Googleショッピングサーチへの対応

これ、なかなか難儀な事が多いです。

そもそも詳しく仕様が公開されていない上に、動作が不安定。

で、エラーの場合のフィードバック内容も詳しくないので、結局手探りで問題を想像して潰していかないといけない状況。

実はGoogleから対応要請のメールも来ているのですが、この対応要望内容もちょっと独善的と思える内容。

オーナーさんに過度の負担を掛けずに、Googleのリクエストをクリアする方法を探すのが難題。

しばらく模索が続きそうです…。

税務調査対応完了

ふ〜、今年は二つの会社にそれぞれ税務調査…。

おちゃのこは初めて、コンタクトは7年振り。

ウチはお金のやり取りがほぼ完全に銀行口座を経由しており現金の扱いが無いので、基本は明朗会計。

細かいミスを突かれるか、経費処理の扱いで若干の見解の相違が発生する程度。

それでも取り調べを受けているようで、気分は重い。

新聞で大会社が結構な金額の修正申告を指摘されたりしてるけど、収益が出ているところをいじめすぎだよね。

きちんと全員に納税者番号を付けて深刻逃れしている業者を把握すれば、まともな企業の納税負担は下げられるはず。

納税者番号が導入困難なら、一番補足しやすいのは消費税だよね。



藤沢さんがこんな事を言ってたので、ご参考まで。

金銭解雇を制度化して、買収防衛策みたいなことを取り払って資本市場を開放して、法人税と所得税を10%ぐらいのフラットにして、消費税を必要なところまで上げるだけで日本は復活するのに。

普及率

最近社外の人と話していて思うのですが、いわゆるIT企業で働いていない人にとってはtwitterとかFacebookなんて遠い異国の話で、Androidなんて言われてもそれ映画の話?なんて反応が当たり前なんですよね。

どうも自分達がどっぷり浸かっている世界が、他の人にも当たり前なんだと錯覚しがちで、気を付けないと大きなギャップが出来てしまいます。

勿論我々はライバル企業と常に機能の向上や先端性で競争してはいるのですが、その技術やサービスを実際に使うのは業界人ではない普通の人達である事をイメージする必要があります。

つまり大事なのは踏み止まる勇気、あえて捨てる決断なんじゃないでしょうか。

大体技術者は新しい事を試してみたくなりますし、先端に触れる事がモチベーションだったりします。

これは油断すると自己満足になりがちなので、新しい要素を持ち込むにしてもUIはシンプルに、分かりやすく、少々ベタな位が丁度良い。

迷った時は、嫁さんや親が使ってどんな感想か確かめたり。

だから、製品・サービスのトータル使用感を決定するプロダクトマネージャーの存在が決定的に重要になりますね。

大企業はここに継続性が無いのが弱点かな。

ジョブズクラスまで突き抜けると話は別なんですけど。

グランツーリスモ5発売!

いやー、やっと発売されましたね!

きっちり初回限定版を事前予約して、ちゃんと初日に届きました。

開封して、HDDにインストール。

時間は聞いていた通り約50分。

長い…けど、夕ご飯食べながら待つ。

付属のブックレット、めっちゃ手が込んでる!

そしてインストール完了。

オープニング。



おー

こう来るか〜



うーん、メニュー画面はごちゃごちゃしてイマイチかな。

でもレース内容自体は面白いです。

グラフィックがプロローグからちょっと劣化してるという話もあるけど、まあPS3の制約もあるだろうしね。

早速幾つか走ってみて、ロータス・ヨーロッパでモナコを走ったところで満足!

今日はおしまい。

これでしばらく楽しめそうです。

旧車ファン層

週末にTVRクラブのイベントがあったので参加してきたのですが、興味深いのはその年齢層。

旧車ファンって多分かなり年配の人たちの集まりというイメージがあると思うんですが、実際に参加したメンバーを見ていると意外に若いのです。

最年長が53歳、後は40代・30代が中心で、20代の参加もあり。

結局今のクルマに味わいを求めて満たされず、少なからぬクルマ好きが旧車に向かう構造があります。

これは時計を買うのに機能だけならSEIKOで充分だけど、高い機械式を選ぶのと同じですね。

だからポルシェにしても最新の997じゃなくて、若い人が古い空冷モデルに乗ったりしてるわけです。

旧車向けのパーツ販売って先細りのビジネスなのかなと危惧するところがあったのですが、実はこれから評価される新分野なのかも知れませんよ。

Androidの未来は?

Android vs. iPhone が Windows vs. Macにならない理由



う〜ん、一理はあると思いますが、最終的にはやっぱりAppleはマイノリティの域を出ない気がします。

当のApple自身がメジャーを望んでいないと思いますし、多数の支持を集めやすいデバイス/プラットフォーム=Windows/Androidが多数派になるのは真理でしょう。



ただ、その多数派のクオリティが高くてユーザーを満足させてくれるかどうかは別問題。

つまりMac/Appleは今まで通り我が道を行き、それで良いのだ、というのが私の感想です。

冷静と情熱のあいだ

なんて映画がありましたね。



第169回:情熱と客観の両立-2



真面目な経営者像に関するエントリーなんですが、刺さってしまいました。

自分は客観性が勝っているタイプなんだろうな、という自覚はあります。

話がぶれない事、公平に対応する事、を重視しているので自然とそうなるのですが、もっと熱く情熱を前面に出す経営者だったら随分会社の雰囲気も変わるんだろうな、とか考える事もあります。

自分の性格を総取っ替えは出来ないので、無い物ねだりな面もありますが。

物事は極端と極端の中間にあるもので、また時と共に移ろいますから一所に止まるものでもないのですが、マンネリ感は避けたいもの。

周囲を変化させたいなら、まず自分が変化せよ、ですよね。

英語への苦手意識

コンタクトの方でまた求人募集掛けているんですが、今回はハローワークを使ってみています。

前回えらく沢山の応募が来て対応に苦慮したので、今回は少し工夫して、応募条件に「初級ビジネス英語」が必要だと入れてみました。

効果覿面。

最初の一週間は応募殺到するものなんですが、少ない。(笑)

どれだけ英語に対して腰が引けているのか良く分かります。

本当はそんなつまらないハードル、どんどん乗り越えてきて欲しいんですけどね。

企業は意欲的なガッツのある人を欲しているんですよ。

人間、前のめりに生きねば。

若い人の気持ちを考えてみる

昨日の続きなんですけど、今自分が大学生だったらどうしてるでしょうね。

就職、やっぱり自分の昔を思い出しても、何をやりたいかなんて具体的な目標全然無かったし、ある方が少数派だと思うので、考えたのは自分の未来の選択肢を広く取りたいという事でした。

自分が内定を貰ったのは、野村證券・地方銀行・リクルートの三社。

見事に共通点がありません。(笑)

今自分が二十歳だったら、やっぱりまずは大手企業を志望しますよね。

選ぶとしたら、感覚が若くて、将来性があって、自分を鍛えてくれるところ、かな。

知識が無い頃から情報通信分野の成長は確信していたので、ダメ元でGoogleとかAppleにエントリーくらいはしてみますか。

日本企業ならやっぱり総合商社の魅力は今でも薄れていない気がしますし、SONYあたりも国際展開度合いが光って見えますよね。

流行だから、mixiとかgreeとかDeNAとかも受けるんでしょうか。

で、多分撃沈。(笑)

さて、次の具体的な目標設定が難しいな…。



CMとかで目にしない企業の事、学生は全然知りませんからね。

それなりに大手どころ、何となく興味の持てる分野の有力と思われる企業を順に当たっていくんでしょうね。

で、どこかで引っ掛かればそこで妥協。

引っ掛からないと、もう自分の志望とか興味とか関係無くなりますよね。

どんどんハードルを下げていって、もう自尊心との戦い。

必死にその企業に就職する意味を見つけて。



最初からベンチャーを目指す人は多分皆無なんですよね。

一度はどこかで社会経験と、自分のスキルを高める訓練を受ける必要があります。

今の問題はその場が充分に用意されていない事。

だから若年層に次のステップに登る階段が見えない。

これは焦ると思います。

決して人ごとじゃなくて、私にも子供が居ますからいつかは来る未来なんです。

その時なんてアドバイスしてあげられるか、考えちゃいます。



発想としては、企業の側が国境を越えちゃってるんですから、個人だって越えるべきなんですよね。

出来れば早い段階で海外留学。

なるべく学生の段階で国際企業との接触。

就職だって、シンガポールとか香港とか、視野に入れればもっと面白くて可能性の高い選択肢が見えてくるかも知れない。

そして、ある程度のスキル習得に努めたら、次のチャンスに躊躇しない事。

真面目に仕事をしていれば、自然と自分の進路が見えてくるはず。

真剣に自分と向き合って選んだ決断なら、長い目で見て失敗という事はありません。

全てが後で活きてきます。

不景気で喘いでいるのは日本の国内事情であって、世界にはバブルで沸騰している場所が沢山あるんですから、若い人はそういう熱気を感じる場所に身を投じて欲しい。

絶対その方が楽しい人生になりますよ。





<追記>

このエントリー書いた後に↓これ見つけました。

一応妄想という事になってますけど、実現した者勝ちですよ。

ソニーに会社を買われた日

今、起きている事

新聞の今年度の収益見通しの修正とか、業績報告とかのニュースを見ていてつらつら考えた事を何となく。



今、世の中、特に日本において起こっている事はどんな風にまとめられるでしょうか。

私なりに。





1.情報技術の進歩

 これは1947年にショックレー博士らがトランジスタを発明して依頼、ずっと世の中にインパクトを与え続けています。コンピュータがパワフルに、小さくなる、この進歩の歴史がイコール20〜21世紀の世界の進歩そのものです。これがなければ、携帯電話も先端の家電製品もなく、自動車だってかなり様子が違っていたでしょう。大型の航空機やロケットなんかの宇宙開発だって実現していないはず。片や食品や住まいといった伝統的な分野を見てみれば、ハイテクの支配に染まっていないジャンルがいかに昔ながらのやり方を踏襲しているか良く分かります。世界中が手のひらの中で繋がってしまったために、世界は急速に狭く、時間の流れは速くなっています。



2.企業のサイズが大きくなった

 1.と関係があるでしょうが、企業はどんどんサイズを大きくし、活動の場を世界中に拡げています。もう自国内の市場だけで企業活動を測る事は不可能で、企業の国籍や本社所在地といった概念は意味が無くなっています。





こうやって整理して考えると、世界で調子の良いところと、日本企業の業績との関連も見えてきます。

私には、日本の企業は、「偉大なる裏方」としてのポジションを固める方向に一直線に思えます。

つまり、全体を司る頭脳としてのポジションは、システム全体を構想する力やスケール感でアメリカの先進企業に全く太刀打ちが出来ず、AppleやGoogleとの差は開く一方です。

ただ、そういう企業も誰かの手を借りてプランを現実の製品に落とし込む作業が必要なので、今は台湾のFoxconnなどのEMS企業に製造を委託しています。

日本企業の役割は、新素材や重要な機能パーツの製造といった、大事ではあるけどあまり表に出てこない役割に限定されている気がします。

勿論、SONYやPanasonicは一定の世界シェアを持っていますし、任天堂の様な自社ブランドで世界を席巻する企業も無くは無いです。

ただ、これからは単品ではなく、システム全体での価値を提案していかなければ大きな売上を作りにくい世界。

これは日本企業のセクショナリズムや改善積み上げ思考では突破出来ない大きな壁なんじゃないでしょうか。



トヨタ・ホンダといった自動車メーカーは、これまで繁栄を謳歌してきましたが、大きな転換期に直面していると思います。

これは要するに拡大する自社のサイズを持て余してるんじゃないでしょうか。

どんどん世界に散らばる工場の管理、各国市場への最適化、人のマネージメント。

日本企業は日本人だけで経営するスタイルが主でしたから、外国人を上手く経営層に取り込んで共通の価値観や思想を共有するようなスケーラビリティを獲得出来ていない気がします。

女性の扱い一つとっても、上手くやっている日本企業は少ないですからね。



幾ら企業業績が回復しても、若者の雇用に繋がらない時代。

これは若年層はツライです。

まともな自己投資を、企業も自身も投下する余裕が無いとすると、何十年か後に国際的な競争力が残っているのか非常に不安になります。

自分の子供を取り巻く環境を見ても、教育の質の低下は目を覆うばかり。

資金的な余裕のある家庭ほど私立に逃げているのは、自己防衛努力の現れです。

日本には外国に比べて非常に質の高い資産が沢山ありますが、先代の遺産を食い潰しているだけではジリ貧。

良さを磨いて、強みを積極的に伸ばす努力をしないと、落ちぶれる一方ですよね。

解決のカギの一つは、大企業の中でくすぶっている有能な人材が、外に出て勝負する事だと思っています。

リスクが高いように見えるでしょうが、実際やってみると何とかなるものですよ。

この部分の応援は全力でしたいですね。

若者よ、パソコンを切って、外に出よ。

話はそれからだ。

F1 2010年シーズン閉幕

何とシリーズチャンピオンはセバスチャン・ベッテルでした!

驚きの逆転劇。

最終戰を迎えて、チャンピオン候補は下記の四人でした。

それぞれの置かれていた状況を整理してみると、、



●フェルナンド・アロンソ(フェラーリ):優勝すれば最大47ポイントビハインドからの大逆転

●ルイス・ハミルトン(マクラーレン):最終戰でのポイント差24点差を大逆転

●セバスチャン・ベッテル(レッドブル):一度もポイントリーダーになっていない男が最後でタイトル獲得

●マーク・ウェバー(レッドブル):初のフォーミュラータイトルがF1という快挙



だったのですが、結果はベッテル。

まあ今シーズンポールポジション10回、優勝5回ですからね、誰もが納得の結果だったのではないでしょうか。

彼のWikiを見て、その最年少記録の多さに驚かされます。

F1での記録



最年少入賞:19歳349日(2007年第7戦アメリカGP)

最年少ラップリーダー:20歳89日(2007年第15戦日本GP)

最年少ポールポジション:21歳72日(2008年第14戦イタリアGP)

最年少表彰台:21歳73日(2008年第14戦イタリアGP)

最年少優勝:21歳73日(2008年第14戦イタリアGP)

最年少ポールトゥウィン:21歳73日(2008年第14戦イタリアGP)

最年少ハットトリック:21歳353日(2009年8戦イギリスGP)

最年少ワールドチャンピオン:23歳134日(2010年最終戦アブダビGP)




レッドブルのマテシッツ会長が「一番速いドライバーが勝つべきだ」と語ったそうですが、その言葉通りになりましたね。

これで何と来シーズンは5人のワールドチャンピオンが同時に出走するという非常にゴージャスな顔触れが揃う事になりました。

クルマ業界、何かと転換期ですけど、トップカテゴリーは夢を与えてくれなくちゃね。

一年間、楽しませて頂きました!

F1最終戰、アブダビGP

さあ、いよいよ長いシーズンも最終戰です。

4人にチャンピオンの可能性がありますが、栄冠は誰の手に。

今のところポイントトップのアロンソが有利。

この続きは月曜に。

日本のiTunesで映画販売開始

iTunesで映画販売、日本でも開始 新Apple TVも発売



おー、前振りもなくいきなり日本のiTunes Storeで映画販売が始まりました!

著作権保護の仕組みの構築やらで一向に進まなかった日本のデジタルコンテンツ配信が、いよいよ普及するのでしょうか。

気になる価格は、新作映画を購入する場合はHD版が2500円・SD版が2000円など、レンタルの場合はHD版の新作が500円・旧作が300円から。

うーん、最近は店頭でのレンタル価格が下がってきているので、ネット配信ならもうひと声欲しいところですがしょうがないですか。

品揃えも今後に期待レベルですかね。



歩みは遅いですが、少しずつ前に進んでいます。

このあたりがIT業界の良いところ。

どうせトレンドには逆らえないのだから、早く対応した者勝ちですよね。

garittoどうする会議

久し振りに会場を借りて、スタッフ全員でgarittoを今後どうするかミーティングを実施しました。

場所はミント神戸の18F、ミントテラス。

屋上にある小会議場で、ちょっとしたパーティなんかに使える夜景の綺麗な会場です。

今の形でgarittoを提供し出して既に3年。

大きな機能に手を入れずに放置状態でしたが、以前からその重要性については認識をしておりました。

一番の役割は、おちゃのこネットをご利用頂いているショップさんの集客装置として機能させる事。

モールは手数料を取られるのが痛いのですが、集客力がある事は事実ですので、我々カートの提供者にとって集客が永遠の課題なのです。

目的の商品の発見のしやすさ・クチコミによる商品の客観的な評価情報・関連する商品のリコメンド・ソーシャルサービスとの連携・価格比較機能(←これはあまり囚われたくないパートですが…)、といったEC系の検索サイトに必要とされる要素を上手く取り込んで楽しくて役に立つものを作りたいと思っています。

農業の現場より

APEC開催を控え、TPP参加問題が議論を呼んでいます。

一番の争点は農業分野ですよね。



実は私は三重県の農家の長男坊。

家業を継ぐかどうか非常に悩み、紆余曲折の末、半ば勘当状態で実家を離れて都会での就職を選んだ経緯があります。

当時親父は、勤めていた地元のNKKが経営不振で横浜への転勤辞令が下り、家を空けるわけにはいかないので退職、自営業への転職を実行した直後でした。

実家の周囲は典型的な日本の地方農家の集まりで、当時専業の農業従事者は殆どおらず、それは食えないからですが、何らかの企業に勤めながら週末を兼業農家として二刀流の仕事をこなしていました。

だから休日とか連休なんてものとは無縁の生活で、GWは田植えだし、夏休みは早めの稲刈りで、本当に休めるのはお正月くらいなもの。

労働時間は子供の私から見ても気の毒なくらいの長時間に及んでおりました。

私の祖父の時代に農地整理が実施され、私が小学生の頃にはそれまでの小さな分散農地が、3反(30アール)程度の中規模農地に整地されていました。

これを契機に、少しずつですが大規模農機が導入され始めました。



ウチの親父は田舎にしては結構先進的な考え方の持ち主で、率先して大規模農機を導入した走りのクチです。

まあ、他人が大きな機械持ってるのが許せなかったんでしょうね。(笑)

問題は機械の価格。

高級ベンツが買えるくらいの値段のする、コンバイン・トラクター・田植機を買い揃えていると、とても個人では資金が回りません。

なので当初は近所の農家仲間を数軒引き込んで、共同組合みたいなものを作って機械を購入していました。

ただ、田舎者の悲しさ、誰も経営とかマネージメントなんてした事ありませんから、各家の経済事情や将来方針で意見が分かれるんですよね。

数年でこのスキームは破綻して、親父は農業法人を自分で設立するに至りました。

その前に私が独立して会社作ったのも刺激になっていたと思います。(笑)



で、私の従兄弟の若い男の子(農協に勤務してました)と、農協の友達を誘って専従に雇用し、今は常勤4名ほどで回しています。

実は一昨年の正月、親父に決算書を見せてくれ、と言ったんですよ。

経営状況はどんなものかな、と。

驚きました。

経常利益はそれなりに出てたんですが、問題は内訳。

利益の殆どが雑収入なんですよ。

つまり補助金です。

具体的な数字は出しませんけど、ぼちぼちの経常利益の殆どが助成金頼りというのは非常にいびつで危険な状態。

う〜ん、これでは政府への圧力も強まりますよね。



新聞の論評を読んでいても、正直私の意見は決めかねています。

完全自由貿易の恩恵を受けるメリットは良く分かります。

ただ反対派の食糧自給への懸念も良く理解出来る。

果たして農業分野は開放すべきなのか、守るべきなのか。

日本の農業はそれほど弱くない、鍛えて打って出るべし、という意見にも頷きます。

身近に農家の実情を伺える環境のある私から見ると、最大の問題は経営者の育成です。

農家はただでさえ後継者難で、若い就労者が殆どいない。

支援すべき農協などの組織が、基本的に国策便りで経営感覚など持っていない。

だからよその業界から相当な数の経営者候補を呼び込まないと、日本中に荒れ地が出来るだけになるでしょうね。

毎年人は年を取りますから、問題の解決が先延ばしになるほどに農家は老いていきます。

手遅れになる前に、手を打たないと。

国内の自浄能力に期待出来ないのなら、荒療治ではありますがTPPなどの外圧を利用して変えていくしかないのかな、とも思います。

私自身、農業の先行きには大きな可能性があると感じているだけに、外野から眺めている状況に負い目も感じています。

出来る事があれば貢献したいなと、思いながら事態の推移を興味深く追っている次第です。