みがあると言われながら結果を残せていません。ISIZEとかちゃんとやってればYahoo! Japanのポジションを取れたでしょうし、他の情報誌分野も同様に成功しているとはとても言えません。唯一独特の強みを確保しているのはカーセンサーじゃないですかね。



そして今回は通販への進出なのですが、モール形態としては楽天市場とAmazonが圧倒的な存在感があり、時既に遅しでしょう。仮に効果的な施策を打ち出せたとしても、先行している二社が真似したら終わりですからね。



で、思考実験として、私がリクルートの担当者だったらどう戦略を組むか考えてみました。時代に逆行している様に見えるでしょうが、あえて紙の強みを押し通すべきなんじゃないでしょうか。そして、早く海外、特にアジア圏のマーケットを押さえることを優先すべきと思います。まだまだアジア圏は通信環境が貧弱で、Web化は浸透していません。やる気のある若手に全面的に権限委譲して、新規事業(日本での成功モデルの現地移植)をどんどん立ち上げさせれば良いと思います。盛り上がると思いますよ〜。組織活性のDNAこそがリクルートの強みですから。人の後追いよりも、人がやらないことをやる。それこそがリクルートが成長してきた王道なんじゃないでしょうか。

Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)

無事に「CARZY」がKindleでリリースされましたので、手順などをメモしておきます。



まずは、KDPのアカウントを取得します。買い物をする個人アカウントとは別にしておいた方が良いでしょう。KDPの初期画面はこちらです。



サインインしたら、最初にアカウント情報を登録しましょう。法人名(氏名)・銀行口座etc.です。



さて、いよいよコンテンツの登録です。Kindleではサポートしているファイルフォーマットに下記の制限があります。
サポートしているファイル形式



縦書き・横書き : KDPでは、固定レイアウトとリフロー型のコンテンツ(縦書き・横書き)をサポートします。固定レイアウトの場合は、ページめくりの方向を自由に変更できますが、リフロー型の場合は、文字列の方向に合わせてページめくりの方向が自動的に設定されます。



ルビ : ルビはサポートされます。詳しくはこちらをご参照ください。



ファイル形式 : 現在KDPがサポートしているファイル形式は、HTML (.htm、.html、画像を含む場合は.zip)、 ePub (.epub)、圧縮されたXMDF (.zip)です。 Microsoft Word (.doc、または .docx) で作成した日本語の本については、試験的にサポートしています。出版前に本のプレビューを行い、品質を確認することをお勧めします。
更にファイルの容量に関しても以下の制限があります。
Amazon KDPで変換できる最大ファイルサイズは50MBです。50MBを超えるファイルを変換することはできません。



画像



Kindle本では、画像コンテンツが最も大きな要素となっています。Kindle本のファイル形式は、最大127KBまでのJPEG・GIF画像に対応しています。KDPにアップロード可能な他の形式の画像(BMPやPNGなど)や、ファイルサイズの要件を満たしていない画像は、変換処理中にJPEGファイルとして自動的に再圧縮されます。KDPにアップロードする前に、これらの要件に合わせて画像を最適化すると、ファイルサイズを小さくすることができます。また、ファイルサイズが大きいことを原因として、変換中に問題が発生する可能性を減らすこともできます。
テキスト分を主体とする書籍コンテンツでは上記の制限に掛かる事はまずないでしょうが、「CARZY」のような雑誌体裁のコンテンツの場合は色々注意が必要です。まず一番悩ましいのが、PDFをアップ出来ないことです。凝ったレイアウトを多用する雑誌のデザインをePubで実現する事は出来ません。事実、Adobe InDesignで作成した雑誌の誌面をePub書き出しオプションで吐き出してみましたが、レイアウトはボロボロでした。しょうがないので、「CARZY」では画像として各ページを生成する方法を選びました。この場合は、今度は各ページの解像度が気になります。文字の潰れを考慮すると極力高解像度が望ましいのですが、上記の各ページ毎のファイル容量制限に抵触します。「CARZY」のPDF版、並びにiOS版ではかなりの高解像度画像を多用しましたが、Kindle版は各ページ127KB以下に落としてあります。各ページを個別に画像として生成した場合、これをまとめてアップするには全部の画像を一冊の雑誌としてePub形式にまとめる必要があります。探したところ、こんな便利なツールがありました。作者さんに感謝!



ChainLP



一つだけ注意は、ChainLPのePub生成オプションのうち、"縦横比チェック"と"ページ補正"オプションは指定を外して下さい。入っていた場合、Kindleへのコンテンツアップに失敗しました。



さて、コンテンツの準備が出来たら、いよいよKDPへのアップです。これは画面の指示に従って各項目を埋めていくだけ。ISBNコードには
ISBNは国際標準図書番号です。ISBNは、本の商品詳細ページに表示され、その本の固有のバージョンを識別します。ISBNがなくても本を出版することができますが、ISBNがある場合はここで入力してください。



重要:電子版には印刷版のISBNを使用しないでください。電子版にISBNを入力する場合は、電子版固有のISBNを使用する必要があります。ISBNは公式のISBN機関を含む、ウェブ上の複数のソースから購入できます。
と注記があります。電子版の場合はISBNコードが無くても問題ありません。カテゴリーの指定がちょっととまどいますね。なかなか適切と思えるカテゴリーがありませんが、どうせ検索でコンテンツを探すのですからあまり気にしなくても良いでしょう。表紙用に使う画像は
サイズ



カバーアートの推奨サイズは次のとおりです。



• 長辺が最低1000ピクセル

• 理想的な縦横比は1.6

長辺が2500ピクセルの表紙画像が推奨されます。
だそうなので、解像度の大きな画像を用意しておきましょう。DRMの設定は各自の判断ですが、私はアンチなのでDRMなしにしました。さあ、ここまで入力したらコンテンツファイルをアップしてみましょう。これは10分程度掛かりますが、それで正常です。一度でアップ出来たあなたはラッキー。ダメな場合はファイルの容量や余計なオプション指定が入っていないか設定を変えて試しましょう。この段階では全体のファイル容量が50MB以下なら、各ページのサイズが127KBを超えていてもアップ出来るそうです。後で変換してくれるんですね。アップが完了したら、そのまま出版へ。これでAmazonの審査フェーズに進みますので、後は待つだけ。我々は一日程度ですぐにリリースされました。Appleの審査と違い、アプリの挙動等のチェックがないので早いんでしょうね。拍子抜けするほどあっさり審査は通りました。



如何でしょうか? こんなに簡単にKDPで出版出来ると、零細のコンテンツホルダーがこぞって電子版をリリースする様になると思います。出版という行為の垣根が一気に下がりました。勿論粗製濫造されたコンテンツが増殖すればそれは読者離れになりますから、数があれば良いというものではありません。でもこのネット社会で優れた草の根コンテンツ(電車男とか)が沢山生まれましたから、長い目で出版業界全体の活性化に繋がれば良いなと思っています。

Nexus 7

Nexus 7 3GはAndroidで最高のタブレット―いよいよAppleは戦争に巻き込まれた



GoogleがリリースしたAndroidタブレット「Nexus 7」の評判が良いみたいですね。ウチのスタッフ君も一台調達して、デキの良さにご満悦でした。私は買っていないので短時間触っただけですが、片手で操作出来る大きさというのが想像以上に効いていますね。7インチタブレットに反対していたジョブズの見解は間違っていたのでしょう。基本的に小型のタブレットは外に持ち出してナンボ、と思うので、3G接続機能が提供されていない日本モデルは買う気になれません。そのうちどこかのキャリアからリリースされたら考えましょう。



しかしIT業界は怖いところです。あれだけ隆盛を誇り我が世の春を謳歌した(今でもしていますが)Appleに、あっという間に脅威が迫っています。



「インターネット四天王」の中で最も脆弱なのは誰だ? Techonomyのパネリスト曰く、それはAppleとFacebook

Steve Wozniak曰く: 今はMicrosoftのほうがAppleよりイノベーションに熱心



この緊張感が良いところでもあるのですが、トップランナーになってもうかうか出来ませんね。個人的には今でもAppleが提供しているユーザー体験がNo.1だと思っていますが、Google Mapを失ったのは痛い。あと、ATOK使えるようにして欲しいです。あまり意固地にならずに、良いモノは認めて取り入れて欲しいですな。

不安定な政治

野田総理が解散を宣言しましたね。もう少し野田さんの手腕を見たかった気もしますが、沈む一方の民主党が情勢を挽回するには最後のタイミングだったのでしょう。民主党がちょっと持ち直した感もありますが、時既に遅し。この三年余りの民主党政権はあまりに酷かった。良かれと思って二大政党制を指示した国民も忸怩たる思いでしょう。TPP・原発・消費税という三大争点は政治家のポリシーをあぶり出す絶好の試験紙。この際主義主張を明らかにして、はっきりした対抗軸で政界を再編成してもらいたいものです。



残念なのは維新の会。中途半端に国政に進出などせず、地方から経済振興の新アイデアを試して欲しかった。それが上手くいけば他の地方の参考になりますからね。



しかし、中国も次世代指導者への政権委譲が難航しており、最後まで大揉め。アメリカも国を真っ二つに割っての現職支持。ロシアも経済は失速気味。ユーロは先行きが見えず。世界はかなりブルーな状況です。そんな中で我々商売人がやるべきは、技術と世情のトレンドを読んで先手を打つこと。なるべく先入観に囚われずに広い視野でビジネスのビジョンを組み立てること。規模の大きい小さいは関係ありません。お互い切磋琢磨いたしましょう。

サーバーのSSD化を進めます

おちゃのこネットを現在の価格でご提供出来ている大きな理由は、各種リソースの低価格化です。CPU・メモリー・HDD・通信回線・データセンターetc.。昨今はデスクトップ/ノート型共にSSDによる高速化の恩恵を実感していらっしゃる方も多いでしょう。そして、いよいよサーバー用途もSSD化の段階を迎えました。



garitto等の一部サーバーでは以前より実験的にSSDと大容量メモリーの組み合わせによる高速化を試してきました。一定の信頼性が得られたと判断し、次にお客様のアカウントを収容している本番サーバーにSSD導入を進めます。SSDの不安点は信頼性なのですが、おちゃのこネットではRAID1によるディスクのミラーリングと、高頻度のバックアップによるデータの冗長性を確保しています。SSDの故障時にも充分安全な復旧が見込めると判断し、今後のサーバー更新時にSSD搭載サーバーを導入して参ります。まだまだ実環境でSSDを採用しているケースは少数と思いますが、技術の進展による果実をいち早くお客様に還元したいと考えました。



低料金のサービスではありますが、安かろう悪かろうではなく、「最高のショッピングカートを作ろう!」をミッションに最高のサービスをご提供して参りたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

クルマ雑誌のあれこれ

車雑誌の光と影



ちょっと調べ物をしていて、↑こちらを見つけました。色々面白いのでご紹介。長いですよ(笑)

Eコマース市場のトレンドは?

Google、コマース市場参入&Amazon撃破に向けて準備を進める



Eコマース市場のビッグプレイヤーと言えば、まずはAmazon、日本では楽天ですが、そこにGoogleがシェアを取ろうと野心を燃やしています。Googleショッピングは現時点では決して成功しているとは言えません。あのあまりに複雑な商品登録システムに付いていけるユーザーは少ないですし、改変が頻繁すぎて我々もうんざりしています。ただ、Amazonや楽天がクローズドなモールタイプを志向しているのに対して、オープンにインターネット上の情報を整理するミッションで動いているのはGoogleだけ。モールにはモールの集客力という武器がありますが、代わりにモールのルールに従わなければならない。独自ショップは集客さえ出来れば、運営に独自性を出せて収益的にも有利です。つまり、両者は今後も併存するのです。というか、力のあるお店は使い分けするんでしょうね。我々はポジション的に、Googleが上手くネット上の商品情報を整理して見せてくれることを期待しています。なるべく使いやすいフォーマットを適用してね、Googleさん。