人は城、人は石垣

人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり


有名な武田信玄の言葉ですが、本当にそうだと痛感します。

特に我々のような知識集約型産業は結局のところ人財しかリソースが無いわけですから、優秀なスタッフが気持ちよく仕事出来る環境を作れるかどうかが勝負の分かれ目。

特に技術優先になりがちなIT企業は落とし穴に嵌らないよう注意すべきですね。

勿論自戒を込めて…。



明日よりしばらく個人的に夏休みを頂きますので、このBLOGもお休みです。

イギリスに行ってTVRの工場を見てきます。

帰国後のレポートをお楽しみに!

iPadの認知度恐るべし

週末に三重の実家に法事で帰省していたのですが、そこで何となくiPadの話題になりました。

正直かなり高齢の田舎の親戚がそんな事に興味があると思っていなかったのですが、たまたま持ち合わせていたiPadをデモしてあげたら皆食いつく食いつく!



「これ、何でも出来るんやろ?」 うーん、何でもは言い過ぎかも…

「これ、高いんか?」 ま、数万円です

「買ってからもお金掛かるんか?」 いや、ネットの回線があれば(WiFiモデルなら)使うのはタダです



で、YouTubeで美空ひばりの動画とか見せてあげたら、どっと人が集まり、



「これ、息子に買わすわ!」

「あんた、皆に配ってくれへんのか?」 ナンデヤネン!



と購買意欲はMax。

多分皆ワイドショーとかで煽られまくってるんでしょうね。

その意味ではまだまだ既存のオールドメディア恐るべし。

大体こういう人は、友人とか身の回りの人が買うと追従する傾向がありますからね。

年配層・ITリテラシーがあまり高くない層への潜在的普及可能性は、我々が思っているより高いのかも。





あ、誰か初期設定は面倒見てあげて下さいよ。

ITインフラの重要性

ウチのサーバー設備はさくらインターネットさんのデータセンターに置いているのですが、本日一部設備障害がありました。

幸いウチには殆ど影響が無いままに復旧しましたが、正直焦りました…。

よく考えると、データセンター・電力・通信回線が、各レイヤーから上位IX、更に末端のISPまで連綿と繋がっている訳で、どこか一箇所でも切れると機能しない通信の怖さを再認識しました。

ITインフラの重要性は年々高まりますから、普段黙って保守して頂いている方の見えない努力に感謝です。

ありがとうございます。

おちゃのこネットで「A8.net/Moba8.net」「Value Commerce」がご利用頂けるようになりました!

おちゃのこネット提携アフィリエイトサービス



従来おちゃのこネットでご利用頂けるアフィリエイトサービスは弊社ご提供のおちゃのこ8に限定されておりましたが、この度「A8.net/Moba8.net」「Value Commerce」がご利用頂けるようになりました。

両社はご存知の通りアフィリエイトサービス業界の二大サービスですので、是非ご活用下さいませ。

今後も有用な機能開発及び提携関係の充実に努めて参りますので、宜しくお願い致します。

中小工場のオヤジさんの凄さ

ウチのクルマ関連ショップで、とある商品(BMW 3シリーズ(E90)用スマートモニターキット)をオリジナルで作って販売しています。

制作は尼崎の金属加工工場に外注しているんですが、その工場さん人数も数人でご多分に漏れず不景気の影響で仕事が減ってシンドイ模様。

まあ良く見る風景です。

新製品の打ち合わせをしてたんですが、そこのオヤジさん何と工場内の機械制御プログラムを自分で作っていることが判明!

だって元々金属の切り・曲げ・穴開けなんかを請け負う金物屋さんですよ。

話を聞いたら、古くなった設備の補修をするために独学でラダー図のPGを学んで、キーエンスから部品を取り寄せて自作しちゃったとのこと。

あっさり言いますけど、スゴイ!!

こういうの、今の若い人には真似出来ないと思います。

だってそこの工場にだって若い人居るけど、未だに社長の専管事項ですもん。

あー、こういう人が戦後の発展を支えてきたんだな〜って実感しました。

で、多分この世代が引退したらそこでノウハウもスキルも断絶しちゃうんでしょうね。

そりゃお金を出せば、どこだって同じ事が出来ますよ。

でも、小ロットの仕事を安く請けてくれなきゃ、ウチみたいな零細は仕事頼めないじゃないですか。

新しい仕事を生み出すのは常に中小企業なんですよ。

こういう底辺の底の厚さが日本の強みだと思うので、何とか無くさずに受け継いで行きたいものです。



頑張って仕事発注しよう!

プラットフォーム間競争

会社のスタッフにiPadをプレゼントしました。

皆興味はあってもなかなか自分で買うところまで行かないみたいなので、とても喜んでくれました。

ただ、iPadという製品に過剰な思い入れがあると、おそらくがっかりすると思います。

5月の連休前に手に入れてから約三ヶ月使ってみた感想は、良く出来たビューアーだけど環境の整備はまだまだこれから、です。

WebブラウジングとYouTube鑑賞だけなら今でも充分完成度は高いのですが、その為だけにわざわざお金を出しませんよね。

やはりアプリがあってこそなので、まだまだiPhoneアプリの焼き直し程度が出回っている状況では潜在能力を引き出せているとは思えません。



では、プラットフォームとしてのiPadはどれほどの価値があるのでしょうか。



史上最も人気を博したITプラットフォームは、言わずと知れたMicrosoftのWindowsです。

世界中の家庭と企業を席巻し、全てのソフトウェアはWindows上で稼働することが至上命題でした。

次はAppleのMac OSでしょうか。

Windowsに比べて普及度が低く、熱烈な開発者コミュニティを抱えて優秀なアプリケーションは存在するもののメジャーと言える地位を獲得するには至りませんでした。

これは今後もそうでしょう。

そして今、活況を呈しているのがiPhone/iPadというプラットフォームです。

最近の数字ではiPhoneの全世界の出荷台数は5,000万台を突破し、iPod touchを加えれば8,500万台に達するのだそうです。(出典)

パソコンは年間に3億台以上出荷されているようですからまだまだですが、単一のプラットフォームとしては今後も有望ですよね。(出典)

対抗するのはやはりAndroidでしょうか。

現在の出荷ペースはiPhoneを上回り、年間6,000万台ペースなのだそうです。(出典)

アプリの開発者としてはなるべく沢山の人に使ってもらいたいわけで、最終的にはPCよりも普及台数が多くなるであろう携帯のプラットフォーム競争をどこが制するのか、興味津々です。

今のところはiPhoneが優勢ですけど、ひょっとすると10年度にはいわゆるガラケー(日本の通常の携帯電話)が(物理キーボードを装着しているスタイルのままで)Android上で動いてるということもあり得るわけで、今のWindowsとMacの勢力図に近いところに落ち着いているかも知れませんね。



実はこれからもう二つの重要なプラットフォーム競争が始まります。

それは、車載とホームAVです。

今のところ車載は各自動車メーカーがECUを自社開発。

カーナビも各メーカーが独自のプラットフォーム+アプリで構成されていますが、これも何らかの汎用化が起こるのは必至。

同時に各社が狙っているのは家庭のテレビ環境。

AppleはApple TVという製品で数年前から手を付けていますが、今のところ成功していません。

GoogleがSONYとテレビ分野を開拓するというニュースがありましたが、これも製品を見てみないと何とも言えません。

これらの分野と外部環境としてのWebの発展は実はまだまだこれからが本番と言えますので、我々IT業界に携わる者は本当に楽しい分野で仕事が出来て幸せです。

死ぬまで退屈しないなんて、何て素晴らしいんだ!

ATOK 2010 for Mac

今日から発売です!

数少ない日本のソフトウェアとして応援する意味もあって、即購入。

やっぱり快適なので、是非iPhoneにも欲しい。

頑張ってね〜♪

クーポンサービスにリクルートが参入

[jp]リクルートが「pomparade」でいよいよGrouponレースに参入



Grouponの成功に刺激を受けて、アメリカでも日本国内でも次々に追随サービスが立ち上がっています。

ついにリクルートが参入しましたね。

記事にもあるように、サービスの中身自体で差別化が難しいので、営業力が事業の成否を左右する面があります。

既存の営業網を活用出来る点で有利でしょうね。



しかしこれ、従来の共同購入サービスと比べて何が新しいのか、もう一つはっきりしません。

Twitterやmixi等のバズメディアが普及の背景、って言われても、それ単に社会背景の変化であってサービスが独自の付加価値を加えた訳じゃ無いですもんね。

個人的には、短期視点でエサをばらまくマーケティング手法ってあまり好きじゃありません。

お店・商品・サービスの価値を高める持続的な努力こそがコア・コンピテンスだと思うのです。

というか、他に大事な事ってありますか?

カレンダーアプリの同期

見知らぬ人から「Plaxo」とかいうサービスの招待があったので調べてみました。

なるほど、アドレスブック/カレンダーの同期サービスなんですね。

確かに、個人的な利用環境としては、MacのiCalとGoogleカレンダー等は同期出来ていますが、問題は会社で使っている業務用グループウェアとの同期。

ウチはJ-MOTTOというサービスを使っているんですが、これがあまり他のサービスと親和性高くないんですよね。

Appleの製品/サービスを使っていて感じるのは、トータルでの利用環境を統合してくれる心地良さ。

ハードウェアとソフトウェアの壁はAppleが一番上手く取っ払ってくれていると思います。

で、Webの世界で一番上手く統合環境を作ってくれているのはやはりGoogle。

日本のサービスはそこがまだまだですね。



ウチももっとシームレスな統合環境の実現を考えないといけないな、と思っています。

一票の格差

今ちょっと話題になっていますが、先週末行われた参議院選挙の一票の格差についてです。

発端は下記のブログ。



格差問題@一票の価値



実は少し前に別のブログでも一票の格差については言及されていました。



民主党が負けた本当の理由



実は私も以前から一票の格差についていつまでも明確な違憲判断を示さない最高裁判所が諸悪の根源、という思いを抱いており非常に興味深いテーマだと思っています。

ただ技術的に難しい面がある事も事実で、



 ・そもそも格差を何を指標に測るのか? 人口? 有権者数? 投票数? ←これだけでも根の深い問題

 ・地方への傾斜配分という配慮の問題 ←都市部をあまりに軽視しすぎているかも知れません

 ・単純に比例区だけにすれば解決するが、タレント候補乱立とかいう歓迎すべからざる事態を招く可能性もあり

 ・選挙区の区割りを従来の行政範囲や都道府県を越えた広域設定する事が適切か?

 ・小さな選挙区を前提に格差を是正しようと思うと議員数を増やさざるを得ない面があり、行政改革に逆行する



などなど、簡単に答えは出ません。

で、今回ちょっとビックリしたのは下記のWikipediaにある各国の対応状況です。



一票の格差[Wikipedia]



ドイツは開票後に定数配分が行われるんですね〜。

それぞれ各国なりの工夫が見えます。

まあ、出来ない理由を探すよりどうやって実現するかが大事なのはどの世界でも同じなので、明らかに日本の政治状況は怠慢の誹りを免れないでしょう。



あー、どこから手を付ければ良いんだ!

W杯、閉幕

いやあ、楽しい一ヶ月でしたね!

決勝は恐らく誰も予想しなかったスペイン対オランダの顔合わせ。

あれだけ存在感を見せていた南米勢はどこも残らず、また堅守カウンターサッカーを標榜する守備的な戦術を取らない攻撃的な両チームが決勝に残った事は本当に意外でした。

私は直前のCLの結果を見てインテルタイプの守備的なサッカーがトレンドになると予想していましたので、ドイツ対ブラジルという決勝を予想していたんですが、見事に外れ。

でもサッカーのためにはこれで良かったんでしょうね。



日本チームの活躍振りは、今振り返っても各国に新鮮な驚きを与えたのではないかと思います。

そして何よりも誇るべきはそのクリーンな戦い方。

堅守をベースに、コレクティブ(組織的)なカウンターサッカー。

守備も攻撃も人数を掛けて、組織の力を押し出すというのが目指す方向で良いんじゃないでしょうか。



しかしオシムさんの言葉が重いですね。

【オシム】「Jリーグで良いプレイをすることだ。Jリーグでもっと走る。Jリーグでもっとリスクを冒す。そうでなければ代表だけが短期間で勇気を身につけることはできない。Jリーグのレベルアップをしなければ、代表のレベルアップはない。サッカーファンも代表だけを応援するのはやめてほしい。」


おっしゃる通り!

Jリーグを盛り上げながら、次回ブラジル大会の隠れたスターを探そうではありませんか。

四年後を楽しみにしております。

選手・監督・スタッフの皆さん、本当に楽しい思いをありがとうございました。

参議院選挙

さて週末は参議院選挙の投票日です。

既に出口調査で各党の勢いの差が分かれてきていますが、投票行動を決めかねている人も多いはず。

どういう選択をするのか難しいところですが、この先数年を大きく左右するであろう重要な選挙ですから、特に若い人、自分の権利をしっかり行使しましょうね。

面倒がって割を食うのは若い世代なんですよ!

Facebookで友達を探してみました

少ーし日本でも利用ユーザーが増えてきているらしいFacebookですが、実際のところはどうなんでしょうか?

mixiでも同僚検索が始まったので、それぞれの属性の登録者がどれだけいるか調べてみました。

結果は、



●リクルート(年度/事業部指定なし)

 ・Facebook:129人

 ・mixi:156人



●大学(卒業年度指定なし)

 ・Facebook:167人

 ・mixi:2,332人



●高校(卒業年度指定なし)

 ・Facebook:22人

 ・mixi:1,219人



う〜ん、最近はじまったばかりのmixi同僚検索にも負けてますね…。

学校単位での登録者数は話にならないレベルでmixiの圧勝。

これ、いつかFacebookが追い越す日が来るんでしょうか?



ふと思いついて、20年以上前にお世話になった外国人の方をFacebookで検索してみたら、おーさすが、恐らくこの人というアカウントが見つかりました。

英語圏ではさすがの浸透度合いですね。



ま、お手並み拝見です。

旧車の魅力

【画像あり】リメイクして欲しい世界の名車8選 + 85台



いつもチェックしているはてブに珍しくクルマの話題があったのでご紹介しておきます。

上記で紹介されているのはもう生産されていないいわゆる旧車なのですが、どれも魅力的なモデルですよね。

確かに現代のクルマは良く出来てはいるのです。

でも旧車の様な引力が無い。



思わずなでてしまうような官能的なボディライン。

身震いするような息吹を感じるエンジン。

乱暴に扱うと壊れそうな繊細さ。

欠点が愛嬌に思えるチャーミングさ。

どれも現代車が置き忘れてしまったもう手に入らない輝きなんです。

だから今クルマ好きは密かに旧車にハマッています。

皆さんの街にもクルマ好きが集まるスポットがあるはず。

よろしければ、多分日曜の早朝にお出掛けになってみて下さい。

嬉々としてクルマ談義に花を咲かせるクルマ好きが、それも思ったよりも若い人たちが集っているはずです。

その光景を自動車メーカーの人に是非見て欲しい。

どうして現代車に同じ思い入れを持てなくなってしまったのか。

売れなくて社内会議をする前に、一人のクルマ好きとして自分の胸に手を当ててみれば答えが分かるはず。

理屈より、感性を信じよう。

スーパーカーに心を躍らせたあの子供の頃に戻って。

Apple方式 or Google方式?

GoogleはAndroid Marketの放任主義を改めるべき



あちこちでAppleとGoogleの衝突が目立っています。

そして、競争が起こっている各現場で明らかになっているのは両社のカルチャーの違いです。

AppleもGoogleも唯我独尊という意味では似ているのですが、Appleはソフトウェアもハードウェアも場合いによってはコンポーネントデバイスさえも自社で全てまかなう垂直統合モデルを志向しています。

対してGoogleはどこまでもソフトウェアの可能性に賭けるという価値観。

Appleは全ての振る舞いをコントロールしたがり、Googleはオープンこそが善と考える。



上記の記事によるAppleのApp StoreとGoogleのAndroid Marketの比較では、現在のところAppleの管理する方式の方に軍配を上げています。

まあまだ始まったばかりのスマートフォン向けアプリプラットフォームの評価を今の段階でするのは早いのかも知れませんが、私はAppleの管理方式が正しいのではと考えています。

確かにオープン・自由・競争という価値観には面と向かって反論しにくいですよね。

ただ、世の中を性善説で捉えるのはあまりに書生的態度で、実際問題管理が行き届かないとすぐにグレー/ブラックなアプリがはびこることになり、結果的に良貨を駆逐してしまう結果になるのが落ちじゃないでしょうか。

現実は理想通りには行かない、ということなのだと思いますね。



ま、Appleが透明な運営統治ルールを確立できる、という前提に立った話ではあるので危なっかしいところはありますけど。