おちゃのこネットの決算です

おちゃのこネットは6月末決算なので、これで第七期が終わりました。

早いものですね。

お陰様で事業は堅調に推移しております。

移り変わりの激しいIT業界ですが、ECという分野は地道だけど生業に密着した大事なカテゴリー。

永く変わらぬ価値をご提供し続けることが使命だと思っておりますので、今後とも末永く宜しくお願い申し上げます。

ポストPC時代

iPad・Kindle Fireと戦う「Nexus 7」に足りないもの



Microsoftに続いてGoogleも自社製タブレットの投入に踏み切りました。各社、パソコン後の市場を取りに行っていますね。パソコン自体がなくなることはないでしょうが、用途としては業務もしくは凝った編集作業に限定され、コンテンツのビューワーとしてはスマホ・タブレットがより使われるようになっていくのでしょう。主要プレイヤーは、



●スマホ:iPhone(Apple)、Android(Google/各携帯端末メーカー)、Windows Phone(Microsoft)

●タブレット:iPad(Apple)、Kindle(Amazon)、Nexus(Google)、Surface(Microsoft)



という陣容になりました。今はまだ物珍しさから各社のハードウェアがそれなりに注目されていますが、落ち着けば消費者は結局自分が何をしたいのか、何のためにそのハードウェアを買うのか冷静に吟味するはず。その時に価値を持つのはコンテンツマーケットです。その意味ではGoogle陣営は全く整備が追いついておらず、AppleとAmazonの二強体勢が先行しています。私見ではこの差はもう埋まらないのでは、と思っています。特にタブレット市場は既に勝負が付いていると思うのですが、GoogleもMicrosoftも勝算があるのでしょうか?



日本メーカーは、、、残念ながら端末・部品のサプライヤー以上にはなりえないですね、、、 日本のコンテンツ産業はさっさと頭を切り換えて、主要なマーケットに売り込んで欲しいものです。コンテンツが王様である事に変わりはありませんよ。

Kindle出版を試してみましたが…

どうやら日本でもKindleの発売が間近なようです。私見では電子書籍のリーダーはiOSデバイス(iPhone/iPad)とKindleが主流になると思っているので、Kindleでの出版は非常に興味があります。で、少し試してみました。



基本的な状況把握をしておきますと、まずKindleは端末そのものも日本では発売されていませんし、日本語のコンテンツも私の知る限りリリースされていません。なので、現時点では英語のコンテンツをアメリカのKindle Storeで入手する、というのが前提です。今回は「CARZY」の英語版コンテンツをアメリカのStoreでリリースする、という事を目的に試してみました。



まず、アメリカのAmazon.comでアカウントを取得します。この時のアカウントとなるメールアドレスは日本のAmazon.co.jpで使っているものと同じアドレスでも登録可能です。次に、Kindleの出版プログラムにアクセスします。ここにKindle用のコンテンツジェネレーター等のツールも用意されています。Kindle Direct Publishing (KDP)へのログインリンクあるのでクリックすると、Amazon.comのアカウントでのサインインを求めれますので、サインイン。この時、お持ちのAmazon.comアカウントはまだPublisher登録が済んでいないので、必要な入力を済ませます。この時、Publisherの住所そのものは日本も国名欄に候補が表示されるのでOKみたいですが、肝心の受け取り銀行アカウントを登録する欄に日本が表示されません。今のところ、アメリカとヨーロッパの銀行にしか売上の振り込みはされず、他の国はチェックでの受け取りになるようです。これが済めば、いよいよKDPのメイン画面に戻って、出版するコンテンツの登録です。



”Add New Title”をクリックすると、コンテンツの入力画面が開きます。指示通りに、Book name・Description・Languageなどを入力していきます。ISBNコードを入力する欄もありますが、オプション扱いであり必須ではありません。権利を保持しているか・対象カテゴリーと続き、いよいよ表紙画像の登録、ようやくコンテンツそのものであるBook Fileのアップです。ここで問題発生。私は手元のPDFコンテンツをアップしようとしたのですが、容量に制約があり上限は50MBだそうです。しょうがないのでもう少し軽いコンテンツに変更してアップ。するとサーバー上でフォーマット変換が始まったようです。嫌な予感…。数分待たされて、アップ完了! プレビュー画面がありますので確認してみると、、、 ボロボロです、、、 どうもKindle用のコンテンツは最終的に全てAZWと呼ばれるAmazonの独自フォーマットに変換されるらしく、画面ではHTML・PDF・Wordなどの各種フォーマットに対応とありますが、実際は全て.mobiフォーマットに変換されてしまいます。当然ながら凝ったレイアウトや注釈などの体裁は保持されず、文章の区切りもバラバラ。これでは使い物になりません…。



事前にKindleにPDFコンテンツを転送してみてちゃんと読めることを確認しておいたので、PDFフォーマットもそのまま出版出来るのかと思っていましたが、ダメなようですね。DRM絡みが理由なのでしょうか? コンテンツのアップ画面にはDRMを掛けるかどうかの選択項目があるので、DRM不要な出版元には普通のPDFコンテンツの配布を許可して欲しいのですが。



結論としては、現状ではKindle向けにコンテンツをリリースするためには.mobiフォーマットでコンテンツを作成する必要があり、すると既存のiOS向け(iPhone/iPadと2バージョンあり)・PDF版と併せて4つ目のフォーマットを採用せねばなりません。しかもこの.mobiバージョンではいわゆる雑誌体裁の凝ったレイアウトを保持出来ないので、意味が無いのです。KindleにはMagazineを購読するプログラムもあるのですが、今のところ限られた大手出版元によるサブクリプション型サービスしか選択肢がないため、小規模の出版元には参入を許されていません。



というわけで、まだまだ未整備なところの多い電子書籍市場。多用なプレイヤーが自由にコンテンツを提供出来る環境にはまだ遠いようです。

"楽天あんしん支払サービス"がお使い頂けるようになりました!

楽天あんしん支払サービス



背景等含めて、補足説明させて頂きます。従来我々のようなショッピングカートサービスは、どちらかというと”アンチモール”の立場を取っていました。その姿勢は基本的には変わっていませんし、今後も変えるつもりはありません。ただ、インターネットの世界をそもそも論で語れば、全てのサイトは繋がっている訳です。外部との連携を拒んでいるモール形態がむしろネットの世界における異形であり、例外です。我々「おちゃのこネット」の使命は何かといえば、それは”最高のショッピングプラットフォームをご提供すること”にあります。そのためには、外部のソーシャルネット(Facebook・twitter・mixiなど)とも繋がるし、有力な決済サービスと提携するし、足回りの配送系だって開発します。今後は広告や集客系の機能開発・改善も必要でしょうし、取り組んでもいます。付け加えれば、海外への販路拡張の為の機能もご提供しています。つまり、ショップオーナーさんの商売に繋がる前向きな事にはタブーを設けずに取り組みましょう、というのがウチのスタンスなのです。



実は楽天さんから決済サービスの提携のお話しを頂いた時、正直驚いたんです。それはモール形態の否定ではないのか、と。楽天さんのお答えは、モールとバッティングする部分はあるかもしれないが、決済サービス自体を拡げていきたいので前向きなスキームと考えている、というものでした。それでもしばらく半信半疑でしたが(笑) おちゃのこネットの様な外部の独立ショッピングカートが楽天の決済を使えるという事の意味は大きいと思います。楽天市場は既に日本国内でこれだけのポジションを占めてしまったサービスですから、これから全部を引っ繰り返すということは難しいと思います。現実は現実として受け入れて、膨大な数の楽天アカウントを有効に取り込む方向で考えるのがショップオーナーさんにとってのベターだと判断しました。



考えてみて下さい。今回導入した”楽天あんしん支払サービス”をおちゃのこネットで使えば、消費者へのアピール効果は高いと思いませんか? サイトに
”楽天でお支払い出来ます”

”楽天ポイントがつきます”

”面倒なクレジットカード番号入力は不要です”

”楽天に登録したアドレス帳がそのまま使えます”
と明記出来るのは訴求力あると思うのです。しかも楽天市場への出店手数料は不要なんです。勿論クレジットカード決済手数料(とポイント原資)は必要ですが、それはどこの決済代行会社を使っても同じ事ですからね。楽天と外部ショップの良いところ取りのスキームだと自負しています。



今後も、ショップオーナーさんにとって何がベストか、という視点を大事にしていきたいと思います。そして、消費者目線でのお買い物体験の向上も追求します。それがきっとお店の為になりますからね。

リクルートが上場

リクルートが上場するらしいですね。私は三年しか在籍しませんでしたが、社会人になって大事な事を沢山教えて貰ったまさに学校でした。今でも多くのお付き合いがあり、自分の人生を豊かにしてくれた良い出会いの場でもありました。あのリクルート事件が起こった1988年、私は大学四回生で、内定を貰っていました。事件が報道された直後にすぐ人事から連絡が入り、父兄同伴で背景説明と「不安に思うだろうが会社を信じてこのまま入社して欲しい」旨のメッセージが伝えられました。多少考えはしましたが、そのまま入社する事にした決断は間違っていなかったと思います。(あの夏、地元の地銀に入社して家を継ぐ道を選んでいたら、人生随分変わっていただろうな…)



当時から自社の雑誌媒体を広告で埋めるビジネスモデルの収益性は突出しており、高成長を前提にした借入金の積み上げは何ら不安視されていませんでした。充分上場出来るだけの実力はあったのですが、経営陣は不動産子会社(リクルートコスモス)を上場させただけで本体は非上場というスタイルをチョイスしたのです。事件後に一兆円超あった借入金を全部返済した事から分かるように、一時的に表立った動きは控えていても収益力に影響はなかったのです。



むしろ、リクルートのビジネスに大きなインパクトをもたらしたのはネットの普及です。紙媒体からネットに主戦場が移っていく中、新しく登場してきたネット媒体にどう取り組むか、当時の経営陣は方針を決めかねていたのですね。というか、ネットの事が分かる人材が経営層にいなかったというのが本当のところでしょう。昔を知るメンバーと飲み会で出る話題として、「ちゃんとした経営陣がいればYahoo!くらいにはなっていたのにね」というのがあります。メディアがごっそり入れ替わるというこの大変動期を、何とか乗り切って今日のリクルートの姿がある原因を挙げるなら、それはあの活力を生み出してきたカルチャーに尽きるでしょう。体育会、お祭り騒ぎ、女の子がアイスクリームを売るように商品を売りに来る、と揶揄されたあの体質は、若さに溢れた組織のエネルギーを現していました。アグレッシブさを旨とする創業の精神は、江副さんが引退しても脈々と生き続けていたのです。



今回の上場は、会社が完全に新世代の経営に移行することを意味します。とかく内向きだった経営判断が外部の株主の目に晒され、説明責任が生じる。良い意味で子供っぽかった経営が、大人になることを求められます。得た資金を何に使うのかというのが最大の問題ですが、近年の同社の海外展開シフトを見ると海外の有力企業の買収に活用するのでしょう。リクルートのバイタリティが、アジアという大マーケットでどれだけブレークするか見てみたいですね。卒業してなお、OBを惹き付ける魅力を持ち続ける企業である事が凄いと思います。一層の発展を期待します。

スポーツ長者番付

スポーツ長者番付



フォーブスによる2012年版のランキングが発表されましたが、どうお感じになりますか? ランキングが決まるロジックは、まずマーケットのサイズがあって、その後に各選手の商業価値に応じた配分がされるのだと思いますが、ボクシングがトップ2というのは正直意外でした。そして、バスケット・アメフト・野球というアメリカローカル性の強い種目が上位に来るのも驚きですね。まだまだ世界一の経済大国アメリカ、その存在感はさすがです。世界的な裾野を持つサッカー選手のトップもアメリカMLSのベッカムですからね。ゴルフ・テニスの強さはマーケットサイズの大きさから来るものでしょう。モータースポーツが昔はもっと上位だったと思うのですが、時代を反映しているのでしょうか。



この前どこかで、「そのスポーツを応援しようと思ったら、有料チャンネルを契約してあげて下さい」というコメントを見て、なるほど確かにそういう時代だな、と。日本も良いコンテンツはペイチャンネルで手に入れる様になって来てますものね。ヘミングウェイの言葉で有名な様に、今でも命懸けのスポーツはモータースポーツと登山だと思っています。個人的にはこれにボクシングを足した三つがトップ。ボクサーはがっつり稼がないとやってられないと思います、本当に。

欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか

欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか



なるほど。この問題は非常に重要だと思います。幸い私達夫婦の両親は四人とも元気ですが、祖父母の世代は既に亡くなっています。多かれ少なかれ、パイプによる栄養分の点滴等、いわゆる終末期治療を受けて最後を迎えました。その姿は見るに痛々しく、本人にとっても、見守る家族にとっても、重く辛い時間でした。誰も望んでいない延命行為を何故続けなければならないのか。これは一人一人の人生観の問題として、全ての日本人が向き合うべきテーマなんじゃないでしょうか。



考えてみると、人生の最後の幕引きをどう行うか、という事が曖昧だから色んな問題が引き起こされている気がします。個人の尊厳もそうですし、無駄に掛かる医療費や年金財源、医療施設の負担、社会的なコストもろもろ。自分が死を迎えるに当たってどのくらいのコストが掛かるのか不安だから、高齢者が必死に貯蓄をして、消費行為も抑制され、若い世代も明るい将来像が描けずに晩婚化・少子化。諸悪の根源なんじゃないでしょうか、終末期治療という行為が。



この問題の解決は、実は容易です。個人と家族が、事前に意思確認をしておくだけで良いのです。税金の手当も法律改正も必要ありません。それぞれの生き方の問題ですから。この手の話題は子供世代からは口にしにくいんですけど、これからは死ぬためのリテラシーと言いますか、人生の幕引きのための段取りを考えておくことが大事なのだと思います。世界最長の平均寿命が、実は上げ底の惨めな時間の上乗せで実現しているのなら、それは名誉なんかじゃなくて恥ずべき事なんじゃないでしょうか。

時代は垂直統合へ

マイクロソフトSurfaceでiPadとMacBook Airは過去のものとなった



うーん、IT業界はまた大きく動き出したのかも知れませんね。Microsoftの新しいタブレットデバイス”Surface”、かなり好意的に受け入れられているようです。



Windowsの普及期にはOSはMicrosoft、CPUはインテル、組立はDellという水平分業が上手く機能してPC界を席巻した訳ですが、Appleがハードウェアとソフトウェアを両方手掛ける強みを活かした製品開発を進めて、潮目が変わってきたようです。華々しく迎えられたAndroidが思うようにパフォーマンスを発揮出来ず、端末メーカーが困惑しているのも一因です。ユーザーに今までにない新しい価値を創造的に提供しようと思うと、"全部をハンドリングする"事が重要になるんですね。Windows Phoneはまだシェアを取れていませんが、これからのMicrosoftの頑張り次第ではもう一度Appleとの二強時代がやってくるんじゃないでしょうか。



問題はAndroidですね。OSの互換性のなさ、ハードウェア仕様の乱立、アプリのエコシステムのなさ、などなど問題続出で混乱状態です。端末メーカーは結局全然利益を確保出来ず、サムスン以外は途方に暮れている状態。どうもOSとしての出来も悪く、ハードウェア性能を引き出すために端末メーカーが相当カスタマイズの手を入れないと使い物にならないらしいので、今後も抜本的な改善は望みにくいんじゃないでしょうか。利益の取れないメーカーは統合・縮小していって、最後に残るのはOSレベルから製品を差別化出来るビッグプレイヤーしかない気がします。Apple・Microsoft、そしてAmazonの三大陣営の戦いになるんじゃないかな。消費者としては選択肢が担保されていれば競争が激しくなって面白い製品が出てくるのはウェルカムなので、歓迎すべき状況だと思います。さあ、面白くなってきました。IT業界はこうじゃなくちゃ!

Yahoo!とCCCがポイント提携

ヤフーとCCCがポイントとIDを統一 「圧倒的な経済圏の確立を」



なるほど、これは良い手を打ちましたね。Yahoo!は宮坂新社長就任から目に見えて経営判断がスピードアップしています。今後もアグレッシブな動きを見せてくれそうで楽しみですね。



正直Yahoo!のポイントって全然使った事なかったので、貯める手段を調べてみました。



Yahoo!ポイントをためる

Yahoo!ポイント提携先一覧



う〜ん、Yahoo!ジャパンの直営サービスラインナップは少し寂しいので、日常的に貯まる可能性が高いのはヤフオクくらいかな。Yahoo!ショッピングも楽天に比べると利用率はかなり見劣りしますからね。しかし、Tポイントの提携先が凄い!



Tポイント提携先一覧



結構あちこちでTカードの提示を聞かれますからね。ガソリンスタンドでもポイント貯まるし、Tポイントの浸透度は凄いと思います。



これで世の中のポイントシステムは楽天とTポイントの二大サービスが突出という事になりました。楽天はグループ外にはポイントを使わせない方針を堅持するみたいなので、相互交流は実現性ないのでしょう。プレイヤー数はTポイントに集まりそうですね。

ポイントのマイル移行

どうでも良い内容なんですが、ちょっと面白かったのでメモ代わりに。



「日帰りでイタリア行かへんか?」と西川淳さんに誘われまして、さすがに一泊の行程にしてもらったんですが、手配のプロセスが面白かったです。まず日にちが迫っていたので、普通にHISにチケット手配の依頼。そうすると、どうも現地での最低滞在日数規定に引っ掛かるみたいで、正規運賃が必要だと。それだと往復40万円とかになるので、無理!



続いて、やったことなかったのですが、AMEXのポイントをマイルに移行して航空券の手配をしてみることに。私はJALとANAのマイレージ会員になっているので、JALの特典航空券予約センターにまず電話。飛行機自体に空きがあっても、マイルで押さえられる席には限りがあるという事なので、事前に確認しておいた方が良いのです。イタリア往復のチケットがあるかどうかの確認をしたところ、OK。必要なマイルは55,000マイル。おー、これなら正規運賃で買うよりずっとお得! 但し手配はマイルの移行が済んでからでないとダメとのことで、再度AMEXに連絡。ネットの管理画面でポイントの移行プログラムがあるので、そこでJALに55,000ポイント(=55,000マイル)の移行を手配。しかし気になる注意書きが。
■ポイント移行は、通常3日以内に完了いたします。初回のポイント移行は、通常4週間以内での完了となります。予めご了承ください。
 うーん、間に合うのか? ちなみに、出発予定は一週間後。JALのセンターに確認したところ、マイルで予約出来るのは出発の四日前のお昼12時が締め切りだとか。しばらくイライラしながら待っても移行完了せず。焦れてAMEXのカスタマーセンターに確認したところ、システムの都合で最短でも二日は掛かり、人為的に早めることは出来ないとのこと。システム処理なんだからリアルタイムに移行されると思ってたのが甘かった…。結局移行が済んだのは出発の二日前だったので、今回は間に合わず。ちゃんちゃん。ま、ちょっとホッとしたけど。(笑)



ちなみに何の用事だったかと言うと、パガーニ・Huayraの試乗だったんですよ! 次回のCARZYはスーパーカー特集なので、その取材に。しかし、西川さん、普段からこんな日程でヨーロッパに行ってるんですね。そりゃ年間20回も出張出来るわ。今回の出張の話したら、スタッフも家族も誰も羨ましがりませんでした。(笑) マイルはまた別の機会に使う事にしよう。

ギリシャ

泥沼のギリシャ、スペインから金蔓にされながら逆恨みされるドイツ国民の憂鬱



いよいよ今週末にギリシャの総選挙です。前回の選挙で連立政権樹立に失敗し、再度実施される総選挙では急進左派の躍進が予想されています。緊縮財政策の拒否、ユーロからの離脱が現実のものになる瀬戸際ですが、ユーロの良心であるドイツの世論もさすがにあきらめムード。どのような結末を迎えるのでしょうか。ユーロって出来た時はヨーロッパ人の叡知と見識に感服したものですが、さすがに行きすぎた実験だったのでしょうか。グローバルに繋がった世界経済体制の元では日本も他人事ではありませんから、選挙の結果に要注目です。ギリシャ国民の良識に期待したいですが…。

バイアウトの是非

ヤフーがどのようにFlickrをダメにしたのか? スタートアップが大企業に買収されるということ



読んでいると胸が痛くなります。久し振りにFlickrアカウントにサインインしてみようとして、確かに酷い事になっていました。ログインが無駄に複雑なのはYahoo!系共通のダメなところですね。Microsoftもそこはダメダメなんですが。



Flickrというサービスそのものの善し悪しはさておいて、思うのはベンチャーにとってのExitの在り方。希望に満ちたベンチャー企業が創業メンバーの努力と幾つかの幸運に恵まれて成長軌道に乗った時、着地点として想定するのはIPOとバイアウトの二つです。特に日本ではIPO環境がかなり厳しくなっており、昨今のコンプライアンス規制の厳格化を考えるとIPOのハードルはかなり高くなってしまっています。「起業のファイナンス」(著:磯崎哲也)は全てのベンチャー経営者とその予備軍にオススメする名著ですが、本書に上場の維持費用だけでも年間一億円前後は必要、と書かれています。勿論大きな企業価値の実現を目指すのならIPOを狙うべきでしょうが、そこまでの目標設定をしにくい状況では良いパトロンを見つけてバイアウト、というのは重要な選択です。



問題は”良いパトロン”を見つけることなんですが、Flickrのケースは残念ながら裏目に出てしまいました。せっかく熱烈なアーリーアダプターと良質なコミュニティ形成に成功した良いサービスが、持てるリソースを本来のサービス開発ではなく、内向きな無駄と思える作業に浪費させられていく。そもそも企業カルチャーがあまりにも合致しない結婚は上手くいくわけがないのですね。日本の場合、受け皿となるIT系のパトロン企業が限られてしまいます。ざっと挙げても、楽天・Yahoo! Japan・GMO・サイバーエージェント・トランスコスモス・ngi、あたりになりますよね。伸び盛りのサッカー選手がどのビッグクラブに移籍するかでその後の活躍度が大きく違ってくるように、ベンチャー経営者もよくよく吟味を重ねるべきです。



私は色々考えて、第三の道を選びました。”スモールビジネス”という在り方です。非公開で、売上数十億円規模を実現し、独自のポジションを確保している企業、というのが理想的かなと。ま、人生に正解が無いように、企業の在り方も経営者とステークホルダーの人生観次第。色んな在り方があって良いのですが、個人的には日本における幸せなバイアウトがもっとあっても良いんじゃないかなと思っています。livedoorは良い線行っていたのですが…。

マルチにはまる心境

マルチ商法に関する俺の体験談を書く



つい最近ウチのサービスを使って頂いているショップさんでマルチっぽい商材があって対応したので、目に止まりました。ありましたな、マルチに勧誘された事。大学生の頃のお盆休み、帰省していた実家でいきなり中学の同級生から電話が掛かってきて、ご飯食べに来い、と。そんなに深い付き合いでもなかったのにおかしいなと思いつつ、手土産持って訪問したら目の前で鍋を洗い出して、というよくあるアレですはい。



こういうのに誘われて乗っかっちゃうか、スルーするかはどこで分かれるんでしょうね。私の場合は親の仕事に対する姿勢から生理的に受け入れませんでした。親父は平日勤めながら土日は百姓仕事して休む日も無く動いてましたので、楽して儲けようという姿勢がそもそもダメです。親の教育というか、家庭の雰囲気がそういうものを寄せ付けなかったんですね。でも社会人になりたてで、社会の様子を良く知らず、でもカタチ上は独り立ちして生計を立てる世帯主になって、なんだかビッグな話を持ち掛けられると舞い上がる気持ちは良く理解出来ます。変なコンプレックスがあったり、仕事が上手くいかずに悩んでいると、承認欲求みたいなのを満たしてくれる相手を信用したいと思っちゃうんですよね。これは若い時の麻疹みたいなもので、ま、一回は経験して免疫作っておくしかない。ポイントは周りに相談出来る相手がいるかどうかですね。家族・友人・同僚に恵まれないとダークサイドに落ちる危険性はいつの世にもあります。



しかしこういうグレーゾーンというか、ダークな商売なくなりませんな。合法ハーブとか、著作権違反商材とか、アダルト商材とか、極力排除してるんですが、一定数取り扱う人が無くならないので完全にクリーンにするのは大変です。アイデアを活かしてニッチな領域で勝負する、というのとは根本的にベクトルが違うので、道徳心の低い人とは関わりたくありません。子供に胸を張って説明出来る生き方をしましょうよね。

新型MacBook Pro発表

次の時代を切り開く「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」速攻レビュー



Jobsのキーノートが見れなくなって寂しいのですが、それでも恒例のWWDCは最新のApple製品が発表される世界注目の場です。今回の目玉は”Retinaディスプレー”と呼ばれる高解像度の液晶を搭載したMacBook Proでした。iPhoneをお使いの方は、この液晶の素晴らしさをご存知のはず。「網膜解像度」というアピールの仕方はさすがにAppleで、インパクトも、技術的な根拠の確かさも備えた良い着眼点でした。つまり、VGA → XVGA → HDなんてスペック向上の流れにいきなりファイナルアンサーを出して、「もうこれ以上のスペックは必要無いんですよ」と宣言しちゃったのですね。これ以下のスペックを古くさく見せてしまい、かつこれ以上は必要無い。究極の勝ちました宣言ですな。



これが如何にWindowsの世界で実現困難な課題であるかは、下記をご覧下さい。(細かくて技術的な解説ですので、興味のない方はスルー)



解像度の呪縛から逃れようとするWindows 8



一世を風靡したMicrosoftですが、強みであったはずの豊富なサードパーティ環境が、逆にレガシーとなって足を引っ張っているのがお分かり頂けると思います。林さんが、
MacBook Pro Retinaディスプレイモデルは、これから数年先、時代をリードするノートPCとなることだろう。他社のマシンがこれに追いついくには、しばらく時間がかかるかもしれない。例えば、Retinaディスプレイの採用1つをとってもそうだ。中には、これを単に「アップルが高解像度の液晶パネルを調達して、はめ込んだだけ」のニュースだと思っている人がいるかもしれない。しかし、それは間違いだ。



 アップルは、4倍の解像度を持つ液晶パネルを採用し、従来よりも負荷がかかる画面描画をきちんとこなしたうえで、体感できるパフォーマンスの向上も得られるように、ほかのハードウェアスペックも大幅に強化した。それだけではなく、OSの側でもRetinaディスプレイの解像度をサポートできるように変更を加え、さらにはSafariをはじめとする付属アプリケーションすべてをRetinaディスプレイの解像度に対応させている。



 たとえ他のハードウェアメーカーと、OS提供者と、サードパーティの開発者が、どんなにうまく協力体制を築いたとしても、ここまで一気にことを進めるのには、それなりの時間がかかるはずだ。やはり、ハードもOSも、そして一部の人気アプリケーションも1社で作っているアップルだからこそ、時間の針を先へと進めやすい部分があるのだろう。
と語っているのは決して大袈裟な表現ではありません。西暦がキリストの誕生以前と以後で区別されるように、ディスプレイもRetina以前と以後で意味が異なる。そんなエポックメイキングな出来事だと思っています。これは電子が紙に近付いた、意味のある前進なのです。是非、多くの方にこの環境を経験して頂きたいですね。(私も現物触った訳じゃありませんけど(笑))



蛇足ですが、最近のIT系のニュースソースはITメディアが圧倒的に支持されていますね。昔はCNETだったのですが、朝日新聞傘下になってからダメダメです。メディアもメーカーも、かくもIT業界は移ろいやすいデリケートな世界。だからこそ面白い。

実店舗の苦戦

嫁さんから炊飯器が壊れそうだと催促されて、週末にヤマダ電機に出向きました。

最寄りのお店に着いて、炊飯器コーナーを物色。

安いのは数千円から、高いのは10万円(!)前後のものまで。

一応人気ランキングなんかもディスプレイしてあるけど、疑い深いこちらは素直に信じられない。(笑)

結局手元のiPhoneで価格.comを検索。

うーん、人気ランキングは相当違うぞ〜

ネットで評判良い製品は展示してないな〜

クチコミ読んでると、やっぱりこの場で決めるのは躊躇われる。

嫁さんと相談して、家に帰って再度調べて、ネットで買うことに。

もう我が家は実店舗で買い物出来ない体質かも…。

ヤマダ電機の店頭もドラッグストアみたいなコーナーが混ざってたしな。

相当ネットに喰われて苦戦してるんでしょう。

この小規模店舗の多店舗出店戦略は、私の目には破綻したサーキット・シティーの路線のように思えます。

言葉は悪いですが、ネットリテラシーの低い層相手にしか成り立たないモデルに劣化しています。

合併しまくってオーバーストア状態を解消しないと、10年持たないのでは…。